Histopathology

Histopathology · H2-079A

子宮頸部扁平上皮癌

Carcinoma planocellulare cervicis uteri

描出疾患
子宮頸癌

🧠 全体像は、多くがにおける(high-risk human papillomavirus: hrHPV)のを経て発生する。基底膜を越えるが上皮内病変とのである。

前駆病変と発癌

現行の二段階分類 CINとの対応 組織像
主にCIN 1 下層約1/3の異型と表層
CIN 2・CIN 3 成熟障害と異型が中層〜全層へ広がる
浸潤性扁平上皮癌 基底膜を越える 腫瘍胞巣・構造が頸部間質へ浸潤
flowchart TD
    A["hrHPVの一過性感染"] --> B["多くは自然排除"]
    A --> C["hrHPV<span class='jp-term jp-term-diagram' title='persistent infection'>持続感染</span>"]
    C --> D["E6・E7による細胞周期<span class='jp-term jp-term-diagram' title='impaired control'>制御障害</span>"]
    D --> E["HSIL"]
    E --> F["基底膜を越える<span class='jp-term jp-term-diagram' title='stromal invasion (tumor); interstitial infiltrate (inflammation)'>間質浸潤</span>"]
    F --> G["子宮頸部扁平上皮癌"]

高リスクHPVのが中心だが、「すべての症例がHPV関連」と断定せず、現行分類ではまれなHPV非関連扁平上皮癌も認識する。喫煙、免疫抑制、検診未受診は進展リスクに関与する。初性交年齢やパートナー歴はHPV曝露機会と関連する疫学因子であり、患者の責任として扱わない。

浸潤癌の病理

所見 意味
不整な腫瘍胞巣・構造 頸部間質への浸潤
角化・癌真珠・ 扁平上皮分化
核異型・異常分裂 悪性細胞増殖
表面びらん・壊死 で出血の原因となる
間質反応 線維化、炎症、を評価
周囲構造 扁平上皮、頸管腺との位置関係を確認

病理報告では組織型、腫瘍径、浸潤深度、リンパ管・血管侵襲、、腟、リンパ節を記載する。

臨床と治療

進行例では、接触出血、を生じうる。診断は生検で確定し、画像と病理を用いてを決める。早期癌では、単純または、放射線療法を病期・妊孕性希望に応じて選ぶ。局所進行癌ではシスプラチン併用が中心であり、「手術・放射線・放射性」を全例へ一律に組み合わせるものではない。

hrHPVとの病因と、病期別治療はの病期・治療・病理を参照する。

まとめ

  • hrHPVからLを経て浸潤癌へ進む経路が中心である。
  • LSIL/LとCIN分類を区別し、基底膜を越えるを確認する。
  • 治療は、病理所見、妊孕性希望を統合して選ぶ。