Histopathology

Histopathology · H2-100B

浸潤性乳癌(非特殊型)の浸潤診断基準

Invasive carcinoma – NST

描出疾患
乳癌

🧠 全体像の分類・治療のに整理済みのため、本項目では「浸潤」をどう診断するか、すなわち層の消失という基準に焦点を当てる。

筋上皮細胞層で浸潤を判定する

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='DCIS'>非浸潤性</span>:<span class='jp-term jp-term-diagram' title='lactiferous ducts'>乳管</span>周囲に<span class='jp-term jp-term-diagram' title='myoepithelial cells'>筋上皮細胞</span>層が残る"] --> B["基底膜を越えない"]
    C["浸潤性:腫瘍胞巣の周囲から<span class='jp-term jp-term-diagram' title='myoepithelial cells'>筋上皮細胞</span>層が消失"] --> D["基底膜を越えて間質へ浸潤"]
    B --> E["DCISとして評価"]
    D --> F["浸潤癌として評価"]

DCISでは腫瘍性の周囲に層が保たれるのに対し、浸潤癌では腫瘍胞巣を取り囲む層が消失する。HE染色だけでは判定が難しい境界例では、筋上皮マーカーの免疫染色を用いる。

免疫組織化学マーカー

マーカー 意味
p63 核に陽性。浸潤胞巣周囲では陰性となる
質に陽性
筋上皮・の両方に陽性のため単独では特異度が低い
CD10 に陽性だが、他の細胞にも陽性となりうる

細胞形態と予後の乖離に注意する

浸潤癌胞巣の細胞は、細胞異型に乏しく一見「おとなしい」形態を示すことがあるが、層を欠いて間質へ浸潤している事実そのものが予後を左右する。細胞異型の乏しさだけで浸潤性を否定しない。による硬い触知所見は、浸潤に対する間質反応を反映する。

分類・グレード評価・全身治療の詳細は、DCISの壊死はDCISのを参照する。

まとめ

  • 浸潤のは腫瘍胞巣周囲の層の消失である。
  • HE染色で判定困難な例ではp63・カルポニンなどの筋上皮マーカーを用いる。
  • 細胞異型が目立たなくても、筋上皮層の欠如とがあれば浸潤癌として扱う。