Pediatrics

Pediatrics · 37

甲状腺疾患

Disease of the thyroid gland

前提:正常
甲状腺ホルモン(T3/T4)の産生と作用
疾患
先天性甲状腺機能低下症

🧠 全体像は出生時に無症状でも不可逆的な神経発達障害を残しうるため、から血清TSH・fT4確認、早期開始までを途切れさせない。小児甲状腺機能亢進症ではGraves病が中心で、新生児では母体を考える。

先天性甲状腺機能低下症

原因・症状

甲状異常(無形成、低形成、異所性)とが主因。母体、過剰/不足ヨウ素、母体抗体、早産などでは一過性となりうる。

母体T4の影響で出生時は目立たず、、傾眠、、便秘、低体温、、嗄声、開大、、粗造・、腹部膨満・が徐々に出現する。

スクリーニング・治療

地域プログラムに従い、通常生後48〜72時間前後の乾燥血液TSH(必要によりT4)でスクリーニングし、異常時は血清TSH・fT4を緊急確認する。原発性ではTSH高値+fT4低値。中枢性ではTSHが低値・正常・軽度高値でもfT4低値となる。

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='newborn screening'>新生児スクリーニング</span>異常"] --> B["血清TSH・fT4を確認"]
    B --> C{"fT4低値/TSH明確高値か"}
    C -->|"はい"| D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='levothyroxine, LT4'>レボチロキシン</span>を直ちに開始"]
    D --> E["原因画像は治療を遅らせず実施"]
    E --> F["頻回にTSH・fT4、成長・発達を追跡"]

単剤を可能な限り早く、遅くとも生後2週までに開始する。重症原発性では10〜15 µg/kg/日が代表的開始量で、軽症度とに応じ調整する。/超音波は原因同定に有用だが治療を遅らせない。鉄・Ca・大豆などは吸収を妨げるため同時投与を避ける。

新生児甲状腺機能亢進症

多くはGraves病母体のTSH受容体刺激抗体がして起こる。母体が甲状腺摘除/後でもTRAbが残ることがある。胎児・新生児で頻脈、甲状腺腫、、発汗、、体重増加不良、心不全、早期癒合を生じうる。母体により発症が生後数日遅れることがある。

ハイリスク児は母体TRAb、臍帯/新生児TRAb、TSH・fT4/T3を計画的に追跡する。症候性では/カルビマゾール、必要時β遮断薬を用い、重症例のヨウ素・ステロイドは専門管理とする。母体抗体消失に伴い多くは一過性だが、期間を1〜3か月と固定しない。

小児Graves病

体重減少、暑がり、発汗、頻脈、振戦、甲状腺腫、、睡眠・学業変化、成長加速、を認める。TSH低値、fT4/T3高値、TRAb陽性で診断する。

  • 第一選択は/カルビマゾールの長期療法。発熱・ではを疑い中止して血算、黄疸・では肝障害評価を行う。
  • PTUは重篤な肝障害のため小児では原則使用しない。
  • 頻脈・振戦には一時的β遮断薬を用いる。
  • または全摘術は、寛解不良、副作用、、大きな甲状腺腫、、年齢などを統合し専門チームで選ぶ。「10歳超は、5歳未満は手術」と単純化しない。

発熱、著明な頻脈、心不全、意識変容、消化器症状を伴うを要する。

まとめ

  • は出生時無症状でもスクリーニングで拾い、血清確認後直ちにを開始する。
  • 原因画像のために治療を遅らせない。
  • 新生児甲状腺機能亢進症は母体TRAbによることが多く、母体治療歴だけでリスクを除外しない。
  • 小児Graves病は/カルビマゾールが第一選択で、PTUを避ける。