Surgery

Surgery · S-06

食道悪性疾患の診断と治療

Malignant diseases of the oesophagus, diagnosis, treatment

前提:病態
食道の病理
疾患
食道癌

🧠 全体像は内視鏡生検で確定し、CT・PET-CT・で遠隔転移、局所、リンパ節を評価する。、局所進行例は周術期治療+手術または、遠隔転移例はに基づくと嚥下・栄養支援を組み合わせる。

主な組織型

好発部位・背景 主な危険因子
扁平上皮癌 食道全長、特に中部。世界的には優勢 喫煙、飲酒、、Plummer-Vinson症候群
腺癌 下部食道・を背景 慢性逆流、、肥満、喫煙

固形物から液体へ進む嚥下障害、体重減少、、逆流・誤嚥を呈する。嗄声はを示唆する。

診断と病期評価

flowchart TD
    A["進行性嚥下障害・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='warnings'>警告</span>症状"] --> B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='upper gastrointestinal endoscopy'>上部消化管内視鏡</span>+複数生検"]
    B --> C["組織型・腫瘍位置を確定"]
    C --> D["造影CT胸腹部±骨盤"]
    D --> E["PET-CTで遠隔転移を評価"]
    E --> F["遠隔転移なし"]
    F --> G["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='endoscopic ultrasonography, EUS'>超音波内視鏡</span>±リンパ節穿刺でT・N評価"]
    G --> H["多職種で根治可能性を判断"]

は内視鏡不能時や狭窄形態の補助であり、に「」を必須所見としない。気管支浸潤が疑われれば気管支鏡、頸部病変では評価を加える。

根治治療

病態 主な治療
粘膜内の選択された早期癌 剥離で一括切除と病理リスク評価
な局所癌 。Ivor Lewis法、McKeown法、などを部位・施設で選ぶ
局所進行癌(腺癌) (FLOTレジメン)後に手術。ESOPEC試験(2024年)でCROSS型のよりを延長した(中央値66か月 vs 37か月)ことを受け、NCCNガイドラインは腺癌でFLOTを優先する方向に改訂されている
局所進行癌(扁平上皮癌) CROSS型の後に手術
、手術不耐、を選ぶ扁平上皮癌

「T2〜T3またはN陽性なら全例同じ」とせず、扁平上皮癌か腺癌か、食道かか、と施設戦略で決める。腺癌では上記の通りFLOT優先へ移行しつつあり、扁平上皮癌ではCROSS型が引き続き標準である。後にしても病理学的残存病変がある例では、術後免疫療法が標準となる場合がある。

進行・転移例

治療前に組織型、PD-L1、HER2(腺癌)、MSI/dMMRなどを評価し、化学療法、、HER2標的療法などを選ぶ。と承認は地域・病期・既治療に依存する。

問題 支持・
嚥下障害 、放射線、選択例の腔内治療
早期栄養評価、経口補助、経鼻・空腸栄養、必要時
疼痛・誤嚥 症状緩和、嚥下評価、併診

⚠️ 胃を再建臓器に使う予定の根治候補では、PEGが手術計画を妨げ得る。栄養路は外科・内視鏡・栄養チームで術式を確認して選ぶ。

予後とフォロー

予後は組織型より主に病期、、治療反応、全身状態で決まる。固定した「全体5年20%未満」は地域・時代差が大きいため、個別病期データを用いる。治療後は再発だけでなく、、逆流、誤嚥、体重減少、を追う。

まとめ

  • 確定診断は内視鏡生検、病期はCT・PET-CT・を組み合わせる。
  • 早期癌にはという選択肢がある。
  • 局所進行癌は組織型・部位に応じた多職種治療を行う。
  • 転移例ではPD-L1、HER2、MSI/dMMRなどをに用いる。