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Imaging findings · Published

triangular cord徴候

Triangular cord sign

別名
TC sign三角索徴候
臓器系
肝胆膵小児
科目
Pediatrics
トピック
小児科 3-45:胆汁うっ滞・抱合型高ビリルビン血症小児科 50:小児の胆汁うっ滞性肝疾患

🧠 全体像:triangular cord徴候を読むときに決めるのは「陽性か陰性か」ではなく「次に何をするか」である。この所見が意味するのは閉塞した胆管の線維性遺残そのものであり、陽性であればの可能性が強く上がる(特異度は非常に高い)。しかし感度は頭打ちで、陰性でも除外できない。だからの実務は「見えたら手術(術中)へ進む後押しにする」「見えなくても胆嚢所見や臨床像が揃えば精査を続ける」という一方向の判断に終始する。

所見の定義

triangular cord徴候は、腹部超音波の部縦断門脈右枝前方に見える、三角形〜領域である。これは閉塞した胆管が線維化して遺残した組織を反映しており、実質的な胆管ではなく線維性のを見ている。

判定には厚みのが用いられ、報告では3mmまたは4mmが使われている(研究間でが異なることがの一因になっている)1

モダリティと写り方

撮り方の要点 理由
空腹時に検査する 胃・十二指腸のガスが部の描出を妨げるため
を用いる 数mm単位の厚みを評価する所見であり、分解能が低いと過小・過大評価する
部を縦断(門脈右枝に沿ったで描出する 門脈右枝前方という決まった位置関係を確認する必要がある

⚠️ 厚みのの具体的な数値(3mmか4mmか)は施設・研究によって異なる。自施設の基準を確認せずに数値だけで判定しない。

リスクを上げる形態

triangular cord徴候は単独で判断せず、胆嚢の評価と組み合わせる。

胆嚢の所見 意味づけ
萎縮・無形成 を支持する所見
不整な輪郭・壁の不明瞭化 で見られることがある
食後の 胆汁の生成・流出が保たれていないことを示唆する

⭐ triangular cord徴候と胆嚢異常がそろえば、を強く支持する所見の組み合わせになる。

評価の進め方

flowchart TD
    A["新生児の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='prolonged jaundice'>遷延性黄疸</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='direct bilirubin'>直接ビリルビン</span>優位"] --> B["空腹時に<span class='jp-term jp-term-diagram' title='high resolution, HR'>高分解能</span><span class='jp-term jp-term-diagram' title='linear transducer'>リニアプローブ</span>で<span class='jp-term jp-term-diagram' title='porta hepatis'>肝門</span>部を評価"]
    B --> C{"triangular cord徴候を認めるか"}
    C -->|"あり"| D["胆嚢の萎縮・不整・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='systolic'>収縮不良</span>を確認"]
    D --> E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='biliary atresia'>胆道閉鎖症</span>が強く疑われる<br>術中<span class='jp-term jp-term-diagram' title='cholangiogram'>胆道造影</span>へ進む"]
    C -->|"なし"| F["感度は高くない:この所見だけで除外しない"]
    F --> G["臨床像・胆嚢所見・肝胆道<span class='jp-term jp-term-diagram' title='scintigraphy'>シンチグラフィ</span>など<br>他の情報と併せて判断を続ける"]

⚠️ 陰性であることはを除外しない。 triangular cord徴候が確認できなくても、優位が続く限り評価を打ち切らない2

紛らわしいもの

  • 正常な部の脂肪織・結合組織によるを、triangular cord徴候と誤認しないよう位置(門脈右枝前方)と形態を確認する。
  • 描出角度やプローブの当て方によって厚みの評価が変わりうるため、複数の面で確認する。
  • 検者間・検者内での再現性は完全ではなく、経験の浅い検者では過剰診断・見落としの双方が起こりうる。

まとめ

  • triangular cord徴候は、腹部超音波の部縦断で門脈右枝前方に見える三角形〜領域で、閉塞した胆管の線維性遺残を反映する。
  • 特異度は高いが感度は頭打ちで、陰性でもを除外できない。
  • 空腹時にで検査する。厚みの(3mmまたは4mm)は施設・研究で異なる。
  • 胆嚢の萎縮・不整・と組み合わせて評価すると診断的価値が上がる。
  • 陰性でも臨床像が揃えば評価を続け、肝胆道や術中へ進む。

出典

  1. 1.Diagnostic Performance of Sonographic Features in Patients With Biliary Atresia: A Systematic Review and Meta-analysis(Journal of Ultrasound in Medicine (Yoon HM, et al.)・2017)17研究・1,444例を対象としたメタ解析で、triangular cord signの厚みのカットオフには3mmまたは4mmが用いられていること、統合感度85%(95%CI 77-90%)・統合特異度97%(95%CI 94-99%)であったこと、カットオフの違い(3mm vs 4mm)が研究間の異質性に影響する有意な因子であったことをアブストラクトから確認した。閲覧 2026-08-11
  2. 2.Biliary Atresia(StatPearls (NCBI Bookshelf)・2026)腹部超音波のtriangular cord signや胆嚢異常が高い特異度を持つ一方、単独での診断精度は70〜80%にとどまり正常像でも胆道閉鎖症を除外できないことを本文から確認した。閲覧 2026-08-11