微生物ノート一覧へ

Microbe Atlas · ウイルス

Bundibugyo virus

ブンディブギョウイルス

分類
フィロウイルス / Filoviruses
性状
エンベロープあり Enveloped(−)ssRNA
科目
Medical Microbiology
トピック
3/22: Corona- and Filoviruses
自然耐性薬
リバビリン

🧠 全体像:Bundibugyo virus(Bundibugyo ebolavirus)もEbola virusSudan virusと同じEbolavirus属の1種で、は共通する。5種のEbolavirus属の中では発見が最も新しく(2007年)、致死率が相対的に低い種という位置づけで覚えるとよい——ただし「軽症」ではなく、あくまで他のと比べての相対値である。

微生物学的な特徴

Ebolavirus属の1種。2007年、ウガンダのブンディブギョ県で発生したで初めて分離・記載され、種名の由来になった。ゲノム構造(非分節、紐状の形態、エンベロープあり)、機序(糖蛋白→結合)はEbola virusと共通のため、詳細はそちらのノートを参照。

はEbola virusと同様にが有力視されているが確定的な同定には至っていない。

病原性の仕組み・感染経路

)、体液の直接接触のみ、ではない、医療従事者・葬儀慣習が主要な増幅経路)はEbola virusと同一——Ebola virusのノートの機序図を参照。

  • 記録されているはウガンダ(2007年)とコンゴ民主共和国(2012年)のみで、他のEbolavirus種と比べて流行の記録が少ない

起こす疾患

Ebola virus diseaseと同じ臨床経過(の発熱・感・筋肉痛→消化器症状→)をたどる疾患を起こす。

  • 致死率は約25〜40%——Zaire・Sudan ebolavirusと比べて相対的に低いとされるが、それでも致死率数十%の重篤な疾患であることに変わりはない

診断

Ebola virusと同様——RT-PCRが確定診断の中心、⚠️ 検体はでの取り扱いが必須。

治療と予防

⚠️ Ebola virus disease向けの承認済みワクチン(Ervebo)・治療用モノクローナル抗体(Inmazeb・Ebanga)は、いずれもZaire ebolavirusの糖蛋白を標的に設計されており、Bundibugyo virusには交差効果が乏しい。 2026年時点で種特異的な承認製品は存在しない。

  • 治療の中心は支持療法(積極的な輸液・・循環管理)
  • には無効
  • 感染対策はEbola virus diseaseと同じ——、個室隔離、PPE、遺体の安全な取り扱い

まとめ

  • Bundibugyo virus(Bundibugyo ebolavirus)はEbola virusと同じEbolavirus属の1種。(体液接触、ではない)はEbola virusと共通。
  • 2007年ウガンダでの発見が最初。の記録はウガンダ・コンゴ民主共和国に限られる。
  • 致死率は約25〜40%で、他のEbolavirus種と比べ相対的に低いが、依然として重篤な疾患。
  • ⚠️ Ebola virus disease用のワクチン・治療用抗体はBundibugyo virusには効かない——支持療法が治療の中心。