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Microbe Atlas · ウイルス

Ebola virus

エボラウイルス

分類
フィロウイルス / Filoviruses
性状
エンベロープあり Enveloped(−)ssRNA
科目
Medical Microbiology
トピック
3/22: Corona- and Filoviruses5/11: Zoonotic infections (list) and their prevention
自然耐性薬
リバビリン

🧠 全体像:Ebola virusは「血管内皮そのものを標的にする」という一点で、他の多くのウイルスと決定的に違う。呼吸器や消化管の粘膜に留まらず、全身のと単球・マクロファージに直接感染して破壊するため、発症から数日で・という最重症の病像に至る。かつては「治療法なし・対症療法のみ」の代表例だったが、この10年で最も治療可能になったの一つでもある——ただしこの進歩はEbola virus(種名Orthoebolavirus zairense、旧 Zaire ebolavirus)に限定されており、近縁のSudan virus・Bundibugyo virusには及ばない。この「種による治療格差」を理解することが、全体を読み解く鍵になる。

微生物学的な特徴

に属する。名称はで観察される紐状・投げ縄状(filum=糸)の形態に由来し、他のほとんどのウイルスと外見だけで区別がつく。

項目 内容
ゲノム 非分節の(約19 kb)
対称性 、エンベロープあり
形態 紐状・投げ縄状・U字型など
属 Orthoebolavirus属——2023年4月の批准でEbolavirus属から改称され、種名も二名法に統一された(ウイルス名そのものは変更なし)1。現在6種が知られ、流行を起こすのはEbola virus・Sudan virus・Bundibugyo virusの3種2
近縁属 Orthomarburgvirus属(Marburg virus)——同じ改称でMarburgvirus属から変わった1

種の名とウイルスの名は別物で、混同しやすい。Ebola virusはウイルスの名で、それが属する種の名がOrthoebolavirus zairense(旧 Zaire ebolavirus)である。

種名(現行) 旧種名 ウイルス名 ヒトでの流行
Orthoebolavirus zairense Zaire ebolavirus Ebola virus 流行を起こす3種の一つ。承認された治療薬・ワクチンがあるのはこの種だけ
Orthoebolavirus sudanense Sudan ebolavirus Sudan virus 流行を起こす3種の一つ
Orthoebolavirus bundibugyoense Bundibugyo ebolavirus Bundibugyo virus 流行を起こす3種の一つ
Orthoebolavirus taiense Taï Forest ebolavirus Taï Forest virus ヒト感染例はあるが流行の報告はない
Orthoebolavirus restonense Reston ebolavirus Reston virus サルなどヒト以外の霊長類で流行した種。ヒトでの流行は報告されていない
Orthoebolavirus bombaliense Bombali ebolavirus Bombali virus コウモリから同定された種。ヒトでの流行は報告されていない

は(フルーツコウモリ)が有力視されているが、Ebola virus自体の確定的な自然リザーバーは未同定で、コウモリ・霊長類(ゴリラ・チンパンジー)の突然死やを介したが流行の起点になる。

病原性の仕組み

糖蛋白GPがまず細胞表面のなどに結合し、で細胞内へ取り込まれる。内でによりGPが切断されて活性化し、C型の原因蛋白であるNPC1膜蛋白(膜に存在するコレステロール輸送体)に結合することで、初めてエンベロープと膜のが起こる。

flowchart TD
    A["糖蛋白が<span class='jp-term jp-term-diagram' title='C-type lectin receptor'>C型レクチン受容体</span>に結合"] --> B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='macropinocytosis'>マクロピノサイトーシス</span>で細胞内へ"]
    B --> C["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='endosome'>エンドソーム</span>内で<span class='jp-term jp-term-diagram' title='cathepsin'>カテプシン</span>がGPを切断"]
    C --> D["活性化したGPがNPC1に結合"]
    D --> E["エンベロープと<span class='jp-term jp-term-diagram' title='endosome'>エンドソーム</span>膜が融合"]
    E --> F["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='negative-sense single-stranded RNA'>負鎖ssRNA</span>が細胞質へ放出"]
    F --> G["単球・マクロファージ・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='dendritic cell'>樹状細胞</span>で優先的に複製"]
    G --> H["VP35が<span class='jp-term jp-term-diagram' title='type I interferon'>I型インターフェロン</span>産生を阻害<br>VP24がSTAT1<span class='jp-term jp-term-diagram' title='nuclear translocation'>核内移行</span>を阻害"]
    H --> I["自然免疫からの回避と大量ウイルス産生"]
    I --> J["血中への播種<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='vascular endothelial cell'>血管内皮細胞</span>への直接感染"]
    J --> K["内皮バリア破綻・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='tissue factor'>組織因子</span>放出"]
    K --> L["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='increased vascular permeability'>血管透過性亢進</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='disseminated intravascular coagulation (DIC)'>播種性血管内凝固症候群</span>"]
    L --> M["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='hypovolemic shock'>循環血漿量減少性ショック</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='multiple organ failure (MOF)'>多臓器不全</span>"]

💡 NPC1が「エボラの弱点」でもある。 この受容体をしたマウス・ヒト(NPC病の患者由来細胞)はEbola virusに抵抗性を示すことが実験的に知られており、後述の治療の一部はこのステップを妨げる機序で働く。

⚠️ そのものが病原性の中核。 VP35・VP24による自然免疫抑制で初期のウイルス増殖を許してしまうことが、後の・凝固異常・という重症化の連鎖の起点になる。単なる「毒素」ではなく「免疫を止めてから暴れる」設計である。

感染経路と疫学

  • 動物→ヒト:コウモリ・感染霊長類の死骸やとの接触が流行の起点
  • ヒト→ヒト:体液(血液・嘔吐物・便・唾液・母乳・精液)との直接接触、または汚染された物に触れることが経路で、空気を介した伝播は感染経路に挙げられていない2
  • 医療従事者が特にハイリスク:の不備下での診療・
  • 遺体の取り扱い:西アフリカのな葬儀慣習(遺体に触れる・洗う)は感染性物質への曝露が大きく、流行の主要な増幅経路になってきた
  • 潜伏期は2〜21日2(曝露から発症までは多くが8〜10日)。は症状が出る前には他人にうつさないとしており2、この点が空港での体温スクリーニングという水際対策の根拠になっている
  • 精液中のウイルスは回復後も月単位で検出され、精液を介した伝播は臨床的回復から15か月後まで記録がある2。流行がしても、への長期と性行為に関する助言が必要になる理由がここにある
  • によらない(回復した人が再び症候性になる)もまれだが記録されている2
  • 主な流行地:中央〜西アフリカ(コンゴ民主共和国、ウガンダ、2014〜16年の西アフリカ大流行はギニア・シエラレオネ・リベリア)

起こす疾患

病(旧称エボラ出血熱)を起こす。

病期 特徴
突然の発熱、強い倦怠感、筋肉痛、頭痛、
消化器症状期 嘔吐、水様性下痢、腹痛——の主因
、肝、意識障害
重症期 点状出血・(必発ではない)、、、
  • 致死率は平均約50%で、過去の流行では25〜90%の幅があった2。数字の幅は種の違いだけでなく、支持療法をどこまで届けられたかによっても大きく動く
  • には回復後症候群として関節痛・(ぶどう膜炎)・倦怠感が遷延することがある

診断

  • が確定診断の中心——血液・尿・唾液で検出可能。発症後72時間以降に感度が上がる
  • 抗原捕捉、IgM/IgG血清学的検査も併用
  • ⚠️ 検体は施設での取り扱いが必須。 を扱う際は施設の対応可能性を確認してから検体を送る
  • としてLassa virus・Crimean-Congo hemorrhagic fever virus・マラリア・など、発熱を来す渡航関連疾患を広く考慮する

治療と予防

⭐ Ebola virusに限っては、ワクチンと治療用モノクローナル抗体が実用化されている。 これは出血熱ウイルスの中で例外的な到達点である。

対策 内容
ワクチン rVSV-ZEBOV(商品名 Ervebo)。水疱性ウイルスの糖蛋白をEbola virusの糖蛋白に置き換えたのあるで、単回筋注。2019年に欧州(、2021年に通常承認へ移行)と米国で承認され、適応は生後12か月以上34。時の(のとのにまとめて接種)で、10日目以降の発症に対する有効率が全117の解析で100%(95%CI 79.3-100.0)だった5。ほかにZabdeno・Mvabeaの2回接種レジメンも承認されているが、流行対応で用いられるのはErvebo2
治療用抗体 の2022年ガイドラインは、で確定した患者と、の母から生まれた生後7日以内の未確定の新生児に対し、アンサビマブ(商品名 Ebanga、試験名 mAb114)またはアトルティビマブ・マフティビマブ・オデシビマブの3剤混合(商品名 Inmazeb、試験名 REGN-EB3)を強く推奨している。2剤は併用せず互いの代替として扱い、どちらを使うかは入手可能性で決める6。いずれも単回(アンサビマブ50 mg/kg、3剤混合は合計150 mg/kg)で、診断後できるだけ早く投与する。米国ではいずれも2020年に承認された78
抗体の根拠 PALM試験(681例)の28日死亡はmAb114群35.1%対ZMapp群49.7%(P=0.007)、REGN-EB3群33.5%対ZMapp部分集団51.3%(P=0.002)で、の時点でこの2剤へのに絞られた9。死亡に対するエビデンスの確実性は中等度で、絶対効果は1000人あたり229〜396人の死亡減と見積もられている6
支持療法 積極的な輸液・、循環管理、対策。のガイドライン自身が、抗体薬は最適化された支持療法という土台の上に積み上がるもので、その代替ではないと明記している(PALM試験も全施設が標準的な最適化支持療法を提供できるようになってから登録を始めた)6

⚠️ ワクチン・治療用抗体はいずれもEbola virus(Orthoebolavirus zairense)専用。 抗体薬の電子添付文書は「Orthoebolavirus属・Orthomarburgvirus属の他の種に対する有効性は確立していない」と明記し、適応もこの種による感染症に限っている78。のガイドラインの推奨も「Ebola virusによる病にのみ適用される」と範囲を限っている6。承認された治療薬・ワクチンがあるのはこの種だけで、Sudan virus病・Bundibugyo virus病には承認されたものがなく、支持療法と流行対策が中心になる2。

⚠️ はには無効。 アレナウイルス・一部のには使われる薬だが、には効かないため「出血熱には」と一律に覚えると誤る。とZMappについては、のガイドラインが「使わないことを提案する」という条件付きの非推奨(GRADEでいう弱い推奨)にとどめている——禁忌でも強い非推奨でもない。抗体2剤の優越が示された一方で、これら自身の効果はなお不確実(とくにZMappは標準治療と比べられた例数が少なく、利益も害も判定できない)という位置づけである6。

  • 感染対策:・の徹底、の個室隔離、(ガウン・ゴーグル・N95以上のマスク・手袋の二重装着)、遺体の安全な取り扱い
  • 予防投与(曝露後予防)としてワクチンの緊急接種が行われることがある

まとめ

  • は紐状の非分節ウイルスで、Ebola virus(種名Orthoebolavirus zairense)はOrthoebolavirus属6種のうち最も広く流行してきた種。
  • 糖蛋白がNPC1に結合してし、(VP35・VP24)→血管内皮への直接傷害→・という経過をたどる。
  • 伝播は血液・体液や汚染された物との直接接触による。空気を介した伝播は感染経路に挙げられていない。医療従事者と葬儀慣習が主要な増幅経路。
  • 致死率は平均約50%(過去の流行で25〜90%)。診断は中心で施設が必須。
  • ⭐ rVSV-ZEBOVワクチン(Ervebo)と治療用モノクローナル抗体(アンサビマブ=Ebanga、3剤混合=Inmazeb)が実用化されている——はへの抗体2剤を強く推奨し、併用せず入手可能性で選ぶ。ただしいずれもEbola virus専用で、Sudan virus・Bundibugyo virusには及ばない。
  • はには無効。支持療法(輸液・循環管理)が予後を左右する土台であり続ける。

出典

  1. 1.Renaming of genera Ebolavirus and Marburgvirus to Orthoebolavirus and Orthomarburgvirus, respectively, and introduction of binomial species names within family Filoviridae(Archives of Virology(ICTV Filoviridae Study Group)・2023)抄録の逐語で、属名EbolavirusがOrthoebolavirusへ、MarburgvirusがOrthomarburgvirusへ改称されたこと、フィロウイルス科の確立種名がすべてICTVの定める二名法の形式に従うようになったこと、ウイルス名(Ebola virusなど)は変更されず有効なままであること、この改訂分類が2023年4月にICTVで承認されたことを確認した(Crossrefで題名・掲載誌Archives of Virology 2023年8月を照合)閲覧 2026-09-27
  2. 2.Ebola disease (fact sheet)(World Health Organization・2025)WHOのファクトシートで、「Six species of Orthoebolaviruses have been identified to date, with three known to cause large outbreaks」としてEbola virus・Sudan virus・Bundibugyo virusの3種が大規模流行を起こすとされること、潜伏期が「varies from 2 to 21 days」であること、致死率が平均約50%で過去の流行では25〜90%の幅があったこと、承認された治療薬(mAb114/ansuvimabとREGN-EB3/Inmazeb)とワクチン(ErveboおよびZabdeno・Mvabeaの2回接種)がいずれもEbola virusによる疾患に対するものでSudan virus病・Bundibugyo virus病には承認された治療薬・ワクチンがないこと、伝播が血液・体液との直接接触によるもので空気を介した経路は挙げられていないこと、「Ebola virus transmission via infected semen has been documented up to fifteen months after clinical recovery」と精液を介した伝播が回復後15か月まで記録されていること、再感染によらない再燃はまれだが記録があること、症状が出る前には他人にうつさず血液中にウイルスがある間は感染性が続くとされていることを確認した(2025年4月24日付)閲覧 2026-09-27
  3. 3.Ervebo — European public assessment report (EPAR)(European Medicines Agency・2026)EMAの製品ページ(2026年1月16日更新)で、Erveboが2019年11月11日にEU全域で条件付き販売承認を受け、2021年1月14日に通常の販売承認へ切り替わったこと、適応が1歳以上のZaire Ebola virusによるエボラウイルス病の予防であることを確認した閲覧 2026-09-27
  4. 4.ERVEBO (Ebola Zaire Vaccine, Live) injectable suspension, for intramuscular use(DailyMed(U.S. National Library of Medicine)/Merck Sharp & Dohme・2026)米国の電子添付文書(Revised 4/2026)で、初回米国承認が2019年であること、適応が生後12か月以上のZaire ebolavirusによる疾患の予防であること、他のEbolavirus種やMarburgvirusは防げないと使用上の制限に明記されていることを確認した閲覧 2026-09-27
  5. 5.Efficacy and effectiveness of an rVSV-vectored vaccine in preventing Ebola virus disease: final results from the Guinea ring vaccination, open-label, cluster-randomised trial (Ebola Ça Suffit!)(The Lancet(Henao-Restrepo AM, et al.)・2017)抄録の逐語で、ギニアでのリング接種クラスター無作為化試験がrVSV-ZEBOVの単回筋注(三角筋に2×10⁷プラーク形成単位)を評価したこと、無作為化部分では即時接種クラスターで接種された接触者・接触者の接触者に無作為化10日目以降の発症が0例だったのに対し遅延接種クラスターでは16例(7クラスター)が発生し有効率100%(95%CI 68.9-100.0、p=0.0045)だったこと、非無作為化分を含む全117クラスターの解析でも0例対23例(11クラスター)で有効率100%(95%CI 79.3-100.0、p=0.0033)だったこと、計5,837人(成人5,643人・小児194人)が接種され接種後14日以内に53.9%が1件以上の有害事象を報告したがおおむね軽度だったことを確認した閲覧 2026-09-27
  6. 6.Therapeutics for Ebola virus disease, 19 August 2022(World Health Organization・2022)WHOの治療ガイドライン本文(WHO IRIS掲載のPDF)で確認した。第3.1節の推奨が逐語で「We recommend treatment with either mAb114 or REGN-EB3 for patients with RT-PCR confirmed EVD and for neonates of unconfirmed EVD status, 7 days or younger, born to mothers with confirmed EVD (strong recommendation for)」であること、備考が「mAb114 and REGN-EB3 should not be given together, and should be viewed as alternatives. The choice of whether to use mAb114 and REGN-EB3 depends on availability」「This recommendation only applies to EVD caused by Ebola virus (EBOV; Zaire ebolavirus)」であり2剤の優劣は示していないこと、死亡に対するエビデンスの確実性が中等度(moderate certainty)で絶対効果がmAb114で1000人あたり229〜383人の死亡減・REGN-EB3で237〜396人の死亡減とされること、第3.2節のレムデシビルと第3.3節のZMappがいずれも「We suggest against treatment ... (conditional recommendation against)」=条件付きの非推奨であること、mAb114は50 mg/kgを60分で、REGN-EB3は150 mg/kg(atoltivimab・maftivimab・odesivimab各50 mg/kg)を2〜4時間でいずれも単回点滴静注すること、抗体薬は「therapeutics build upon the platform of optimized supportive care and are not a replacement or alternative to it」と最適化された支持療法の土台の上に置かれるものであること、診断後できるだけ早く投与すべきとされることを確認した閲覧 2026-09-27
  7. 7.EBANGA (ansuvimab-zykl) for injection, for intravenous use(DailyMed(U.S. National Library of Medicine)/Emergent BioDefense Operations Lansing・2026)米国の電子添付文書(SPL第4版、2026年8月17日公開)で、成分名がansuvimab-zyklで初回米国承認が2020年(Initial U.S. Approval 2020)であること、適応がOrthoebolavirus zairenseによる感染症の治療であってRT-PCR陽性の母から生まれた新生児を含む成人・小児が対象であること、用法が50 mg/kgの単回点滴静注(60分)であること、「The efficacy of EBANGA has not been established for other species of the Orthoebolavirus and Orthomarburgvirus genera」と他種への有効性が確立していないと明記されていることを確認した閲覧 2026-09-27
  8. 8.INMAZEB (atoltivimab, maftivimab, and odesivimab-ebgn) injection, for intravenous use(DailyMed(U.S. National Library of Medicine)/Regeneron Pharmaceuticals・2024)米国の電子添付文書(Revised 12/2024、SPL第12版は2025年12月22日公開)で、初回米国承認が2020年であること、適応がOrthoebolavirus zairenseによる感染症の治療であってRT-PCR陽性の母から生まれた新生児を含む成人・小児が対象であること、用法が3抗体各50 mg/kgの単回点滴静注であること、Orthoebolavirus属・Orthomarburgvirus属の他の種への有効性は確立していないと明記されていることを確認した閲覧 2026-09-27
  9. 9.A Randomized, Controlled Trial of Ebola Virus Disease Therapeutics(New England Journal of Medicine(Mulangu S, et al.、PALM Consortium Study Team)・2019)抄録の逐語で、コンゴ民主共和国の681例を対象にZMapp(対照)・レムデシビル・MAb114・REGN-EB3を比較した無作為化試験で、28日死亡がMAb114群35.1%(61/174)対ZMapp群49.7%(84/169、P=0.007)、REGN-EB3群33.5%(52/155)対ZMapp部分集団51.3%(79/154、P=0.002)だったこと、中間解析でこの2剤の優越が示されたため以後の割付が2群に限定されたこと、入院前の症状持続が短いこと・ベースラインのウイルス量やクレアチニン・トランスアミナーゼが低いことがいずれも生存改善と相関したこと、全例が標準治療を受けていたことを確認した閲覧 2026-09-27