微生物学

微生物学 · 5/11

人獣共通感染症(一覧)とその予防

Zoonotic infections (list) and their prevention

微生物
Balantidium coliBartonella henselaeBorrelia burgdorferiCampylobacter fetusChlamydia psittaciCoccidioides immitisCoxiella burnetiiCryptococcus neoformansDiphyllobothrium latumDirofilaria immitisDirofilaria repensEbola virusFasciola hepaticaGiardia lambliaHistoplasma capsulatumHymenolepis nanaInfluenza A virusLassa virusLeptospira interrogansLymphocytic choriomeningitis virusMarburg virusMicrosporum canisMycobacterium bovisOrientia tsutsugamushiPasteurella multocidaRabies virusRickettsia rickettsiiSalmonella entericaSpirillum minusStreptobacillus moniliformisToxocara canisToxocara catiToxoplasma gondiiTrichinella spiralisTrypanosoma bruceiTrypanosoma cruziYersinia pestis
疾患
シャーガス病ラット咬傷熱レプトスピラ症肺吸虫症類丹毒

🧠 人獣共通感染症は「どの動物がリザーバーで、どういう経路でヒトに渡るか」を軸に読むと、原因体もも自然に決まる。 げっ歯類が絡めば・出血熱・ライム病、ネコが絡めば・、というようにリザーバー動物ごとに疾患のパターンが束ねられる。予防はこの経路を断つ発想——動物側の対策(ワクチン接種・ベクター駆除)と、ヒト側の対策(接触後の・)の両輪で成り立つ。

予防の原則

flowchart TD
  A["人獣共通感染症の予防"] --> B["動物側の対策"]
  A --> C["ヒト側の対策"]
  B --> B1["動物へのワクチン接種<br>(例: イヌへの<span class='jp-term jp-term-diagram' title='rabies vaccine'>狂犬病ワクチン</span>)"]
  B --> B2["リザーバー動物・ベクター<br>(媒介動物)の駆除と管理"]
  C --> C1["動物との接触後の適切な<span class='jp-term jp-term-diagram' title='hygiene'>衛生管理</span>"]
  C --> C2["ヒトへの<span class='jp-term jp-term-diagram' title='active immunization'>能動免疫</span><br>(例: <span class='jp-term jp-term-diagram' title='rabies vaccine'>狂犬病ワクチン</span>)"]
  • 動物との接触後の適切な
  • 動物へのワクチン接種——リザーバー側で伝播の環を断つ。イヌへのが代表例
  • リザーバー動物・——媒介する節足動物の駆除と、リザーバー動物そのものの管理(例:Yersinia pestisに対するネズミ駆除・動物側管理)
  • ヒト側の(例:)

💡 なぜ「動物側」を叩くと効くのか——多くの人獣共通感染症でヒトは行き止まりの宿主だからである。 ヒトからヒトへはほとんど伝播しないので、ヒト側でいくら免疫を持たせても供給源は減らない。逆にリザーバー動物での保有率を下げれば、ヒトへの流入そのものが細る。同じ「」でも、イヌに打つのは供給源を断つ対策、ヒトに打つのは個体を守る対策で、狙っている場所が違う。

⚠️ ヒト↔ヒトの伝播が起こる例外がこの一覧にもある。 エボラ病は動物からの流入で始まるが、その後は患者の血液・体液や汚染された物体表面との直接接触でヒトからヒトへ広がり、遺体に直接触れる埋葬儀礼や、感染対策が不十分な状況での医療従事者への感染が流行を拡大させる。の対応も、野生動物との接触を減らすことと並んで、患者の隔離・・安全で尊厳ある埋葬を柱に据えている1。動物側対策だけでは止まらない群である。

細菌

病原体 疾患
Campylobacter fetus 胃腸炎、全身性感染
Leptospira interrogans げっ歯類
Rickettsia rickettsii げっ歯類
Orientia tsutsugamushi げっ歯類 2
Chlamydia psittaci 非定型肺炎()
Pasteurella multocida ネコ・イヌ 咬傷感染
Bartonella henselae ネコ ——免疫正常者は90〜95%が2〜4か月で自然軽快するが、免疫不全者ではという別の病態に姿を変える3
Coxiella burnetii ——急性期は自然軽快しうるが、心内膜炎・血管感染に進んだ慢性は長期の併用抗菌薬療法(18か月以上)を要する4
Borrelia burgdorferi げっ歯類 ライム病
Salmonella enteritidis
Listeria monocytogenes
E. coli(腸管病原型) 胃腸炎
Mycobacterium bovis 結核
Erysipelothrix rhusiopathiae ブタ
Spirillum minus、Streptobacillus moniliformis ——2菌とも起因菌となりうるが、世界的にはS. moniliformisの方が高頻度5

ウイルス

病原体 疾患
Rabies virus ・野生動物
Ebola virus・Marburg virus コウモリ(と考えられている)・サル類 出血熱(エボラ病・マールブルグ病)
Hantavirus げっ歯類 ()・()
コロナウイルス ・コウモリ・ラクダ
LCMV(lymphocytic choriomeningitis virus) げっ歯類
Lassa virus
Influenza A virus ・ブタ インフルエンザ
Crimean-Congo haemorrhagic fever virus, CCHF ・野生動物

💡 「サル・コウモリ」と並べて書かれるが、両者の立ち位置は同じではない。 はOrthoebolavirus属のはと考えられていると述べ、ヒトへの流入はオオコウモリのほかチンパンジー・ゴリラ・サル・森林レイヨウ・ヤマアラシなど「病気または死んだ状態で見つかった」動物の血液・分泌物・臓器・体液との濃厚接触で起こると記述している1。つまり霊長類は自らも発症して死ぬ側で、ヒトにとっての曝露源ではあってもウイルスを静かに維持する場所ではない。だからの予防メッセージも、感染したオオコウモリやサル・類人猿との接触とその生肉の摂食を減らすことに向けられている1。

⚠️ ハンタウイルスは「出血熱」の一語でまとめない。 (Hantaan virus など)は腎障害を軸とするを、(Sin Nombre virus など)は肺水腫・呼吸不全を軸とするを起こす。どちらもげっ歯類のので感染するので予防は共通だが、臨床像と見るべき臓器が違う。

真菌

病原体 疾患
Histoplasma capsulatum コウモリ・ 、肺感染
Cryptococcus neoformans 髄膜炎()
Microsporum canis・Trichophyton属 イヌ・その物 白癬(皮膚感染)

💡 真菌の2つは「動物がウイルスや細菌を排出する」型の人獣共通感染症とは仕組みが違う。 HistoplasmaもCryptococcus neoformansも、動物そのものではなくコウモリ・鳥の糞で富栄養化した土壌が感染源で、そこで増えた菌の分生子・酵母を吸い込んで感染する。だから予防は動物へのワクチンではなく、鶏舎・鳥小屋・洞窟など汚染された環境のを吸わないことになる。の(Microsporum canis)だけは、イヌ・ネコとの直接接触が経路である。

原虫

病原体 疾患
Balantidium coli(現行の分類では*Balantioides coli*) ブタ(主)。ラクダ・・ロバ・ヒツジ・ヤギも提唱されている (大腸炎)6
Toxoplasma gondii ネコ・げっ歯類・
Trypanosoma cruzi ・オポッサム・アライグマ・モリネズミなどの野生とイヌ(げっ歯類はその一部)7 (が媒介)
Trypanosoma brucei ・野生動物
Giardia lamblia(G. duodenalis) ・野生動物

💡 Trypanosoma cruziのリザーバーを「げっ歯類」だけで覚えると、予防の当てどころを外す。 はヒト以外のとして・オポッサム・アライグマ・モリネズミ・その他の一部のげっ歯類、そして飼いイヌを挙げており7、も「T. cruziは多様なにも感染しうる——感染の野生リザーバーであり、オポッサムが最も重要なもののひとつである」と述べている8。⚠️ アメリカ大陸ではの種数もリザーバー動物も多く、は感染そのもののはできないと明言している。 だから上の目標は伝播の遮断と・生涯の経過観察に置かれ、ラテンアメリカで最も有効な予防は対策(住居と周囲への残留殺虫剤散布、住環境の改善)、これに輸血・臓器移植のスクリーニングと母子感染対策が加わる8。の駆除は柱ではない。なお——やオポッサムのに汚染された食品・飲料の摂取——は、典型的には集団発生の形をとる8。

💡 現行の学名はBalantioides coliである(旧Balantidium coli)。 ヒトに寄生する唯一のであることは変わらない。中間宿主を必要としない直接生活環で糞口感染するため、個人レベルで最も有効な予防は消毒された水を飲用その他に使うことであり、集団レベルでは上下水道の整備と糞尿の適正処理が効く6。本ノートでは試験・実習で問われる旧来のBalantidium coliの呼称も併記する。

蠕虫

病原体 疾患
Fasciola hepatica ・ヒツジ
Paragonimus westermani カニ(第2中間宿主)
Diphyllobothrium latum(現行の分類では*Dibothriocephalus latus*) 魚類(第2中間宿主) 9
Taenia saginata
Taenia solium ブタ 症・
Echinococcus属 肉食動物
Toxocara canis イヌ
Toxocara cati ネコ
Trichinella spiralis ブタ・
Dirofilaria immitis・D. repens イヌ・ネコ(蚊が媒介) ——イヌ・ネコでは心臓・肺動脈に成虫が寄生する。ヒトは終宿主ではなく成虫にならず、肺の結節を作るのが主にD. immitis、皮下・眼の結節を作るのが主にD. repens

⚠️ 蠕虫の表の「」列には、役割の違う動物が並んでいる。 「虫卵を排出し続ける側(終宿主)」と「ヒトが口にする感染源(中間宿主)」を取り違えると、の当てどころを外す。両者は排他的ではなく、のように「列に並ぶ動物は終宿主だが、ヒトの感染源は別()」という型もある。

列に書かれた動物 生活環での役割 予防の当てどころ
肉食動物(Echinococcus)、イヌ・ネコ(Toxocara) 終宿主——虫卵を環境へ排出し、ヒトはその虫卵をそのまま飲み込んで感染する 動物側のと糞便の管理、
・ヒツジ(Fasciola) 終宿主——ただしヒトが飲み込むのは虫卵ではない。排出された虫卵は水中でし、(第1中間宿主)を出たがの表面でして感染型になる 側の・糞便管理に加えて、クレソン・セリなどを生で食べないこと——ヒト側の当てどころはこちら10
カニ(Paragonimus)、魚類(Diphyllobothrium)、ブタ(T. solium)、(T. saginata) 中間宿主——幼虫・を抱えた食材 加熱調理(食べ方を変える)
ブタ・(Trichinella) 同じ個体が終宿主と中間宿主を兼ねる——感染筋肉の捕食だけで環が回る 加熱調理と、飼料への生肉・の混入防止
イヌ・ネコ(Dirofilaria) 終宿主——ただし排出するのは虫卵ではなく血中ので、それを蚊が吸って次の宿主へ運ぶ 蚊の駆除と、イヌへの予防薬投与(糞便管理は効かない)

⚠️ 中間宿主の行に並ぶParagonimus・Diphyllobothrium・Taeniaは、いずれもヒトが終宿主である(Paragonimus・Diphyllobothriumはヒト以外の肉食動物・魚食性も終宿主になるが、Taeniaの終宿主はヒトだけである)。ブタ・はTaeniaの中間宿主で、ヒトが加熱不十分な肉のを食べてになる。だから()は豚肉のを食べて起こるのではない——ヒトの糞便に出た虫卵を、糞口感染・汚染された食品や水・で飲み込むことで起こる(→4/25)。加熱調理はを防ぐがは防げず、そちらには・上下水道の整備が効く。

⚠️ 属名がDibothriocephalusへ改称されている。 核・ミトコンドリアの複数遺伝子によるでDiphyllobothrium属が多系統群(互いに近縁でない種の寄せ集め)であることが示され、ヒト寄生の主要種は復活した属Dibothriocephalusへ移されて、Diphyllobothrium latumは*Dibothriocephalus latus*という新組み合わせ名になった9。実習・試験では旧名も現役なので、両方で覚える。

日本の感染症法での扱い

💡 「四類感染症」は病名の寄せ集めではなく、人獣共通感染症のそのもので括られた区分である。 第六条第五項は、列記された疾患のほか「動物又はその死体、飲食物、衣類、寝具その他の物件を介して人に感染し」同程度に国民の健康に影響を与えるおそれのあるものを四類感染症として政令で定める、としている11。この定義が、そのまま法律の中の措置の違いになって現れる。

四類感染症は「ヒトからヒトへ」ではないので、患者を隔離しても供給源は減らない。だから一類・二類にある措置のうち、就業制限(第十八条)と入院勧告(第十九条)の対象に四類は入っていない。代わりに、ねずみ族・昆虫等の駆除(第二十八条)と物件に係る措置(第二十九条。移動制限・消毒・廃棄)が四類にも及ぶ11。冒頭で見た「動物側の対策」は、日本ではこの2条として制度化されている。

類型 この一覧に出てくる疾患
一類 エボラ出血熱、マールブルグ病、、、 全数・ただちに
二類 結核、(SARS)、(MERS)、鳥インフルエンザ(H5N1・H7N9) 全数・ただちに
四類 、、、、、、ライム病、、、、鳥インフルエンザ(H5N1・H7N9を除く) 全数・ただちに
五類 、播種性コックス症 全数・7日以内

出典はの条文と厚生労働省の基準1112。

⚠️ 出血熱の4疾患が一類に置かれている意味は大きい。 エボラ出血熱・マールブルグ病・・は、・・南米出血熱とともにの最に列記されており11、入院勧告・就業制限をはじめ使える措置がもっとも広い。疑った時点でへ連絡するである。

⭐ ヒトへの被害が大きい疾患が必ず対象、というわけではない。 ・・・・多くの蠕虫症はのの対象に入っておらず、インフルエンザも全数ではなく定点である12。類型は重症度やの順位表ではないので、「よく見る病気だからが要るはず」と推測せず、基準の一覧で確かめる。

⭐ は発症後ほぼ100%致死的なため、予防の主戦場は「曝露後」にある。 咬傷を受けた時点で発症前なら、創部洗浄と曝露後予防——ワクチン±の投与——で発症を防げる。これは「」による人獣共通感染症予防の代表例である。

⚠️ (RIG)は全身投与の薬ではない。 は咬傷部位ので増殖してから末梢神経に入るため、RIGは計算した用量の上限まで創部・創周囲へ浸潤しきることが原則で、は2018年の改訂で残量を離れた部位へ筋注する運用を推奨から外した。RIGの適応はIIIに限られ、既往ワクチン接種者には不要である13。

まとめ

  • 人獣共通感染症はからヒトへ伝播する感染症の総称で、細菌・ウイルス・真菌・原虫・蠕虫の全カテゴリーにまたがる。
  • 細菌ではLeptospira interrogans(げっ歯類→)、(げっ歯類→)、Coxiella burnetii(→)、Borrelia burgdorferi(げっ歯類→ライム病)などリザーバー動物と疾患の対応関係が重要。
  • ウイルスでは(・野生動物)、Ebola/Marburgウイルス、Hantavirus(げっ歯類)が代表的な神経感染・出血熱の原因となる。Ebolaではと考えられているのはで、チンパンジー・ゴリラ・サルは病気または死んだ状態で見つかった個体との接触がヒトへの曝露源になる1。Hantavirusはのとのに分かれる。
  • 真菌・原虫・蠕虫にもリザーバー動物ごとの特徴的な組み合わせがあり、Toxoplasma gondii(ネコ)、Echinococcus属(肉食動物)、(ブタ・)などが代表例。ただし蠕虫の表では、Paragonimusのカニ・Diphyllobothriumの魚は終宿主ではなく中間宿主=ヒトが口にする感染源である。
  • 分類の更新に注意する。Balantidium coliは*Balantioides coli6、Diphyllobothrium latumはDibothriocephalus latus*9が現行の学名で、旧名も実習・試験では現役である。
  • 予防は動物側の対策(ワクチン接種・)とヒト側の対策(接触後の・)の両輪からなり、では曝露後予防が生死を分ける。
  • 日本ではこの一覧の多くがの四類感染症(全数・ただちに)で、四類の定義自体が「動物又はその死体、飲食物、衣類、寝具その他の物件を介して人に感染」する疾患である。就業制限・入院勧告は掛からない代わりに、ねずみ族・昆虫等の駆除と物件に係る措置が使える1112。出血熱の4疾患とは一類である。

出典

  1. 1.Ebola disease (fact sheet)(World Health Organization・2025)オオコウモリ科(Pteropodidae)がOrthoebolavirus属の自然宿主と考えられているとWHOが記述すること、ヒトへの流入はオオコウモリのほかチンパンジー・ゴリラ・サル・森林レイヨウ・ヤマアラシなど「病気または死んだ状態で見つかった」動物の血液・分泌物・臓器・体液との濃厚接触で起こるとされること、予防の柱の一つが感染したオオコウモリやサル・類人猿との接触と生肉の摂食を減らすことであるのを逐語で確認した閲覧 2026-09-16
  2. 2.Classification of Rickettsia tsutsugamushi in a New Genus, Orientia gen. nov., as Orientia tsutsugamushi comb. nov.(International Journal of Systematic Bacteriology・1995)恙虫病の起因菌は1995年にRickettsia属から分離され、ペプチドグリカン・リポ多糖を欠く細胞壁構造と16S rRNAの系統的な隔たりを根拠に新属Orientiaの Orientia tsutsugamushi として再分類された閲覧 2026-08-26
  3. 3.Cat Scratch Disease(StatPearls (NCBI Bookshelf)・2025)免疫正常者の猫ひっかき病は接種部の丘疹が出た後1〜2週間で所属リンパ節腫脹をきたし、90〜95%が2〜4か月で自然軽快すること、免疫不全宿主では細菌性血管腫症・肝紫斑病という血管増殖性病変に姿を変えることを確認した閲覧 2026-08-26
  4. 4.Diagnosis and management of Q fever--United States, 2013: recommendations from CDC and the Q Fever Working Group(Centers for Disease Control and Prevention / MMWR Recommendations and Reports・2013)慢性Q熱(心内膜炎・血管感染)はドキシサイクリンとヒドロキシクロロキンの併用を自己弁心内膜炎で18か月以上・人工弁で24か月以上・血管感染で18〜24か月投与する必要があり、急性Q熱の一過性感染とは治療方針が大きく異なる閲覧 2026-08-26
  5. 5.Rat bite fever and Streptobacillus moniliformis(Clinical Microbiology Reviews・2007)ラット咬傷熱の主な起因菌はStreptobacillus moniliformisで、発熱・悪寒戦慄・多関節痛を特徴とする全身性疾患であり、未治療の場合の致死率は10%に達する。初発症状が非特異的なうえ本菌の培養が難しいため診断の遅延・失敗のリスクが高い閲覧 2026-08-26
  6. 6.Balantioides coli(Research in Veterinary Science・2021)Balantidium coliがBalantioides coliへ改称されヒトに寄生する唯一の繊毛虫であること、主なリザーバーはブタだがラクダ・ウシ・ロバ・ヒツジ・ヤギもヒト感染のリザーバーとして提唱されていること、中間宿主を要さない直接生活環で糞口感染すること、個人レベルで最も有効な予防が飲用その他に消毒された水を使うことであるのを抄録の逐語で確認した閲覧 2026-09-14
  7. 7.DPDx - American Trypanosomiasis (Chagas disease)(Centers for Disease Control and Prevention (DPDx)・2021)Hosts/Vectorsの節に「ヒトのほか、多くの哺乳類がT. cruziのリザーバー宿主となる。例えばアルマジロ、オポッサム、アライグマ、モリネズミ、その他の一部のげっ歯類、そして飼いイヌである」とあることを確認した(ページのLast Reviewedは2021年6月16日。cdc.govは素のcurlが403を返すためWebFetch経由で取得しており、引けたのは肯定形の記述のみ)閲覧 2026-09-16
  8. 8.Chagas disease (also known as American trypanosomiasis) (fact sheet)(World Health Organization・2026)2026年4月8日付の本ファクトシートが「T. cruziは多様な哺乳類にも感染しうる——感染の野生リザーバーであり、オポッサムが最も重要なもののひとつである」と述べること、アメリカ大陸全体でサシガメの種数とT. cruziに感染した野生動物が多いため「感染を根絶することはできない」とし公衆衛生上の目標をヒトへの伝播の遮断・早期の医療アクセス・生涯の経過観察に置くこと、ラテンアメリカでは媒介昆虫対策が最も有効な予防法であり輸血・臓器移植のスクリーニングと母子感染対策が並ぶこと、サシガメやコモンオポッサムの排泄物に汚染された食品・飲料による経口感染は典型的には集団発生を起こすことを逐語で確認した閲覧 2026-09-16
  9. 9.The catholic taste of broad tapeworms - multiple routes to human infection(International Journal for Parasitology・2017)核・ミトコンドリアの複数遺伝子による系統解析でDiphyllobothrium属が多系統群であることが示され、ヒトに寄生する主要種を含む属として復活したDibothriocephalusへDiphyllobothrium latumが移されてDibothriocephalus latusになったことを抄録の逐語で確認した閲覧 2026-09-14
  10. 10.Foodborne trematode infections(World Health Organization・2021)Fasciola属は第2中間宿主を必要とせず汚染された淡水植物の摂取でヒトに感染すること、ヒトが感染するのは肝蛭症では幼虫が付着した水生植物を摂取したときであること、表1が肝蛭症の「摂取によって感染する媒体」を水生植物、「自然の終宿主」をヒツジ・ウシその他の草食動物としていることを逐語で確認した閲覧 2026-09-16
  11. 11.感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成十年法律第百十四号)(デジタル庁 e-Gov法令検索(令和八年六月二十四日施行の現行版)・2026)第六条第二項が一類感染症としてエボラ出血熱・クリミア・コンゴ出血熱・痘そう・南米出血熱・ペスト・マールブルグ病・ラッサ熱の7疾患を列記すること、同条第五項第十一号が四類感染症を「動物又はその死体、飲食物、衣類、寝具その他の物件を介して人に感染し」同程度に国民の健康に影響を与えるおそれのあるものと定義すること、第十八条の就業制限が一類・二類・三類・新型インフルエンザ等感染症を、第十九条の入院勧告が一類感染症を対象としていて四類感染症を含まない一方、第二十八条のねずみ族・昆虫等の駆除と第二十九条の物件に係る措置(移動制限・消毒・廃棄)は四類感染症にも及ぶことを条文で確認した閲覧 2026-09-14
  12. 12.感染症法に基づく医師の届出のお願い(厚生労働省(令和八年四月六日施行の届出基準)・2026)政令指定分を含む四類感染症の全数届出対象一覧にエキノコックス症・オウム病・Q熱・狂犬病・腎症候性出血熱・つつが虫病・ハンタウイルス肺症候群・ライム病・レプトスピラ症・ロッキー山紅斑熱が掲げられ、四類はいずれも診断した医師がただちに最寄りの保健所へ届け出ること、鳥インフルエンザはH5N1とH7N9が二類でそれ以外が四類に分かれること、ジアルジア症が五類感染症で7日以内の届出であり、インフルエンザは全数把握ではなく定点把握であることを確認した閲覧 2026-09-14
  13. 13.Rabies vaccines and immunoglobulins: WHO position, April 2018(World Health Organization・2018)狂犬病曝露後予防では抗狂犬病免疫グロブリン(RIG)を計算した用量の上限まで創部・創周囲へ浸潤しきることを原則とし、2018年改訂で残量の遠隔部位への筋注は推奨から外れた。曝露カテゴリIIIにのみRIGを追加し、既往ワクチン接種者には適応がない閲覧 2026-08-26