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mMRC息切れスケール

mMRC dyspnea scale

臓器系
呼吸器
科目
Pulmonology
トピック
呼吸器内科 21:慢性閉塞性肺疾患と肺気腫
構成:症状
呼吸困難
適用疾患
慢性閉塞性肺疾患

🧠 全体像は、呼吸困難というな症状を「どんな動作でするか」という行動レベルの記述に落とし込んで0〜4の5段階に単純化した尺度である。も画像も使わない分、のA・B・E群評価における症状軸へ組み込みやすく、外来での症状負担のを追うとしても使われる。

何を評価するスケールか

内容
目的 労作時呼吸困難によるの程度を段階づける
対象 COPDをはじめとする患者
使う場面 の症状評価軸、外来でのな症状モニタリング
評価しないもの の程度そのもの、増悪頻度、咳・喀痰など以外の症状

構成要素

⭐ 患者自身のを基準に、0(無症状)から4(最重度)の1項目5段階で評価する。・画像所見は使わない。

グレード 状態
0 激しい運動をしたときだけがある
1 平地を急いで歩く、または緩い坂を歩くときにがある
2 のため、同年代の人より平地を歩くのが遅い、または自分のペースで平地を歩いていても息継ぎのため立ち止まる
3 平地を約100 m、または数分歩くと息継ぎのため立ち止まる
4 がひどく外出できない、または着替えをするだけでもがある

解釈

2以上は、で「症状負担が大きい」と判断する閾値で、 10以上と同等に扱う。直近1年に中等度・がなければB群となるが、E群は症状点数ではなく中等度またはが1回以上あることで決まる。1

限界と使ってはいけない場面

⚠️ は呼吸困難の「頻度・強度」ではなく「どこまで動けるか」という行動基準の尺度である。 患者ごとの活動量の基準(もともと活動的か、坐りがちか)で実際の障害程度が異なりうるほか、咳・喀痰・などに含まれない症状は評価されない。)のような多項目スケールと組み合わせると、より幅広い症状負担を捉えられる。

⚠️ の点数だけでの重症度()を推定しない。両者の相関は弱く、では独立した軸として別々に評価する。

まとめ

  • は、を基準にを0〜4の5段階で評価する単純な尺度で、の症状軸に用いる。
  • 2以上は症状負担が大きい側に分類されるが、それ自体でE群にはならない。
  • 行動基準の尺度であり、頻度・強度そのものや他の症状(咳・喀痰)は反映しない。の重症度とも相関が弱い。

出典

  1. 1.Global Strategy for the Diagnosis, Management, and Prevention of Chronic Obstructive Pulmonary Disease: 2026 Report(Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease (GOLD)・2026)mMRCの症状負担閾値、CAAT/CATとの関係、A・B・E群における症状軸と増悪軸の区別を確認した。閲覧 2026-08-02