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Symptoms · Published

運動失調性片麻痺

Ataxic hemiparesis

臓器系
神経
科目
Pathology
トピック
病理 C/106:脳血管障害(低酸素・虚血・梗塞)
関連疾患
脳梗塞

🧠 全体像は、片側のと、その筋力低下では説明がつかない同じ側のが同居する症候である。普通なら別々の系の障害を示す2つが片側でまとまるのは、皮質脊髄路との線維が接近して走る場所————に小さな梗塞ができたときだけである。だからこの組み合わせを見た時点で、病変の大きさと場所がほぼ決まる。分布からの局在の一般手順は麻痺そのもののにある。

ラクナ症候群のひとつ

古典的なは5つあり、いずれも皮質症状()と意識障害を伴わないことが共通する。

症候群 中核となる所見
顔・上肢・下肢が同程度の。感覚障害なし
片側の感覚障害のみ
上の2つが同側に併存する
片側の(下肢優位が多い)+同側の
と、片手の運動障害

⭐ 失調が「麻痺のせい」かどうかが判断の要である。筋力低下の程度に釣り合わないさ——での——があって初めてと呼ぶ。麻痺した肢が思うように動かないだけなら、それは単なるである。

責任病巣と落とし穴

が代表で、まれに視床にも生じる。いずれもで、高血圧によるがその閉塞の主な機序になる。では下行する皮質脊髄路と、を介して小脳へ向かう線維が隣り合うため、1つので運動と協調の両方が同時に落ちる。

⚠️ 」は症候の名前、「」は機序の名前である。 症候がラクナ型でも、原因が小さな塞栓や小出血のことがある。臨床像だけでと決めつけず、画像との検索は通常どおり行う。

⚠️ 病変が小さいため、発症直後はでも写らないことがある。画像陰性を理由に脳卒中を否定せず、時間をおいて再検する。症状がしたり段階的に悪化したりすることもあるので、初診時の重症度で経過を決めつけない。

まとめ

  • は、片側のと同側のが同居する古典的のひとつ。
  • 失調は筋力低下では説明できないさでなければならない。麻痺による動きにくさとは区別する。
  • には皮質症状も意識障害も伴わない。あればラクナではない。
  • では錐体路とが隣接する。
  • 症候名と機序名を混同しない。ラクナ型の症候でも塞栓や小出血がありうる。
  • 発症直後はでも写らないことがあり、画像陰性で否定しない。