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Symptoms · Published

片麻痺

Hemiplegia

別名
対側片麻痺
臓器系
神経
科目
Neurology
トピック
神経内科 G1-04:中枢性不全麻痺症候群の局在診断神経内科 G1-14:内頸動脈循環障害の臨床症候群神経学 G2-05:橋障害の症候群
関連疾患
ウイルス性脳炎一過性脳虚血発作血管性・レビー小体型・前頭側頭型認知症など非アルツハイマー型認知症進行性多巣性白質脳症中枢神経系腫瘍(成人・小児)脳梗塞脳卒中脳内出血(非外傷性)

🧠 全体像を見て「対側の脳」で止めてはいけない。皮質脊髄路は皮質からまで一本につながっているので、だけでは高さが決まらないからである。高さを決めるのは麻痺の側ではなく、麻痺と一緒に何が壊れているか——顔面がどう巻き込まれているか、眼がどちらを向いているか、同側の脳神経が落ちていないか。この3つを順に見るだけで、皮質・・脳幹・のどこかにほぼ絞れる。そのものの見分け方は麻痺にある。

顔面の巻き込み方

⭐ 最初の一手は顔の上半分を見ることである。は両側の皮質から支配を受けるため、片側の中枢性病変では額のしわ寄せとが保たれ、下半分(口角)だけが下がる。額まで含めて片側全体が動かなければ、またはそれより末梢の障害である。

顔面の所見 意味する高さ
顔面が入らない 顔面へ向かうが分かれた後、つまり橋より下。延髄とを候補に残す
麻痺肢と同側の(額は保たれる) 対側の大脳半球・から中脳まで
麻痺肢と反対側(額も動かない) 橋。のパターンで、病変は麻痺肢の反対側にある

⚠️ 顔面が入らない病変を落とすと、呼吸筋との不安定性の評価がまるごと抜ける。「顔が動くから軽症」ではない。

眼がどちらを向いているか

は、病変が半球にあるか橋にあるかを一目で分ける。

眼の向き 病変 覚え方
麻痺肢と反対側を向く(側を見る) 大きな大脳半球病変 患者は自分ののほうを見ている
麻痺肢の側を向く(と反対を見る) 橋の 半球と向きが逆になる
麻痺肢の側を向き、律動的に動く 中の偏視 を残しうる

💡 半球と橋で向きが逆になるのは、の指令が橋で反対側へ渡るためである。半球の中枢が落ちれば「向こうを見る力」を失って側へ流れ、橋の中枢が落ちれば渡った後で断たれるので逆になる。

高さを決める

高さ の出方 同時に探すもの
皮質(前頭・頭頂) 顔・上肢・下肢で程度が不均等。上肢優位なら、下肢優位なら領域
顔・上肢・下肢が同程度に巻き込まれる 皮質症状が「ない」ことを確認する。の代表型
中脳・橋・延髄 対側のに、同側のが並ぶ( 眼球運動、瞳孔、顔面感覚と顔面筋、構音・嚥下、めまい・失調
顔面が入らない。同側の麻痺 、対側の温(Brown-Séquard)、、呼吸

」は所見が無いことで診断する名前である。 は自分から取りにいかないと拾えない。呼名や指示に従えるだけで言語を評価したことにせず、・呼称・まで確認してから「皮質症状なし」と書く。

⚠️ では、より脳のほうが先に出ていることがある。・めまい・嚥下障害・を「随伴症状」として流さず、どの脳神経かまで特定する。特定できたの高さが、そのまま病変の高さになる。

💡 意識障害を伴うでは診察できる項目が限られる。それでも顔面の非対称、眼位、瞳孔、痛み刺激へのの左右差は取れるので、この4つで高さの当たりをつける。

まとめ

  • だけでは高さは決まらない。決めるのは顔面の巻き込み方・・同側の脳の3つ。
  • では額が保たれ、末梢性では額まで動かない。額を見ることが最初の一手。
  • 顔面が入らないでは病変を候補から外さない。呼吸との評価が変わる。
  • は半球病変で側、橋病変で麻痺肢側。向きが逆になる。
  • 顔・上肢・下肢が均等なら、不均等で皮質症状を伴えば皮質、同側の脳神経が落ちていれば脳幹。
  • は皮質症状が無いことで決まるので、を能動的に取りにいく。