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Disease Atlas · 精神 · 病態

血管性・レビー小体型・前頭側頭型認知症など非アルツハイマー型認知症

Non-Alzheimer major and minor neurocognitive disorders (vascular, Lewy body, frontotemporal dementia)

別名
非アルツハイマー型認知症血管性認知症レビー小体型認知症前頭側頭型認知症
臓器系
精神神経
科目
Psychiatry
トピック
精神医学 A-06:重度・軽度神経認知障害(認知症):病因・診断基準・臨床管理
上位概念
認知症
鑑別疾患
Charles Bonnet症候群アルツハイマー病パーキンソン病脚橋幻覚症大脳皮質基底核変性症
関連疾患
純粋自律神経不全症進行性核上性麻痺
治療薬
ドネペジルゾニサミドリバスチグミンガランタミンメマンチンセルトラリントラゾドンレボドパ
症状
偽性球麻痺幻視失神片麻痺嚥下障害便秘疼痛失語REM睡眠行動異常症転倒
検査値
終夜睡眠ポリグラフ検査
画像所見
ドパミントランスポーターSPECTMIBGシンチグラフィFDG-PET脳微小出血
元疾患
脳梗塞
適応薬
ゾニサミド
禁忌薬
アリピプラゾールハロペリドール

🧠 全体像:非アルツハイマー型のでは、単に「物忘れ」を探すのではなく、と結び付く低下、・・、早期の行動・言語変化という最初に崩れる機能を見分ける。日常生活の自立を保てれば軽度、自立を妨げれば重度である。病型により薬への反応と危険性が異なるため、画像だけで病名を決めず、・・生活機能・画像を統合する。

病態

は単一の病理ではなく、血管障害、蓄積、前頭側頭葉変性など異なる病態をまとめた臨床群である。高齢者では理と血管病理、が併存するも多い。

病型 障害されやすい回路 初期の認知プロフィール
大梗塞、多発梗塞、、など 皮質下回路、病変部位に対応する局在回路 ・注意・の低下が目立ち、記憶障害は検索の障害として現れやすい
を含むレビー小体・ 大脳皮質、辺縁系、、 注意・・が早期から低下し、が変動する
、TDP-43、FUSなどの前頭側頭葉変性 ・前部の、行動、言語回路 記憶より先に人格・社会行動または言語が崩れる

血管性認知障害

脳卒中直後に急低下する型だけでなく、無症候性小梗塞やが蓄積して緩徐に進む型もある。したがって「状進行がなければ血管性ではない」とは言えない。病変量だけでなく、戦略的部位、病変の時期、との時間関係を評価する。

は1つに定まっていない。英国は、病型を決めるときに用いる検証済み基準の例としてにはNINDS-AIREN基準を挙げている1。一方、国際的なDelphi合意であるVICCCSは、に合わせて重症度を軽度と重度(=)に分け、後者をさらに4型に分類する2。

VICCCSの4型 中身
脳卒中後認知症 脳卒中後6か月以内に始まり回復しない。この6か月という時間関係が要求されるのは本型だけである
皮質下虚血性 による皮質下病変を主体とするもの
多発梗塞()認知症 の集積によるもの
混合型認知症 併存する病理に応じてさらに細分(例:理を伴う型、を伴う型)

💡 軽度は、現時点では認知領域による分類を行わない(合意では時期尚早とされた)2。

レビー小体型認知症

皮質のとのが同じから生じる。第4次合意報告は、認知症がより先行するか同時に生じたときにと診断し、確立したパーキンソン病の経過中に生じた認知症をと呼ぶと定め、両者を区別する必要のある研究では従来の「1年ルール」(認知症との発症間隔が1年以内なら)を引き続き推奨する。日常診療ではに最も合う用語を用いればよく、という総称も有用だとしている3。

💡 同じ報告のでは、この区切りが恣意的であることを認めたうえで「とくに臨床現場で有用」として支持を続けており、表とで位置づけの書き方が揃っていない3。いずれにせよ1年という線は病態の境目ではなく、便宜上の取り決めである。

前頭側頭型認知症

には、型と、言語産生または語義理解が進行性に障害される原発性進行性がある。型は、・/・低下・常同/・食行動変化(・)・神経心理プロフィール(の障害があり、と機能は相対的に保たれる)という6項目のうち3項目以上を満たせば疑い(possible)、これに生活機能低下と・前部の萎縮(・)または血流・(・)が加わればほぼ確実(probable)と判定する4。⚠️ 6項目のうち最初の5項目には「早期」という限定が掛かり、原著は目安を発症から3年以内としている。また症状は持続性または反復性でなければならず、単発・稀な出来事では項目を満たさない4。若年発症が比較的多く、C9orf72、GRN、MAPTなどの遺伝学的背景を持つ例がある。

は、/型・意味型・ロゴペニック型の3型に分けられる。まずと診断してから、言語所見で型を決める5。⚠️ ロゴペニック型はの枠で語られてきたが、最も多い基盤病理はである1。原著も、型は、意味型はTDP-43病理、ロゴペニック型は理と結び付きやすいとしつつ、これは集団としての確率であって個々の症例でと病理が1対1に対応するわけではないと注記している5。

と病理学的に重なるやなどのも、や行動変化を伴う認知症を来しうる。を伴う早期のはPSPを、非対称性のや、はCBDを示唆する所見として鑑別に留める。

臨床像

手掛かり
経過 脳卒中との時間関係、状または緩徐進行 進行性だが日内・日間のが大きい 緩徐進行、しばしば就労年齢で発症
低下、、 、具体的な反復性、REM睡眠行動異常、自然発症の 早期の・・低下・、、
神経・身体所見 、、、仮性 ・、転倒、失神、便秘、 運動ニューロン徴候、、を伴うことがある
画像の典型 梗塞、ラクナ、、 内側が比較的保たれることがある ・前部の局在性萎縮または
とくに避けたい誤り 画像の血管病変だけで診断する に強力なD2遮断薬を安易に使う 精神疾患と決め付ける、を漫然と使う

⚠️ 急性のやを見たら、まずせん妄を除外する。 感染、脱水、低酸素、疼痛、便秘、薬剤負荷などは、既存の認知症を急に悪化させる。

診断

診断の第一段階は、本人・家族から以前の能力と現在の生活機能を聴取し、が日常生活の自立を妨げるかを確認することである。認知検査の点数だけで軽度・重度を決めない。

flowchart TD
    A["本人・家族から経過と生活機能を確認"] --> B{"急性の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='impaired attention'>注意障害</span>・変動か"}
    B -->|"はい"| C["せん妄として原因を緊急評価"]
    B -->|"いいえ"| D["認知領域・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='neurological findings'>神経所見</span>・薬剤を評価"]
    D --> E["血液検査と構造画像で治療可能な原因を除外"]
    E --> F{"早期に目立つ特徴は何か"}
    F -->|"脳卒中・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='executive function'>遂行機能</span>・局在徴候"| G["血管性を検討:<span class='jp-term jp-term-diagram' title='magnetic resonance imaging'>MRI</span>を優先"]
    F -->|"変動・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='visual hallucination(s)'>幻視</span>・REM睡眠行動異常・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='parkinsonism'>パーキンソニズム</span>"| H["レビー小体型を検討:必要時<span class='jp-term jp-term-diagram' title='direct antiglobulin test'>DAT</span>画像など"]
    F -->|"行動・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='social cognition'>社会的認知</span>・言語"| I["前頭側頭型を検討:必要時<span class='jp-term jp-term-diagram' title='FDG PET'>FDG-PET</span>または灌流<span class='jp-term jp-term-diagram' title='single-photon emission computed tomography'>SPECT</span>"]
    G --> J["病型・重症度・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='mixed pathology'>混合病理</span>を<span class='jp-term jp-term-diagram' title='integrated diagnosis'>統合診断</span>"]
    H --> J
    I --> J

共通評価

  • 認知領域:注意、、学習・記憶、言語、、
  • 生活機能:服薬、金銭管理、調理、移動、運転、通信、
  • 可逆的・増悪因子:、鎮静薬、うつ病、睡眠障害、視聴覚障害、甲状腺・栄養・代謝異常
  • 安全性:転倒、火気、徘徊、運転、詐欺・虐待、服薬事故、・

病型別検査

  • 血管性:診断が不確実ならを優先し、禁忌・利用不能ならを用いる。画像上の血管病変量だけでと診断しない1。臨床像との対応を確認する。

  • レビー小体型:診断の必須条件は認知症そのもの(社会生活・職業・日常生活を妨げる進行性の)で、初期には記憶障害が目立たないことがあり、注意・・視知覚の障害が早期から前景に出やすい。そのうえで中核的臨床特徴4項目(、典型的には形が整って詳細な、REM睡眠行動異常、自然発症の=・・のいずれか1つ以上)と、3項目(基底核の取り込み低下を示すまたは、¹²³I-での取り込み低下、で確認したREM睡眠中の筋緊張消失欠如)を数える3。

    • ほぼ確実(probable):中核的臨床特徴が2項目以上(の有無を問わない)、または中核的臨床特徴1項目+1項目以上。
    • 疑い(possible):中核的臨床特徴1項目のみでが無い場合、または中核的臨床特徴が無くだけが陽性の場合。
    • ⚠️ だけでほぼ確実と診断してはならない3。

    診断が不確実なら¹²³I-FP-CIT を用い、利用できなければ¹²³I-を検討する。ただしどちらも正常だからという理由だけでを除外しない1。REM睡眠行動異常が疑わしければでREM睡眠中の筋緊張消失欠如を確認する。⚠️ 取り込み低下は他の変性疾患でも起こるため、だけが唯一の中核的特徴である患者でこれをほぼ確実の根拠に使うときは、・・・を除外できていることが条件になる3。

    認知症に至る前の段階については、2020年にで発症する型(-LB)の研究用基準が別途提案されている。同じ枠組みはせん妄で発症する型・精神症状で発症する型もの像として記載するが、この2つには正式な基準を置いていない。いずれも臨床での使用は検証待ちで、研究目的の基準である6。

  • 前頭側頭型:詳細な行動評価・言語評価とを行い、不確実ならFDG-PETまたはを用いる。構造・灌流・代謝画像の結果だけを理由にを除外しない1。若年発症または濃厚な家族歴では遺伝カウンセリングを経て遺伝学的検査を検討する。

治療

全病型に共通する支援

  • 本人の価値観と能力に合わせ、運動、、日課、環境調整、を組み合わせる。
  • 服薬・金銭・火気・運転・転倒を評価し、が保たれる早期から意思決定支援とを進める。
  • へ病型特有の症状を説明し、、地域資源、、理学・へつなぐ。
  • 興奮やには、疼痛、感染、便秘、睡眠、薬剤、刺激の多い環境を先に是正し、非薬物介入を優先する。

血管性認知障害

治療の中心は新たなを防ぐことである。高血圧、糖尿病、、喫煙、運動不足、心房細動などを個別化して管理し、・後は病型に応じたとを行う。や抗凝固薬を認知症だけを理由に開始しない。

またはは、・・の併存が疑われる場合にのみ検討する1。純粋なへルーチンには用いない。

レビー小体型認知症

  • 軽度〜中等度ではまたはを用いる(英国は軽度〜中等度に「提供する(offer)」、重度には「検討する(consider)」と強さを分けている)。はがまたは禁忌のときに検討する1。⚠️ 自身が、これらの推奨(1.5.10〜1.5.14)の薬剤使用は英国でも適応外だった(2018年6月時点の注記)と明記している1。
  • ⭐ 日本でのを持つはだけである。 アリセプトの効能又は効果は「及びにおける認知症症状の進行抑制」で、では1日1回3 mgで開始し1〜2週間後に5 mg、5 mgで4週間以上経過後に10 mgへ増量する(症状により5 mgまで減量できる)7。同じ電子添文は、の臨床診断基準に基づいて診断された患者にのみ使用すること(5.5)、精神症状・や全般に対する有効性は確認されていないこと(5.6)、投与開始12週間後までを目安に有効性を評価し、がリスクを上回ると判断できなければ中止することも定めている。⚠️ が制限される、あるいは薬物治療を要する程度のがある患者では、本剤投与によりの悪化が増える傾向が示されている(8.1)7。⚠️ は日本では違う。 イクセロンの電子添文は効能又は効果を「軽度及び中等度のにおける認知症症状の進行抑制」だけとし、5.3で「以外の認知症性疾患において本剤の有効性は確認されていない」と定める8——国内ではのへの使用も適応外である(のはに伴う認知症を適応に含むが、それは別の国の別の適応であって日本の話ではない)。
  • ⚠️ を・時に検討することはあるが、これもである。 日本の電子添文は効能・効果を「軽度及び中等度の」だけとし、5.1で「と診断された患者にのみ使用すること」、5.3で「以外の認知症性疾患において、本剤の有効性は確認されていない」と定める9。スペインの(Ficha Técnica)4.4も「他の型の認知症および他の型の記憶障害において有益性は示されていない」と述べる10。を対象としたとして報告されているのは50例・24週間ので、NPI-12が8.24点改善した一方、3つののうち検査はベースラインから変化していない11。前2剤と同列の選択肢として並べない。
  • にはを低用量から慎重に用いることがあるが、・を悪化させ得る。
  • 日本では含有製剤を使ってもが残存する場合に限り、(トレリーフOD錠25 mg)を1日1回25 mgで含有製剤と併用する適応がある12。50 mg錠にこの適応は無く、パーキンソン病のみである。
  • 抗精神病薬は重篤な過敏反応、悪化、意識低下、を起こし得るため、可能な限り避ける。生命・安全を脅かす精神症状で他の介入が無効な場合も、専門医が利益と危険を再評価しながら最小量・最短期間とする3。

⚠️ など強力なを、のに安易に投与しない。

⚠️ はここで扱う3病型の薬ではない。 の日本の電子添文は、効能又は効果を「による及び軽度の認知症の進行抑制」とし、5.2でやなど承認された診断方法で病理を示唆する所見が確認され、と診断された患者のみに使用すると定める(無症候で所見だけの者、中等度以降のには投与を開始しない)13。が疑われる症例でも、投与の可否は理の確認という同じ要件で決まる。

前頭側頭型認知症

を遅らせる確立薬はない。とはには用いない1。⚠️ 有効性が示されていないだけでなく、を6か月投与した12例と非投与12例を比べた小規模研究では、投与群でFTD Inventoryの悪化が大きく、4例で的・強迫的行為が増えて中止により軽快した(予備的な報告で、全般的や重症度には差がなかった)14。

  • 、、には環境調整を優先し、必要に応じてなどのSSRIまたはを症状標的に検討する。
  • では早期からを行い、写真帳、文字盤、タブレットなどを導入する。
  • 嚥下障害、転倒、運動ニューロン症状、介護負担を定期的に評価し、多職種で支える。

まとめ

  • 血管性は・低下と局在徴候が鍵で、所見を臨床経過と結び付け、血管危険因子と脳卒中再発を管理する。病変量だけで診断しない。VICCCSは重度を4型(脳卒中後・皮質下虚血性・多発梗塞・混合型)に分け、6か月という時間関係を課すのは脳卒中後認知症だけである。
  • レビー小体型は、具体的、REM睡眠行動異常、が中核で、2項目以上、または1項目+でほぼ確実。だけでほぼ確実とはしない。・を軸とし(日本でを持つのはだけ)、に最大限注意する。
  • 前頭側頭型は早期の行動・・が鍵で、型は6項目中3項目以上(神経心理の項目は「+記憶・の相対的保持」で1項目)。・を避け、環境・行動・言語への支援を中心とする。のロゴペニック型は基盤病理がであることが最も多い。
  • 軽度・重度の境界は検査点数ではなく、が日常生活の自立を妨げるかで判断する。

出典

  1. 1.Dementia: assessment, management and support for people living with dementia and their carers (NICE guideline NG97)(National Institute for Health and Care Excellence(英国)・2018)推奨1.5.10〜1.5.15の逐語(レビー小体型認知症の軽度〜中等度にドネペジルまたはリバスチグミンを offer、両剤が不耐容のときに限りガランタミンを consider、重度にはドネペジルまたはリバスチグミンを consider、コリンエステラーゼ阻害薬が不耐容または禁忌ならメマンチンを consider、血管性認知症ではアルツハイマー病・パーキンソン病認知症・レビー小体型認知症の併存が疑われる場合にのみコリンエステラーゼ阻害薬またはメマンチンを検討、前頭側頭型認知症には両者とも offer しない)と、1.5.10〜1.5.14 の使用が英国でも適応外(off label)だと明記する注記、1.5.15 に付された「かつて前頭側頭型認知症の診断指針に含まれていたロゴペニック失語は、現在ではアルツハイマー病によるものが最も多いと示されている」という注記を確認した。あわせて画像の推奨(1.2.20 診断が不確実でレビー小体型認知症を疑うなら123I-FP-CIT SPECT、1.2.21 利用できなければ123I-MIBG心筋シンチグラフィを consider、1.2.22 これらが正常であることだけを理由にレビー小体型認知症を除外しない、1.2.23 前頭側頭型認知症の疑いで不確実ならFDG-PETまたは灌流SPECT、1.2.24 構造・灌流・代謝画像の結果だけで前頭側頭型認知症を除外しない、1.2.26 血管性認知症の疑いで病型が不確実ならMRI・利用不能または禁忌ならCT、1.2.27 血管病変の量だけで血管性認知症と診断しない)と、1.2.12 が病型判定に用いる検証済み基準の例として血管性認知症にNINDS-AIREN基準を挙げることを確認した。2018年6月20日公開で、公開後の変更は2021年10月・2025年4月・2025年6月の小規模な差し替えのみ(本文の推奨番号は現行)閲覧 2026-09-17
  2. 2.Progress toward standardized diagnosis of vascular cognitive impairment: Guidelines from the Vascular Impairment of Cognition Classification Consensus Study(Alzheimer's & Dementia 14(3):280-292(VICCCS)・2018)VICCCSが血管性認知障害をDSM-5に合わせて mild VCI と major VCI(=血管性認知症)に分けること、mild VCI は現時点では認知領域による下位分類を行わない(時期尚早と合意された)こと、major VCI を①脳卒中後認知症②皮質下虚血性血管性認知症③多発梗塞(皮質性)認知症④混合型認知症の4型に分類し、混合型は併存する神経変性病理(アルツハイマー病理・レビー小体病理など)に応じて細分されること、血管イベントと認知機能低下の間に6か月以内という時間関係を求めるのは脳卒中後認知症の診断だけであることを確認した。取得したのは Amsterdam UMC リポジトリのPDFだが、表紙に Publisher's PDF, also known as Version of record ・CC BY と明記された誌上版である(Unpaywall の version 表示は submittedVersion で誤り)。閲覧 2026-09-17
  3. 3.Diagnosis and management of dementia with Lewy bodies: Fourth consensus report of the DLB Consortium(Neurology (American Academy of Neurology)・2017)レビー小体型認知症の中核的臨床特徴4項目(認知変動、反復性幻視、REM睡眠行動異常、自然発症のパーキンソニズム)によるprobable/possibleの判定基準、および抗精神病薬に対する重篤な過敏反応が支持的所見とされること閲覧 2026-08-02
  4. 4.Sensitivity of revised diagnostic criteria for the behavioural variant of frontotemporal dementia(Brain (Oxford University Press)・2011)行動障害型前頭側頭型認知症のpossible診断が6つの中核的識別特徴のうち3項目以上を要し、probable診断には生活機能低下と特徴的画像所見が追加で必要なこと閲覧 2026-08-02
  5. 5.Classification of primary progressive aphasia and its variants(Neurology・2011)原発性進行性失語をまず診断したうえで、非流暢/失文法型・意味型・ロゴペニック型の3型へ分けること、この分類が最もよく報告される3つの臨床像だけを扱い、単独症状例や混合例は分類不能として残ることを明記していること、病理との関係について非流暢型はタウ陽性病理、意味型はユビキチン/TDP-43陽性病理、ロゴペニック型はアルツハイマー病理と結び付きやすいとしつつ、これは集団としての確率であって臨床型・解剖型と病理が1対1に対応するわけではないと注記していることを、PMC3059138のHTML全文で確認した。閲覧 2026-09-17
  6. 6.Research criteria for the diagnosis of prodromal dementia with Lewy bodies(Neurology (American Academy of Neurology)・2020)レビー小体型認知症の前駆期を①軽度認知障害で発症する型②せん妄で発症する型③精神症状で発症する型の3つに整理し、このうち軽度認知障害(MCI-LB)についてのみ probable/possible の操作的診断基準を提案したこと、せん妄発症型と精神症状発症型については正式な基準を提案するだけの根拠がまだ無いと明記していること、提案された基準が「臨床での使用に向けた検証を待つ段階の、研究設定での使用を意図したもの」であることを、Europe PMCのfullTextXML(PMC7274845)で確認した。閲覧 2026-09-17
  7. 7.アリセプトD錠3mg/アリセプトD錠5mg/アリセプトD錠10mg 電子添文(医薬品医療機器総合機構(PMDA)電子添文・2024)4の効能又は効果が「アルツハイマー型認知症及びレビー小体型認知症における認知症症状の進行抑制」であり、日本ではドネペジルがレビー小体型認知症の承認適応を持つことを確認した。同一成分のアリセプト錠・細粒の電子添文(2026年5月改訂・第5版)でも効能又は効果は同じで、レビー小体型認知症では1日1回3mgで開始し1〜2週間後に5mg、5mgで4週間以上経過後に10mgへ増量する用法が定められている。閲覧 2026-09-08
  8. 8.イクセロンパッチ4.5mg/イクセロンパッチ9mg/イクセロンパッチ13.5mg/イクセロンパッチ18mg 電子添文(医薬品医療機器総合機構(PMDA)電子添文・2024)2024年10月改訂(第4版)の4の効能又は効果が「軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制」だけであり、5.1が「アルツハイマー型認知症と診断された患者にのみ使用すること」、5.3が「アルツハイマー型認知症以外の認知症性疾患において本剤の有効性は確認されていない」と定めることを確認した。日本のリバスチグミンにはレビー小体型認知症もパーキンソン病に伴う認知症も承認適応が無い。閲覧 2026-09-08
  9. 9.レミニール錠4mg/レミニール錠8mg/レミニール錠12mg/レミニールOD錠4mg/レミニールOD錠8mg/レミニールOD錠12mg/レミニール内用液4mg/mL 電子添文(医薬品医療機器総合機構(PMDA)電子添文・2025)2025年6月改訂(第4版)の4の効能又は効果が「軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制」だけであり、5.1が「アルツハイマー型認知症と診断された患者にのみ使用すること」、5.3が「アルツハイマー型認知症以外の認知症性疾患において、本剤の有効性は確認されていない」と定めることを確認した。ガランタミンにレビー小体型認知症の承認適応は無い。閲覧 2026-09-08
  10. 10.Reminyl 16 mg cápsulas duras de liberación prolongada — Ficha Técnica(Agencia Española de Medicamentos y Productos Sanitarios(CIMA、登録番号66.651)・2021)本文の改訂表示は2021年10月。4.1の適応が軽度から中等度に重度のアルツハイマー型認知症の対症療法だけであり、4.4が「他の型の認知症および他の型の記憶障害においてガランタミンの有益性は示されていない」と明記することを確認した。⚠️ これはスペインの国内製品概要であってEU全域を代表する文書ではない。閲覧 2026-09-08
  11. 11.Efficacy and safety of galantamine in patients with dementia with Lewy bodies: a 24-week open-label study(Dementia and Geriatric Cognitive Disorders誌(Edwards Kら)・2007)レビー小体型認知症患者50例を対象とした24週間の非盲検試験で、ガランタミンが神経精神症状評価尺度(NPI-12)スコアを8.24点改善させ(p=0.01)、特に幻視・夜間の行動異常に効果を認めたこと、3つの主要評価項目のうち認知機能検査(CDR computerized cognitive assessment system)はベースラインから変化しなかったことを確認した。対照群を置かない単群試験である。閲覧 2026-09-08
  12. 12.トレリーフOD錠25mg/トレリーフOD錠50mg 電子添文(2023年9月改訂・第2版、再審査結果)(医薬品医療機器総合機構(PMDA)電子添文・2023)トレリーフOD錠25mgの効能・効果に「レビー小体型認知症に伴うパーキンソニズム(レボドパ含有製剤を使用してもパーキンソニズムが残存する場合)」が含まれ、用法・用量はレボドパ含有製剤と併用のうえ1日1回25 mgであること、OD錠50mgの効能・効果はパーキンソン病のみでレビー小体型認知症に伴うパーキンソニズムを含まないこと閲覧 2026-09-05
  13. 13.レケンビ点滴静注200mg/500mg 添付文書(エーザイ株式会社(医薬品医療機器総合機構 電子添文)・2026)2026年9月改訂(第6版)の4の効能又は効果が「アルツハイマー病による軽度認知障害及び軽度の認知症の進行抑制」であり、5.2が「承認を受けた診断方法、例えばアミロイドPET、脳脊髄液(CSF)検査、又は同等の診断法によりアミロイドβ病理を示唆する所見が確認され、アルツハイマー病と診断された患者のみに本剤を使用すること」、5.3が「無症候でアミロイドβ病理を示唆する所見のみが確認できた者、及び中等度以降のアルツハイマー病による認知症患者に本剤を投与開始しないこと」と定めることを確認した。⚠️ drugs/lecanemab.md が同じidで持つ url(_1_04)は現在404で、現行版は_1_05である。閲覧 2026-09-17
  14. 14.Preliminary Findings: Behavioral Worsening on Donepezil in Patients With Frontotemporal Dementia(The American Journal of Geriatric Psychiatry 15(1):84-87・2007)前頭側頭型認知症の12例にドネペジルを6か月投与し、非投与の12例と行動指標で比較した予備的研究で、大半の変数はベースラインでも6か月後でも両群に差がなかった一方、ドネペジル群でFTD Inventoryの悪化が大きく、投与された4例で脱抑制的または強迫的な行為が増え中止により軽快したこと、全般的認知機能と認知症重症度には変化がなかったことを抄録で確認した(全文は未取得)。閲覧 2026-09-17