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Symptoms · Published

偽性球麻痺

Pseudobulbar palsy

別名
仮性球麻痺
臓器系
神経
科目
Neurology
トピック
神経内科 G3-22:筋萎縮性側索硬化症神経学 G1-15:椎骨脳底動脈系循環障害の臨床症候群
関連疾患
筋萎縮性側索硬化症血管性・レビー小体型・前頭側頭型認知症など非アルツハイマー型認知症浸透圧性脱髄症候群

🧠 全体像は延髄そのものではなく、両側のが切れた状態である。訴えはと同じ・嚥下障害だが、所見は逆向きに振れる(舌は萎縮せず、は残り、が亢進する)。両者の対比表はのノートが持つ。 ここで押さえるのは、なぜ両側でなければ症状が出ないのかと、他の麻痺にはないである。

片側では起きない

球機能を担うⅨ〜Ⅻのは、両側の大脳皮質から支配を受けている。片側のが切れても対側からの入力が残るため、は出ないか一過性にとどまる。裏を返せば、持続する両側性病変の証拠であり、それだけで病変分布の情報になる。顔面下部と舌は例外的に対側支配が優位で片側病変でも麻痺が出るが、萎縮は起こらない——ここがとの境目になる。

情動失禁

⭐ 状況にそぐわない笑い・泣きが、本人の感情とは、止められずに起こる。だけの問題ではなく—脳幹—小脳の情動表出回路のと理解され、抑うつと取り違えられるが別物である(の一型)。

抑うつ
持続 数秒〜数分の発作 週単位で続く気分
誘因 わずかな刺激。しばしば内容と 状況と一致する
本人の 「悲しくないのに泣ける」と困惑する 気分と表出が一致する
睡眠・食欲・興味 保たれる 障害される

何を疑うか

手がかり 想定
高血圧・糖尿病、状の悪化、・尿失禁・ 。個々の梗塞が無症候でも積み重なって顕在化するため、初発と決めつけず画像で古い梗塞を探す
で、舌の萎縮・や四肢の徴候も併存
急性発症で意識障害・を伴う

⚠️ は同居する。 ではが同時に侵されるため、が亢進しているのに舌は萎縮している、という一見矛盾した所見が並ぶ。どちらか一方に決めようとしないことが、この組み合わせに気づく唯一の方法である。と呼吸不全の危険はと変わらない。

まとめ

  • は両側の障害。片側ではは出ないか一過性にとどまる。舌は萎縮せず、は保たれ、が亢進する(対比表は)。
  • は数秒〜数分の発作で、持続・誘因・本人ので抑うつと区別する。
  • では無症候の梗塞が積み重なって発症する。画像で古い梗塞を探す。
  • ALSではが同居し、所見が矛盾して見える。誤嚥と呼吸不全の危険は同じである。