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Disease Atlas · 神経 · 疾患

純粋自律神経不全症

Pure autonomic failure

別名
PAFBradbury-Eggleston症候群
臓器系
神経
科目
NeurologyTranslational Medicine and Pathophysiology
トピック
神経内科 G1-28:パーキンソン病の診断神経内科 G3-10:パーキンソン症候群を呈する疾患病態生理学 P-1-25:糖尿病性自律神経障害の検査;Ewingテスト
上位概念
α-シヌクレイノパチー
鑑別疾患
アミロイドーシスドパミンβ水酸化酵素欠損症家族性アミロイドポリニューロパチー自己免疫性自律神経節障害多系統萎縮症体位性起立頻脈症候群糖尿病性自律神経障害
関連疾患
パーキンソン病レビー小体型認知症
治療薬
ミドドリンフルドロコルチゾンドロキシドパ
症状
低血圧臥位高血圧失神乏汗症便秘勃起障害REM睡眠行動異常症
検査値
QSART温熱発汗試験
画像所見
MIBGシンチグラフィ
スコア
複合自律神経重症度スコア

🧠 全体像:は、があり、二次性の原因が無く、性の運動障害もも無いという「引き算」で定義される1。⭐ 「純粋」は永続的な性質ではなく、その時点での状態を指す。 本症はの蓄積が末梢にとどまっている段階と考えられており、⚠️ 経過中にパーキンソン病・・へ移行しうる——前向きコホートで年間12%が移行した2。ここが同じでもと正面から分かれる点で、⭐ あちらは自己免疫で治療により戻りうるが、本症は変性で「どこへ進むか」を見張る病気である。

定義——3つの条件をすべて満たすこと

条件 中身
がある 起立時の血圧低下が、の代償(心拍数の増加)を伴わない1
二次性の原因が無い 薬剤性・・・脱水などを除外する1
性の運動障害・が無い も認知症も認めない1

⚠️ 3番目は「今は無い」という意味でしかない。 本症の診断は除外に依存する暫定的な診断であり、経過を追ってはじめて確定に近づく。この性質が、次に述べる他のへの移行を診療の主題に押し上げている。

病態——末梢にとどまっているシヌクレイノパチー

の蓄積が末梢のに主座を置き、中枢の運動系・認知系にはまだ及んでいない段階、というのが現在の理解である。この位置づけはと噛み合う。

flowchart TD
    A["末梢<span class='jp-term jp-term-diagram' title='autonomic nervous system (ANS)'>自律神経系</span>への<span class='jp-term jp-term-diagram' title='alpha-synuclein'>αシヌクレイン</span>蓄積"] --> B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='postganglionic sympathetic'>節後交感神経</span>の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='denervation'>脱神経</span>"]
    B --> C["臥位<span class='jp-term jp-term-diagram' title='plasma norepinephrine'>血漿ノルエピネフリン</span>値が非常に低い"]
    B --> D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='cardiac sympathetic'>心臓交感神経</span>の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='denervation'>脱神経</span><br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='myocardial scintigraphy'>心筋シンチグラフィ</span>・18F-ドパミン<span class='jp-term jp-term-diagram' title='positron emission tomography'>PET</span>の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='reduced uptake'>集積低下</span>"]
    B --> E["起立時に血管収縮が起こらない<br>=<span class='jp-term jp-term-diagram' title='neurogenic orthostatic hypotension'>神経原性起立性低血圧</span>"]
    A --> F["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='postganglionic'>節後性</span>の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='sweating disorder'>発汗障害</span><br>全身性・びまん性の無汗・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='hypohidrosis'>乏汗</span>"]
    A --> G["消化管・膀胱・性機能の障害"]
    A --> H["中枢へ進展すれば<span class='jp-term jp-term-diagram' title='motor features'>運動症候</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='cognitive symptoms'>認知症状</span>が加わる"]

💡 「節前か節後か」がとの対比の軸になる。 本症の障害はで、は(中枢の自律神経核)とされる。この対比はとQSARTの組み合わせで検証されるが、⚠️ 例外があることは検査ノート側に書かれているとおりで、だけで機械的に切り分けない。

臨床像

系統 症候
心血管 起立性低血圧、失神・、⚠️ (昇圧治療と正面から衝突する)
発汗 ・無汗。分布は全身性・びまん性を取る
消化管 便秘、腹部膨満
泌尿・生殖 、
睡眠 REM睡眠行動異常——⚠️ 移行の強い予測因子である3

⭐ 本症では起立時のが乏しい。 起立で心拍数が上がらないことがであることの手がかりで、逆には頻脈が起こる病態であり、名前が似ていても方向が逆である。

⭐ 他の神経変性疾患への移行が現在の主題

⚠️ 本症と診断された患者は、顕在性の中枢神経系へ移行する高いリスクを抱えている。

コホート 追跡 移行率 移行先の内訳
米国5施設・74例3 4年以内 25例(34%) 13例・パーキンソン病6例・6例
8施設(米国7・欧州1)・追跡情報のある149例2 平均3年 48例(33%) パーキンソン病42%・35%・23%

⭐ 後者のコホートでは、登録後の年間移行率が12%(95%信頼区間9〜15%)と推定された2。

どこへ移行するかを予測する

⭐ 予測因子は「へ行く群」と「へ行く群」で正反対の向きを取る。

指標 へ パーキンソン病・へ
発症年齢 より若い(11、95%信頼区間2.6〜46)2 がより長い3
嗅覚 保たれる(8.7、1.7〜45)2 低下する3
の心拍応答 毎分10拍を超えて上がる3 上昇が鈍い(パーキンソン病の最良の予測因子。6.1、1.4〜26)2
排尿・排便 高度の障害32 —
無汗 関連あり(1.8、1〜3.1)2 —

⚠️ 嗅覚と心拍応答は、直感と逆になりやすい2項目である。 「変性が重いほど嗅覚が落ちる」と考えるとで嗅覚が保たれることを取り違える。⭐ 嗅覚が保たれ、で心拍が上がる若年発症例ほどを疑うという向きで覚える。

移行そのものの速さと関連したのは、(5.9)・(3.6)・軽微な(2.7)・(2.5)・の変化(2.4)だった2。⭐ の訴えも行き先を分ける——の悪化はパーキンソン病(2.6)、食器の扱いにくさは(6.8)へ傾いた2。

💡 REM睡眠行動異常は移行そのものの強い指標で、その存在は顕在化の7.1と関連した3。逆に、純粋な表現型にとどまった少数群は、が非常に低く、安静時心拍が遅く、REM睡眠行動異常がなく、嗅覚が保たれていた3。

心臓交感神経画像は行き先を分ける

⭐ 心臓のを見る画像は、「へ行くか、へ行くか」を分ける方向に働く。 心臓18F-ドパミン由来は通常で低く、では正常である1。追跡データのある19例の検討では、集積が低く移行した6例は全例が中枢性を発症し、一貫して正常だった4例からは中枢性への移行が1例も出ず(うち3例がprobableへ進んだ)1。

⚠️ 19例という規模であることを外さない。 著者らもこの能力を「のを洗練しうる」と位置づけており、日常診療の判別法として提示していない1。臨床で用いられるも同じ支配を見る検査で、読みの向きは共通する。

自律神経機能検査の使い方

検査そのものの原理・・判定はQSART・・の各項に譲る。本症で押さえるのは何のために組むかである。

  1. であることを示す——・で、血圧低下に見合う心拍応答が無いことを確認する。臥位値の低さもを支持する。
  2. 障害の分布を見る——は全身性・びまん性の分布を取り、とQSARTの組み合わせでかかを検討する。
  3. 重症度を数値にして経過を追う——で3領域を合算する。⭐ 本症で反復測定が意味を持つのは、治療効果を見るためというより「移行の兆しを拾うため」である——ここが免疫療法の前後で比べると違う。
  4. 移行の兆しを別軸で探す——嗅覚、REM睡眠行動異常の、微細な、を、自律神経検査とは別に定期的に取る。

💡 皮膚生検によるリン酸化の検出は本症でも高率に陽性となるが、パーキンソン病・・でも同程度に陽性となるため、病型を分ける所見にはならない(神経内科 G1-28:パーキンソン病の診断)。

鑑別

鑑別 分ける点
または、、の構造的所見。⚠️ 本症の一部はそこへ移行するので、「今は無い」ことの確認は繰り返す
⭐ 変性か自己免疫かの分岐。 あちらは急性〜で、gAChR抗体が手がかりになり、免疫療法で戻りうる。 両側性・急性発症のも本症では見ない。⚠️ ただし緩徐進行型のは変性性に似るため、経過の速さだけでは決めない
糖尿病の罹病歴、の分布、の併存
心・腎・感覚神経を含む全身所見、
起立で頻脈が起こる(本症ではが欠ける)。若年・女性に多く血圧低下を欠く
薬剤性 ・・抗うつ薬・利尿薬などの。⚠️ 最初に外す原因である

治療

⚠️ 疾患の進行を止める治療は無い。 目的はを上げて転倒と失神を減らすことに絞られる。

  • を先に置く——段階的な起立、下肢・腹部の圧迫、塩分と水分の確保、少量頻回の食事(の回避)、での就寝。
  • ——(末梢α1受容体を直接刺激する)・(を増やす)・(ノルアドレナリンそのものを補う)を、症状のある時間帯に合わせて用いる。
  • ⚠️ との綱引きが本症の治療を難しくする。 日中のを治療するほど夜間のが悪化しうるため、就寝前のを避け、での就寝を組み合わせる。
  • 経過観察そのものが治療計画の一部——年単位で移行を見張り、・・REM睡眠行動異常が出たら診断名を更新する。

ドロキシドパ——本症を名指しする承認は米国だけ

は、(AADC)によってノルアドレナリンそのものへ変換されるである。💡 本症の病態が「のによって内因性ノルアドレナリンが枯渇していること」であるため、受容体を刺激するのではなく伝達物質そのものを補うという発想が、この病態と正面から噛み合う。 上の病態の項で述べた「臥位値が非常に低い」という所見が、そのままこの薬の使いどころを説明している。

⭐ 米国添付文書は、としてを逐語で名指ししている。 適応は「原発性(パーキンソン病・・)、欠損症、非による症候性のをもつ成人における、起立時のめまい・・失神感の治療」と書かれている4。💡 パーキンソン病・・本症の3つが「原発性」という一つの括弧でまとめられているのが要点で、米国の適応は疾患名ではなく「の原因が原発性であること」を軸に立てられている。

⚠️ 日本の電子添文には本症が挙がっていない。 国内の効能・効果は①パーキンソン病(Yahr重症度III)の・たちくらみ、②シャイドレーガー症候群・の・失神・たちくらみ、③を伴う患者の症状、の3区分で、という病名は現れない5。⭐ ②のシャイドレーガー症候群はの旧称であるから、国内で名指しされているのは移行先の一つであって本症ではない。国内で本症に用いればにあたる。なお欧州で承認された製剤は確認できていない(詳細は薬剤ノートに譲る)。

⚠️ 承認されていることと、本症で効果が示されていることは別である。 米国添付文書自身が「2週間を超える治療の有効性は確立されていない」と適応の文中に書き込み、継続の要否を定期的に評価するよう求めている4。さらに1週時点で統計学的に有意な改善(症状評価の項目1が0.9単位低下、P=0.028)を示した Study 306B は、パーキンソン病の患者だけを組み入れた試験であって本症の患者を含まない4。本症の患者36例を含んだ Study 301(ほかにパーキンソン病60例・26例)は、であるで有意差を示さなかった(治療効果0.4単位、P=0.19)——同項目1では1週時点に0.7単位の低下を認めたが有意には至らなかった(P=0.06)4。⭐ 本症に対する効果の直接の根拠は、承認の文面が示すほど強くない。 効果が乏しければ漫然と継続しない。

⚠️ はである。 投与前と投与中(増量時はより頻回に)に臥位血圧をモニタリングし、最終用量は就寝の3時間以上前に投与する4。本症はを伴いやすいので、⭐ 上に書いた「綱引き」が最も強く出るのがこの薬である。

まとめ

  • は、があり、二次性原因が無く、性の運動障害・を欠くことで定義される。
  • ⭐ 「純粋」はその時点の状態を指すにすぎない。 前向きコホートでは4年以内に34%、年間では12%が顕在性の中枢神経系へ移行した。
  • 移行先はパーキンソン病・・で、⭐ 予測因子は両群で正反対の向きを取る——は若年発症・嗅覚保持・での心拍上昇、は・心拍上昇の鈍化。
  • REM睡眠行動異常の存在は移行の強い予測因子(7.1)で、純粋な表現型にとどまった群にはこれが無く嗅覚も保たれが非常に低かった。
  • は行き先を分ける方向に働く(=、正常=)が、⚠️ 根拠は19例規模で、の選別を想定した位置づけである。
  • ⭐ との分かれ目は「変性か自己免疫か」。 あちらは免疫療法で戻りうるので、を見たら治療可能な側を先に除外する。
  • は診断名を決めるためではなく、であることの確認・分布の・移行の兆しを拾う基準線として組む。
  • 治療は対症的で、を土台に(・・)を重ねる。⚠️ との綱引きを前提に組み立てる。
  • ⭐ は本症をとして名指しする唯一のだが、それは米国添付文書での話である4。国内の電子添文の3区分に本症は無く5、⚠️ 有意差を示した Study 306B はパーキンソン病患者のみの試験で、本症を含む Study 301 はで有意差を示さなかった4。

出典

  1. 1.Cardiac 18F-dopamine positron emission tomography predicts the type of phenoconversion of pure autonomic failure(Clinical Autonomic Research(Lenka A, Goldstein DS, et al.)・2023)米国国立衛生研究所臨床センターで1994〜2023年に純粋自律神経不全症と臨床診断され心臓18F-ドパミンPETのデータがある症例を後方視的に検討した研究。純粋自律神経不全症が神経原性起立性低血圧を呈し・既知の二次性原因が無く・神経変性性の運動障害や認知障害を欠くことで定義される稀な疾患であること、臨床診断された本症が中枢性レビー小体病(パーキンソン病・レビー小体型認知症)またはレビー小体病ではないシヌクレイノパチーである多系統萎縮症へ移行しうること、心臓18F-ドパミン由来放射能が通常レビー小体病では低く多系統萎縮症では正常であること、追跡データのある19例(低集積15例・正常集積4例)のうち9例(47%)が平均6.6年(範囲1.5〜18.8年)で中枢性シヌクレイノパチーへ移行したこと、心臓18F-ドパミン集積が低く追跡中に移行した6例は全例が中枢性レビー小体病を発症した一方で一貫して正常集積であった4例からは中枢性レビー小体病への移行が1例も無く(p=0.0048)3例がprobable多系統萎縮症へ進み1例は剖検でレビー小体病でも多系統萎縮症でもなかったことを抄録で確認した(抄録のみを閲覧しており全文は未取得)閲覧 2026-09-03
  2. 2.Phenoconversion in pure autonomic failure: a multicentre prospective longitudinal cohort study(Brain(Millar Vernetti P, Kaufmann H, et al.)・2024)8施設(米国7・欧州1)で純粋自律神経不全症と診断された209例を登録し最長10年追跡した前向き縦断コホート研究(NCT01799915)。登録時の罹病期間中央値が6年(四分位範囲3〜10年)であったこと、追跡情報が得られた149例のうち平均3年の追跡後に48例(33%)が移行し内訳がパーキンソン病42%・レビー小体型認知症35%・多系統萎縮症23%であったこと、登録から何らかの診断への移行が速いことと関連した因子が排尿障害(ハザード比5.9、95%信頼区間1.6〜22)・性機能障害(3.6、1.1〜12)・軽微な運動症候(2.7、1.2〜6)・嚥下困難(2.5、1.4〜4.5)・発話の変化(2.4、1.1〜4.8)であったこと、書字の悪化を訴えた者はパーキンソン病へ移行しやすく(2.6、1.1〜5.9)食器の扱いにくさを訴えた者はレビー小体型認知症へ移行しやすかった(6.8、1.2〜38)こと、多系統萎縮症へ移行しやすい因子が発症年齢の若さ(11、2.6〜46)・嗅覚の保持(8.7、1.7〜45)・無汗(1.8、1〜3.1)・高度の排尿障害(1.6、1〜2.5)であったこと、パーキンソン病の最良の自律神経系予測因子が傾斜試験中の心拍上昇の鈍化(6.1、1.4〜26)であったこと、登録後の年間移行率が12%(95%信頼区間9〜15%)と推定されたことを抄録で確認した(抄録のみを閲覧しており全文は未取得)閲覧 2026-09-03
  3. 3.Natural history of pure autonomic failure: A United States prospective cohort(Annals of Neurology(Autonomic Disorders Consortium, Kaufmann H, et al.)・2017)米国5施設で純粋自律神経不全症として受診した100例を登録し、うち前向き追跡に同意した74例を解析した多施設コホート研究。登録時の年齢が68±12歳、自律神経不全の罹病期間が5±7年(いずれも中央値±四分位範囲)であったこと、4年以内に74例中25例(34%)がレビー小体型認知症13例・パーキンソン病6例・多系統萎縮症6例へ移行したこと、REM睡眠行動異常の存在が中枢神経系シヌクレイノパチーの顕在化と強く関連した(オッズ比7.1)こと、多系統萎縮症へ移行した群は自律神経不全の発症年齢がより若く・膀胱直腸障害が高度で・嗅覚が保たれ・傾斜試験での心拍応答が毎分10拍を超えたこと、パーキンソン病またはレビー小体型認知症へ移行した群は嗅覚が低下し・傾斜試験での心拍応答がより乏しく・罹病期間がより長かったこと、純粋自律神経不全症の表現型にとどまった少数群は血漿ノルエピネフリン値が非常に低く・安静時心拍が遅く・REM睡眠行動異常がなく・嗅覚が保たれていたことを抄録で確認した(抄録のみを閲覧しており全文は未取得)閲覧 2026-09-03
  4. 4.NORTHERA (droxidopa) capsules — Highlights of Prescribing Information(U.S. Food and Drug Administration(DailyMed、製造販売元 Lundbeck Pharmaceuticals LLC)・2019)改訂2019年7月の添付文書の全文を取得し、1項(適応)が「原発性自律神経不全(パーキンソン病・多系統萎縮症・純粋自律神経不全症)、ドパミンβ水酸化酵素欠損症、非糖尿病性自律神経障害による症候性の神経原性起立性低血圧をもつ成人における起立時のめまい・ふらつき・失神感の治療」であり純粋自律神経不全症をこの括弧の中で逐語で名指ししていること、同じ文が「2週間を超える治療の有効性は確立されていない」と続き継続の要否を定期的に評価するよう求めていること、14項でStudy 306Bがパーキンソン病を伴う症候性神経原性起立性低血圧の患者だけを組み入れた試験であり1週時点で起立性低血圧症状評価の項目1が0.9単位低下し有意(P=0.028)だったがその効果は1週を超えて持続しなかったこと、Study 301の組入れがパーキンソン病60例・純粋自律神経不全症36例・多系統萎縮症26例で主要評価項目の起立性低血圧質問票では有意差が示されず(治療効果0.4単位、P=0.19)同項目1の1週時点の低下も0.7単位で有意には至らなかった(P=0.06)こと、枠組み警告が臥位高血圧であり投与前と投与中(増量時はより頻回に)の臥位血圧モニタリングと最終用量を就寝3時間以上前に投与することを求めていることを逐語で確認した。閲覧 2026-09-07
  5. 5.ドプスOD錠100mg/ドプスOD錠200mg 電子添文(医薬品医療機器総合機構(住友ファーマ)・2026)2026年5月改訂(第3版)の電子添文の全文を取得し、「4. 効能又は効果」が「パーキンソン病(Yahr重症度ステージIII)におけるすくみ足、たちくらみの改善」「下記疾患における起立性低血圧、失神、たちくらみの改善:シャイドレーガー症候群、家族性アミロイドポリニューロパチー」「起立性低血圧を伴う血液透析患者における下記症状の改善:めまい・ふらつき・たちくらみ、倦怠感、脱力感」の3区分であること、すなわち純粋自律神経不全症という病名が効能又は効果には現れないことを確認した。閲覧 2026-09-07