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Drug Atlas · A5 Adrenergic agonists / アドレナリン作動薬

ドロキシドパ

droxidopa

分類
Adrenergic agonists / アドレナリン作動薬
商品名(日本)
ドプス
科目
Pharmacology
トピック
A5: Indirect sympathomimetics. Selective α1 agonistsCore57: Drug-induced adverse reaction: orthostatic hypotension
承認適応
パーキンソン病多系統萎縮症家族性アミロイドポリニューロパチー
禁忌疾患
閉塞隅角緑内障
副作用
頭痛めまい悪心臥位高血圧
対象疾患
ドパミンβ水酸化酵素欠損症純粋自律神経不全症糖尿病性自律神経障害透析中低血圧

🧠 全体像:は、体内でノルアドレナリンそのものに変換されるである。(AADC)によりノルアドレナリンへ直接変換されるため、⚠️ 「ノルアドレナリンを補充する」という発想そのものが薬になっている。同じの治療薬であるがα1受容体を刺激するだけなのに対し、は神経伝達物質そのものの前駆体を補うという一段上流の介入である。ただし⭐ 長期的な有効性(2週間を超える効果)は確立されておらず、承認は短期的なの改善に基づく。

薬効群の中での位置づけ

項目
AADCによりノルアドレナリンへ変換される(神経伝達物質そのものを補充) 末梢α1受容体を直接刺激する()
対象 全般(米国では原発性=パーキンソン病・・、欠損症、非)1 症候性の(を伴う病態)
最重要の注意点 ()
有効性のエビデンス パーキンソン病患者のみの試験で投与1週時点の改善が示されたが、⚠️ 2週間を超える長期効果は確立されていない1 起立時・の改善を示す無作為化試験あり

⭐ (DBH)欠損症だけは、が病態そのものを補正する。 DBH欠損症はドパミンをノルアドレナリンへ変換できない先天性疾患で、通常の合成経路が働かない。はAADCという別の酵素でノルアドレナリンへ変換されるため、DBHという酵素の欠損を経路ごと迂回して直接ノルアドレナリンを供給できる1。

機序

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='droxidopa'>ドロキシドパ</span>(合成アミノ酸類似体)を<span class='jp-term jp-term-diagram' title='oral'>経口投与</span>"] --> B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='aromatic L-amino acid decarboxylase'>芳香族アミノ酸脱炭酸酵素</span>(AADC)により代謝"]
    B --> C["ノルアドレナリンへ直接変換される"]
    C --> D["末梢の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='vascular smooth muscle'>血管平滑筋</span>の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='alpha-adrenergic receptor'>α受容体</span>・β受容体を刺激"]
    D --> E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='venous return'>静脈還流量</span>の増加・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='peripheral vascular resistance'>末梢血管抵抗</span>の上昇"]
    E --> F["起立時の血圧低下が軽減"]
    D --> G["臥位でも血管収縮が持続"]
    G --> H["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='supine hypertension'>臥位高血圧</span>のリスク(<span class='jp-term jp-term-diagram' title='boxed warning'>枠組み警告</span>)"]
    B -.->|"DBH欠損症ではドパミン→ノルアドレナリン変換路が働かない"| I["AADC経路が迂回路として直接ノルアドレナリンを供給"]

💡 「」という言葉の中身がと違う。 のは代謝により別の活性物質()になるが、は代謝により生理的な神経伝達物質そのもの(ノルアドレナリン)になる。この違いが、DBH欠損症という特殊な適応を生む理由である。

薬物動態

項目 値・特徴
剤形 経口カプセル(合成アミノ酸類似体の)
代謝 (AADC)により全身でノルアドレナリンへ変換される1
相互作用 (末梢性AADC阻害薬)は末梢でのノルアドレナリンへの変換を妨げうる
食事の影響 吸収に影響するため、毎回同じ食事条件(食前・食後)で服用する1

適応

⭐ 米国添付文書の適応は病名の一覧ではなく、「成人の症候性のを何が起こしているか」という原因の3分類で書かれている。 治療の対象として掲げられているのは疾患そのものではなく、起立時のめまい・・「意識が遠のきそうな感じ」という症状である1。

の原因(米国添付文書の分類) 含まれるもの
原発性 パーキンソン病、、——この3つが1つの括弧でまとめて挙げられている1
欠損症 先天性にドパミンからノルアドレナリンへ変換できない病態1
非糖尿病性の 末梢の。⚠️ 糖尿病性は含まれない1

⚠️ 米国添付文書が挙げているのは「非糖尿病性」であって、ではない。 米国糖尿病学会も、はの治療として承認されたが糖尿病によるの患者に特化した承認ではないと述べている2。のに使う場合は、承認された適応の外にあることを踏まえて判断する。

欧州では承認された製剤を確認できない

⚠️ は、欧州で承認された製剤が確認できない。 (EMA)は2007年8月2日に L-threo-3,4-dihydroxyphenylserine()を、患者のを対象とするに指定した(/3/07/465)。この指定は2015年12月に H. Lundbeck A/S へ承継されたのち、2022年1月にスポンサーの申請により欧州の登録簿から抹消された3。ハンガリーの公的医薬品データベースにも、をとする製剤は収載されていない(同じ一覧に製剤は収載されている)4。スペインのCIMAでも検索の該当が0件である(同じ検索ではGUTRONが返る)5。

⚠️ ここで確かめたのは「EMAの中央審査に承認記録が無いこと」と「ハンガリー・スペイン・英国の登録簿に収載が無いこと」までである。 加盟国は27か国あり、各国の登録簿を網羅的に当たったわけではないので、「欧州のどこにも承認が無い」と読まないこと。⭐ の指定が抹消されたことは、販売承認が無いことと同じではない——指定は開発支援の枠組みであって承認そのものではない。

💡 このため、の適応・禁忌を確かめる一次資料は、日本の電子添文と米国添付文書の2つになる。 ⚠️ は、その日米いずれの効能・効果にも挙がっていない。 使うとすればである。

日本の効能・効果(ドプス)

⚠️ 国内の電子添文は、効能・効果を3つの見出しに書き分けている。用量もそれぞれ違う。「に使う薬」と一行にまとめてはならない。

効能・効果の区分 対象と改善する症状 効能・効果に関連する注意
パーキンソン病(Yahr重症度III) 、たちくらみの改善 YahrでIIIと判定された患者への適用。他剤の治療効果が不十分で、またはたちくらみが認められる患者にのみ投与を考慮する
シャイドレーガー症候群、 、失神、たちくらみの改善 記載なし
を伴う患者(透析中低血圧) めまい・・たちくらみ、倦怠感、脱力感の改善 透析終了後の起立時にが15mmHg以上低下する患者への適用。作用機序は不明で、治療後の血圧低下の減少度は個体内変動を超えるものではない

出典はいずれも2026年5月改訂(第3版)の電子添文である6。

⭐ パーキンソン病の区分だけ、改善する症状がではなく「、たちくらみ」である。 国内でパーキンソン病に対して承認されているのは()を含む適応であり、米国添付文書がパーキンソン病を「の原因疾患」として挙げているのとは適応の立て方そのものが違う。💡 シャイドレーガー症候群は、が前景に立つに対して用いられてきた旧称である。国内の効能・効果はこの旧称のまま書かれているので、のノートと同じ疾患を指していることを取り違えない。

⭐ **本ノートの「」欄(indicationDiseases)に入れてあるのは、国内の電子添文が名指ししているパーキンソン病・シャイドレーガー症候群=・の3疾患である6。欧州で承認された製剤が確認できない以上、この欄の正本は日本の電子添文になる。⚠️ **「を伴う患者」という4つ目の区分は、疾患名ではなく治療状況で定義されているのでこの欄には入らない——受け皿になる疾患ノートも無い。

⚠️ も、国内の効能・効果には現れない。 米国添付文書が原発性の括弧の中で本症を名指ししているのに対し1、国内で名指しされているのはシャイドレーガー症候群(=)とであって、という病名は電子添文の効能・効果に一度も現れない6。⭐ 本ノートの「」欄にを挙げていないのはこのためである——この欄はの資料(欧州の→日本の電子添文)が定めるを保存する場所であって、米国だけの適応をここに置くと国内でも承認されているように読める。国内で本症に用いればにあたる。

⚠️ は、国内の効能・効果に列挙された疾患には挙がっていない。 ただし「電子添文に列挙がない」ことは「国内に推奨が無い」ことを意味しない——電子添文は承認された用法の範囲であって、国内の推奨のすべてではない。

適応の広さと、有効性の裏づけの射程は一致しない

⚠️ 米国の適応は5つの原因疾患を挙げているが、統計学的に有意な改善を示した試験はパーキンソン病の患者だけを組み入れたものである。

試験 組み入れた集団 結果
Study 306B パーキンソン病を伴う症候性ののみ(147例を有効性解析) 1週時点で症状評価の項目1が0.9単位低下し有意(P=0.028)。⚠️ 効果は1週を超えて持続しなかった1
Study 301 パーキンソン病60例・36例・26例 ⚠️ であるで有意差なし(治療効果0.4単位、P=0.19)。同項目1の1週時点の低下は0.7単位で有意には至らなかった(P=0.06)1

⭐ 添付文書は適応の文そのものの中に「2週間を超える治療の有効性は確立されていない」と書き込み、継続の要否を定期的に評価するよう求めている1。💡 として名指しされていることを「その疾患で効果が示されている」と読まない。 とくには、その患者を含んだ Study 301 がを満たさなかった試験の側にある。

用法・用量

米国添付文書(NORTHERA)

1回100mgを1日3回から開始し、24〜48時間ごとに1回100mgずつ増量して、最大1回600mgを1日3回(1日総量1800mg)まで漸増する1。

⚠️ 毎回、食事との関係を一定にして服用する。 食事の有無で吸収が変わるため、常に食前または常に食後など決まった条件で服用する。就寝3時間以上前に最終用量を投与する——就寝中のを避けるためである1。

日本の電子添文(ドプスOD錠)——適応ごとに異なる

適応 開始量と増量 ・上限
パーキンソン病 1日100mgを1日1回から開始し、隔日に100mgずつ増量 標準1日600mg(3回分割)。1日900mgを超えない
シャイドレーガー症候群、 1日200〜300mgを2〜3回に分けて開始し、数日から1週間ごとに1日100mgずつ増量 標準1日300〜600mg(3回分割)。1日900mgを超えない
患者 1回200〜400mgを透析開始30分から1時間前に投与 1回量は400mgを超えない。1ヵ月投与して効果が認められなければ中止する

いずれも2026年5月改訂(第3版)の電子添文による6。

⚠️ 増量の間隔が適応で違う(パーキンソン病は隔日、シャイドレーガー症候群・は数日〜1週間ごと)。 米国の24〜48時間ごとという増量速度をそのまま当てはめない。⚠️ 患者では投与のタイミングそのものが用法の一部で、透析後の追加投与は過度のを招くとして電子添文が明示的に戒めている6。

禁忌・注意

  • ⚠️ :。 投与前・投与中(増量時はより頻回に)に臥位血圧をモニタリングする。管理できないが生じたら減量・中止を検討する1
  • 米国添付文書の禁忌:本剤の成分に対する過敏症の既往のみ1
  • ⚠️ 日本の電子添文の禁忌は6項目あり、米国よりはるかに広い6
日本の電子添文の禁忌 理由
本剤に対する過敏症 —
を上昇させる
等のハロゲン含有剤を投与中 ハロゲン含有剤は心筋のノルアドレナリンに対する感受性を高め、頻脈・の危険が増す
等のカテコールアミン製剤を投与中 心臓刺激作用がに増強し、不整脈・場合により心停止を起こしうる
妊婦又は妊娠している可能性のある女性 で胎児の波状肋骨の増加、他剤(dl-ノルアドレナリン)で子宮血管収縮による胎児仮死が報告されている
重篤な末梢血管病変(糖尿病性壊疽等)のある患者 症状が悪化するおそれがある
  • ⚠️ 緑内障のうち禁忌なのはだけである。 慢性は禁忌ではなく、9.1.8で「が上昇するおそれがある」患者として扱われている6。「緑内障は禁忌」と平坦化しない。 ⭐ 本ノートの contraindicatedDiseases にはこの限定を保存するため というラベルで登録してある。⚠️ 6項目の禁忌のうち疾患ノートに保存できるのはこれだけである——過敏症・ハロゲン含有剤/カテコールアミン製剤の併用・妊婦は疾患ではなく、「重篤な末梢血管病変のある患者」は疾患名ではなく治療状況で限定された条件なので、疾患へのリンクにすると限定が落ちる
  • 国内では・心室性頻拍の患者に「治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しない」とされ、高血圧・・甲状腺機能亢進症・心疾患・重篤な肺疾患//疾患・糖尿病を合併した患者にも注意が求められている6
  • 併用注意:・はノルアドレナリンの代謝抑制/を介して本剤の作用を増強し、血圧の異常上昇をきたすことがある6
  • ⚠️ 長期的な有効性は確立されていない。 Study 306B(パーキンソン病患者のみ)で投与1週時点の改善は示されたが、その効果は1週を超えて持続せず、2週間を超える効果を裏付けるデータは無い1。効果が乏しければ漫然と継続しない
  • など末梢性AADC阻害薬は本剤のノルアドレナリンへの変換を妨げうるため併用に注意する

副作用

頻度 内容
高頻度 頭痛(13.2%)、めまい(9.6%)、悪心(8.8%)、高血圧(7.0%)1
注意 、長期試験での転倒(24%)・失神(13%)1
⚠️ 重大(国内、いずれも頻度不明) 、・・好中球減少・血小板減少6

⚠️ は「重大な副作用」として国内の電子添文に明記されている。 高熱・意識障害・高度の・不随意運動・血清の上昇があらわれることがあり、投与開始初期であれば中止するが、継続投与中の用量変更・中止時に生じた場合は一旦もとの投与量に戻したうえで慎重にし、体冷却・などの適切な処置を行う6。💡 中止のしかたが場面で逆になるのがこの副作用の要点で、の急な減量・中止そのものがの誘因になりうることを反映している。

まとめ

  • は(AADC)によりノルアドレナリンへ直接変換されるで、神経伝達物質そのものを補充する点がなど他のと異なる。
  • 米国添付文書の適応は、成人の症候性のを起こす原因を原発性(パーキンソン病・・)・欠損症・非の3つに分けて掲げ、治療の対象を起立時のめまい・・失神感という症状に置いている1。⭐ DBH欠損症ではAADC経路が欠損酵素を迂回する根拠になる。
  • ⚠️ を名指ししているのは米国添付文書だけで、国内の効能・効果には現れない6。本ノートの「」欄に本症を挙げていないのはこのためで、国内ではにあたる。
  • ⚠️ 適応の広さと有効性の裏づけの射程は一致しない。 有意差を示した Study 306B はパーキンソン病患者のみの試験で効果は1週を超えず、本症の患者36例を含む Study 301 はので有意差を示さなかった(0.4単位、P=0.19)1。
  • ⚠️ 欧州では承認された製剤を確認できない。 EMAの指定(/3/07/465)は2022年1月にスポンサーの申請で登録簿から抹消され3、ハンガリー4・スペイン5の公的医薬品データベースにも収載が無い。そのため本ノートが読める添付文書は日本の電子添文と米国添付文書の2つである(加盟国の登録簿を網羅的に当たったわけではないので、「欧州のどこにも承認が無い」とまでは言えない)。
  • ⭐ 国内の効能・効果は3つに書き分けられており、用量も別々である——①パーキンソン病(Yahr重症度III)の・たちくらみ、②シャイドレーガー症候群・の・失神・たちくらみ、③を伴う患者のめまい・・たちくらみ・倦怠感・脱力感6。⚠️ パーキンソン病の区分だけ、対象症状がではない。
  • ⚠️ 禁忌も日米で違う。 国内は過敏症・・ハロゲン含有剤/カテコールアミン製剤の投与中・妊婦・重篤な末梢血管病変のある患者の6項目で、重大な副作用としてと血球減少が挙げられている6。
  • ⚠️ はで、就寝3時間以上前の投与と臥位血圧の定期モニタリングが必須。
  • ⚠️ 長期的な有効性(2週間超)は確立されていない。 は日米どちらの効能・効果にも挙がっておらず、使うならである。
  • 高頻度の副作用は頭痛・めまい・悪心・高血圧。長期試験では転倒・失神も報告されている。

出典

  1. 1.NORTHERA (droxidopa) capsules — Highlights of Prescribing Information(U.S. Food and Drug Administration(DailyMed、製造販売元 Lundbeck Pharmaceuticals LLC)・2019)添付文書(改訂2019年7月)の適応が、原発性自律神経不全(パーキンソン病・多系統萎縮症・純粋自律神経不全症)・ドパミンβ水酸化酵素欠損症・非糖尿病性自律神経障害による症候性の神経原性起立性低血圧(nOH)をもつ成人の、起立時のめまい・ふらつき・失神感の治療であり、3疾患が原発性自律神経不全という1つの括弧でまとめられていること、同じ適応の文が「2週間を超える治療の有効性は確立されていない」と続き継続の要否を定期的に評価するよう求めていること、枠組み警告として臥位血圧を投与前・投与中(増量時はより頻回に)モニタリングすることが求められ管理できない臥位高血圧が生じうること、禁忌が本剤成分への過敏症の既往であること、用法・用量が1回100mgを1日3回から開始し24〜48時間ごとに1回100mgずつ増量し最大1回600mgを1日3回(1日計1800mg)とすること、毎回食事との関係を一定にし就寝3時間以上前に最終用量を投与すること、頭部挙上と就寝前3時間以上の投与間隔で臥位高血圧を軽減できること、高頻度の副作用が頭痛13.2%・めまい9.6%・悪心8.8%・高血圧7.0%であること、長期試験では転倒24%・失神13%が報告されていること、Study 306Bがパーキンソン病を伴う症候性nOHの患者だけを組み入れた試験で有効性解析147例において投与1週時点にOrthostatic Hypotension Symptom Assessment項目1が有意に改善した(0.9単位低下、P=0.028)がその効果は1週を超えて持続しなかったこと、Study 301の組入れがパーキンソン病60例・純粋自律神経不全症36例・多系統萎縮症26例で主要評価項目のOrthostatic Hypotension Questionnaireでは有意差が示されず(治療効果0.4単位、P=0.19)同項目1の1週時点の低下も0.7単位で有意には至らなかった(P=0.06)こと、2週間以降の有効性は確立していないことを確認した(2026-09-07にDailyMedの当該setidの全文を再取得して逐語で照合した)。閲覧 2026-09-07
  2. 2.Diabetic Neuropathy: A Position Statement by the American Diabetes Association(American Diabetes Association (Diabetes Care)・2017)ドロキシドパについて「神経原性起立性低血圧の治療として最近FDAに承認されたが、糖尿病による起立性低血圧の患者に特化した承認ではない」としていることを確認した。閲覧 2026-09-05
  3. 3.EU/3/07/465 - orphan designation for treatment of orthostatic hypotension in patients with pure autonomic failure(European Medicines Agency・2007)2007年8月2日に欧州委員会がL-threo-3,4-dihydroxyphenylserine(ドロキシドパ)に対し、純粋自律神経不全症患者の起立性低血圧を対象とする希少疾病用医薬品指定EU/3/07/465を与えたこと、スポンサーがThe Weinberg Group LLCからDiamond BioPharm Limitedを経て2015年12月にH. Lundbeck A/Sへ移ったこと、「この製品は2022年1月にスポンサーの申請により欧州連合の希少疾病用医薬品登録簿から抹消された」と本文が明記していること、指定申請時点でL-threo-3,4-dihydroxyphenylserineは純粋自律神経不全症の起立性低血圧に対して世界のどこでも承認されていなかったことを確認した。閲覧 2026-09-07
  4. 4.OGYÉI Gyógyszeradatbázis(Országos Gyógyszerészeti és Élelmezés-egészségügyi Intézet(ハンガリー国立薬事・食品衛生研究所)・2026)ハンガリーの公的医薬品データベースの製剤一覧と有効成分一覧のいずれにもdroxidopa(ドロキシドパ)が現れないこと、一方で同じ一覧にmidodrineが有効成分として、GUTRON 2,5 mg tabletta(登録番号OGYI-T-04239、ATC C01CA17、販売許可保有者Cheplapharm Arzneimittel GmbH)が製剤として収載されていることを確認した。閲覧 2026-09-07
  5. 5.CIMA: Centro de Información de Medicamentos — 有効成分による医薬品検索(Agencia Española de Medicamentos y Productos Sanitarios(AEMPS)・2026)スペイン医薬品・医療機器庁の公的医薬品データベースCIMAを有効成分名で検索し、droxidopaの該当件数(totalFilas)が0、すなわち該当製剤なしであることを確認した。同じAPIに practiv1=midodrina を与えると該当件数1(GUTRON 5 mg COMPRIMIDOS)が返るので、検索そのものは機能している(陽性対照)。⚠️ これはスペイン1国の登録状況であって、EU加盟国全体で国別承認が存在しないことを示すものではない。閲覧 2026-09-07
  6. 6.ドプスOD錠100mg/ドプスOD錠200mg 電子添文(医薬品医療機器総合機構(住友ファーマ)・2026)2026年5月改訂(第3版)の電子添文で、効能又は効果が3つの見出しに書き分けられ、「パーキンソン病(Yahr重症度ステージIII)におけるすくみ足、たちくらみの改善」「下記疾患における起立性低血圧、失神、たちくらみの改善:シャイドレーガー症候群、家族性アミロイドポリニューロパチー」「起立性低血圧を伴う血液透析患者における下記症状の改善:めまい・ふらつき・たちくらみ、倦怠感、脱力感」であること、5項(効能又は効果に関連する注意)がパーキンソン病ではYahr重症度分類ステージIIIと判定された患者への適用で他剤の治療効果が不十分な患者にのみ考慮すること、血液透析患者では透析終了後の起立時に収縮期血圧が15mmHg以上低下する患者への適用であることを定めること、用法及び用量も適応ごとに異なり、パーキンソン病では1日100mg1日1回から始め隔日に100mgずつ増量し標準維持量1日600mg(3回分割)、シャイドレーガー症候群・家族性アミロイドポリニューロパチーでは1日200〜300mgを2〜3回に分けて開始し数日から1週間毎に1日100mgずつ増量し標準維持量1日300〜600mg(3回分割)、いずれも1日900mgを超えないこと、血液透析患者では1回200〜400mgを透析開始30分から1時間前に投与し1回量は400mgを超えないこと、禁忌が過敏症・閉塞隅角緑内障・ハロゲン含有吸入麻酔剤投与中・カテコールアミン製剤投与中・妊婦又は妊娠している可能性のある女性・重篤な末梢血管病変のある血液透析患者の6項目であること、重大な副作用が悪性症候群(頻度不明)と白血球減少・無顆粒球症・好中球減少・血小板減少(いずれも頻度不明)であること、慢性開放隅角緑内障は禁忌ではなく9.1.8で眼圧上昇のおそれとして扱われていること、製造販売元が住友ファーマ株式会社であることを確認した。閲覧 2026-09-07