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Symptoms · Published

めまい

Dizziness

臓器系
神経耳鼻咽喉科循環器血液
科目
NeurologyENT
トピック
神経内科 G2-03:前庭系障害の症状と主な原因耳鼻咽喉科 07:前庭系の解剖生理と調和性・非調和性前庭症候群
関連疾患
Cogan症候群メトヘモグロビン血症メニエール病一過性脳虚血発作一酸化炭素中毒延髄外側症候群外リンパ瘻巨赤芽球性貧血血液・腫瘍救急(発熱性好中球減少症・腫瘍崩壊症候群・上大静脈症候群)高安動脈炎高血圧症再発性多発軟骨炎耳硬化症縦隔腫瘍徐脈性不整脈(洞不全症候群・房室ブロック)上室性頻拍症上半規管裂隙症候群心室性不整脈(心室頻拍・心室細動)心房細動心房粗動真性多血症・本態性血小板血症・原発性骨髄線維症神経線維腫症2型先天性心疾患(非チアノーゼ性・チアノーゼ性)前庭神経鞘腫側頭骨骨折脱水鉄欠乏性貧血頭蓋底腫瘍内耳炎(迷路炎)妊娠悪阻脳梗塞脳内出血(非外傷性)肺血栓塞栓症不整脈良性発作性頭位めまい症・前庭神経炎
起因薬
(es)シタロプラムC1インヒビター製剤アゴメラチンアトモキセチンアミカシンアルテメテルアルフゾシンアルプラゾラムイカチバントイソカルボキサジドイソソルビドモノニトラートイバブラジンイブレキサフンガープイベルメクチンイルベサルタンウラピジルエスケタミンエスゾピクロンエトラシモドエナラプリルエプレレノンエレトリプタンオキサゼパムオキシベート製剤オクスカルバゼピンカナマイシンガバペンチンカプトプリルカベルゴリンガランタミンカルバマゼピンカルベジロールキサノメリン・トロスピウムグリクラジドグリピジドグリメピリドクロナゼパムクロニジンクロルプロパミドゲンタマイシンコリスチンサレサイクリンザレプロンシプロフロキサシンシメチジンシルデナフィルストレプトマイシンセリプロロールゾニサミドゾピクロンゾルピデムタペンタドールダポキセチンタムスロシンチアネプチンチザニジンチニダゾールデキストロメトルファンデュロキセチンテラゾシンテリパラチドドキサゾシントブラマイシントラゾドントラニルシプロミントラマドールトリメタジジントルペリゾンドロタベリンナイサーゴラインナルブフィンニトログリセリンネチルマイシンネビボロールバクロフェンパパベリンバルサルタンバルサルタン+サクビトリルパロキセチンビソプロロールヒドロクロロチアジドヒペリシン (Hypericum perforatum)ピラセタムピンドロールビンポセチンファモチジンファンプリジンフェネルジンフォスタマチニブブスピロンブプロピオンプラジカンテルプラゾシンブリバラセタムプリミドンフレカイニドプレガバリンプロカインフロセミドプロパフェノンプロプラノロールブロモクリプチンペグセタコプランベダキリンペランパネルペリンドプリルベンシクランペントキシフィリンベンラファキシンホメピゾールポリミキシンBボルチオキセチンマバカムテンマラビロクミアンセリンミノサイクリンミルタザピンミルテホシンミルナシプランメタコリンメトプロロールメマンチンメラトニンモキソニジンモクロベミドモルシドミンモルヌピラビルモルヒネラコサミドラスミジタンラナデルマブラニチジンラベタロールラミプリルラメルテオンラモトリギンリオシグアトリルメニジンリンデンルフィナミドルメファントリンレカネマブレパグリニドレベチラセタムレボフロキサシンロサルタンロラゼパム大麻抱水クロラール

🧠 全体像:患者が「めまい」と言うとき、その感覚は少なくとも3つの別の機序を指しうる。のノートで確立したとおり、性質より誘発と経過で切るのが実務上のになる。①回転性(自分や周囲が回る=の異常)②浮動性(ふらつく、地面や足元が定まらない=)③(目の前が暗くなる、気が遠のく)——の3型に分け、③はのノートへ委譲し、ここでは再掲しない。このノートが扱うのは①と②、とくに①のうち末梢性か中枢性かを取り違えないことである。

「めまい」の3型を切り分ける

回転性めまい 浮動性めまい
感じ方 自分や周囲が回る ふらつく、地面が揺れる、足元が定まらない 目の前が暗くなる、気が遠のく
パターン 発作性(秒〜分)または持続性(時間〜日) 慢性・持続性で、歩行・立位で悪化 誘発因子と結びついた一過性の感覚
誘因 頭位変換、で誘発・増悪 姿勢を問わず持続する 立位保持、排尿・排便、疼痛・恐怖
随伴症状 眼振、悪心・嘔吐、難聴・の有無 視覚・の複合的な低下 蒼白、の先行
次の一手 眼振の方向と経過で末梢性・中枢性を切る 関与する因子を1つずつ点検する の枠組みで評価する

⭐ 3型はしばしば重なる。高齢者やのある患者では、回転性めまいの既往に浮動性の要素が加わっていることが多く、1つの診断がついても他を除外したことにはならない

回転性めまい:末梢性か中枢性か

性障害は「」の型——向きの眼振、患側へので軽減——を示しやすい。や、の低〜難聴・を伴うがこの型の代表である。

末梢性( 中枢性(
眼振 で軽減しない
発症 急性・発作性が多い 急性でも緩徐でもあり、持続しうる
難聴・ あれば患側に限局( 通常伴わない(あれば領域梗塞を疑う)
神経症状 通常なし 、四肢・、筋力低下、

⚠️ 眼振、方向が一定しない眼振、で軽減しない眼振は中枢性を示唆する。状やを伴えばとして緊急評価する。のように、大血管の狭窄が循環を落とす機序で中枢性のめまいを来すこともある。

⭐ 急性で持続する回転性めまい()では、訓練された診察者による・眼振・(HINTS)の評価が有効である。が正常なのに眼振が持続する、眼振、——このいずれか1つでも中枢性を疑う所見になる。

💡 (抗ヒスタミン薬、など)は急性期の悪心・嘔吐を和らげるが、を遅らせるため数日以内の短期使用にとどめる。中枢性を除外できていない段階で漫然と投与し、症状だけを隠さない。

浮動性めまい:高齢者に多い多因子性

浮動性は単一病変ではなく、複数の系統の機能低下が重なって生じることが多い。

関与する系統 代表的な低下
視覚 、暗所での不安定化
前庭 両側(加齢性、
(固有覚) 末梢神経障害(糖尿病性など)、の障害
中枢統合 小脳・大脳基底核の加齢変化、
全身性 貧血、な心拍出量低下、

は組織への低下からを来し、のような慢性の心拍出量低下も同様の感覚を生む。で悪化し臥位で軽快する場合は、脱水による起立性の要素(など体液喪失が背景にあることもある)を疑い、の枠組みで評価し直す。

💡 高齢者では原因を1つに絞ろうとしない。感覚器の複合的な低下とを1つずつ点検する姿勢が、単一の診断名を追うより実際に効く。の評価と生活環境の調整も治療の一部である。

⚠️ 見逃してはいけないめまい

鑑別の進め方

flowchart TD
    A["めまいの訴え"] --> B{"感じ方:回る/揺れる/遠のく"}
    B -->|"回る"| C{"持続性か、頭位で誘発される発作か"}
    C -->|"持続性"| D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='acute vestibular syndrome'>急性前庭症候群</span><br>HINTS・聴力・歩行を評価"]
    C -->|"頭位誘発"| E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Dix-Hallpike maneuver'>Dix-Hallpike法</span>でBPPVを評価"]
    D --> F{"中枢性所見があるか"}
    F -->|"あり"| G["脳卒中として緊急評価"]
    F -->|"なし"| H["末梢性<span class='jp-term jp-term-diagram' title='vestibular involvement'>前庭障害</span>として管理"]
    B -->|"揺れる・ふらつく"| I["視覚・前庭・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='deep sensation (proprioception)'>深部感覚</span>・循環器・薬剤を1つずつ点検"]
    B -->|"目の前が暗くなる・遠のく"| J["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='presyncope'>前失神</span>として評価"]

まとめ

  • 「めまい」は回転性・浮動性・様の3型に分け、性質より誘発と経過で切る。
  • 様の評価はのノートに委譲し、は再掲しない。
  • 回転性めまいは眼振の方向とでの変化で、末梢性()と中枢性()を見分ける。
  • 眼振、で軽減しない眼振、状は中枢性を疑うである。
  • 浮動性めまいは高齢者に多く、単一病変ではなく感覚器・循環器・薬剤の複合として点検する。
  • のように、軽く見えても見逃してはいけない病態がある。