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Symptoms · Published

前失神

Presyncope

臓器系
循環器
科目
Internal MedicineCardiology
トピック
内科学 S-04:失神の鑑別診断循環器 A-19:虚血性心疾患の臨床像と評価
関連疾患
心室性不整脈(心室頻拍・心室細動)

🧠 全体像は「今にも意識を失いそうだ」という感覚で、機序は 失神 と同じ一過性のである。違うのはの閾値に達しなかったという程度の差だけであり、原因も危険度の評価も失神とまったく同じ枠組みで行う。分類・・初期評価は失神のノートを参照すること。このノートが扱うのは、「倒れなかった」という事実をどう扱うか、その1点である。

意識を失わなかったことは安心材料にならない

⚠️ 意識が保たれたのは、運よく座れた、支えがあった、が数秒早く回復したといったによることが多い。同じ機序が次はより長く続けば失神になる。

⚠️ とくに危険なのは、を伴う場合である。労作中に起きた、臥位や座位で起きた、前触れなく突然きた、直前にがあった、心疾患の既往や若年がある——これらは意識を失っていなくても、失神と同じ扱いで評価する。

⭐ 実務上の判断は単純である。を「失神未遂」と読み替え、失神の初期評価(病歴と情報、身体所見、)をそのまま行う。 の有無で検査の閾値を下げない。

💡 逆に、が反射性の型(長時間の立位、悪心・発汗・視野という前駆、座れば回復)にきれいに当てはまるなら、失神と同様に過剰な検査を要しない。下げてよいのは型が合ったときだけで、意識を失わなかったからではない。

「めまい」との訴えの重なり

患者はも回転性めまいも浮動性のも、まとめて「めまい」と言う。めまい という語のまま進めると鑑別が動かないので、症状の性質より誘発と経過を聞く。

手掛かり を示唆 を示唆
起こる状況 立ち上がった直後、長時間の立位、労作中 頭位変換、寝返り、体位を問わず
感じ方 目の前が暗くなる、音が遠のく、力が抜ける 周囲や自分が回る
姿勢との関係 座る・横になると軽くなる 姿勢を変えても回転感は続く
随伴 蒼白、、悪心。を伴えば危険 眼振、難聴、、嘔吐

⚠️ 高齢者やのある患者では両者が併存する。片方の診断がついても、もう片方を外したことにはならない。

まとめ

  • は失神と同じ一過性であり、原因と危険度の評価は失神の枠組みをそのまま用いる。
  • 意識を失わなかったのはのことが多く、それ自体は危険度を下げない。
  • (労作中、臥位、前触れなし、の先行、心疾患既往、)を伴うなら、失神と同じ検査を行う。
  • 検査を減らしてよいのは反射性の型に合ったときだけで、「倒れなかったから」ではない。
  • 「めまい」の訴えは性質より誘発と経過で切る。姿勢で軽くなるかどうかが実用的なになる。