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Drug Atlas · A10 Local anesthetics / 局所麻酔薬 · 必修

プロカイン

procaine

分類
Local anesthetics / 局所麻酔薬
科目
Pharmacology
トピック
A10: Local anesthetics
副作用
皮疹めまい痙攣

🧠 全体像は1905年に開発された世界初の合成(商標名ノボカイン)で、依存性と血管収縮作用を持つの代替として登場した。の原型であり、による速い加水分解ゆえにが短く、代謝物の)が特有のアレルギーの原因になる。今日では(とくに)に取って代わられ単体で使う場面は限られるが、筋注製剤の構成成分として臨床に残る。

薬効群の中での位置づけ

薬剤 代謝 アレルギー頻度 特徴
(速い) 短い(30〜60分) 比較的高い(代謝物) 世界初の合成・低毒性
血漿/ 短〜中 低い 唯一血管収縮を起こす。乱用薬物
組織エステラーゼ 短い(表面のみ) 低い(表面適用のため) に注意

アレルギー」の申告は、などが主流だった時代の経験であることが多い。 など)へのは基本的にないため、申告内容(いつ・どの薬で・どんな反応だったか)を確認せずに一律でまで避ける必要はない。

機序

Naチャネルを遮断するの項を参照。ここではに特有の代謝とアレルギーを扱う。

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='procaine'>プロカイン</span>(<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Non-ionized'>非イオン型</span>)が神経細胞膜を通過"] --> B["軸索内でイオン型に変化しNaチャネルを遮断"]
    B --> C["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='nerve conduction'>神経伝導</span>が止まる(機序は<span class='jp-term jp-term-diagram' title='lidocaine'>リドカイン</span>と共通)"]
    D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='procaine'>プロカイン</span>は<span class='jp-term jp-term-diagram' title='plasma cholinesterase (pseudocholinesterase)'>血漿コリンエステラーゼ</span>で<br>速やかに加水分解"] --> E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='PABA'>パラアミノ安息香酸</span>+<br>ジエチルアミノエタノールに分解"]
    E --> F["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='para-aminobenzoic acid, PABA'>PABA</span>が抗原となり<br>Ⅰ型アレルギー反応を起こしやすい"]

💡 は肝で代謝されを生じないため、ほどアレルギーを起こさない。 この違いがからへの臨床的な移行を後押しした。

薬物動態

項目 値・特徴
代謝 (分単位の速い加水分解)
脂溶性・力価 低い(の中で最も弱い部類)
短い
特記 血漿の先天性異型を持つ患者では代謝が遅延し作用が遷延する

適応

領域 使いどころ
(現在はに置き換わり限定的)
抗菌薬の基剤 G筋注製剤()の構成成分として今日も使われる

用法・用量

として用いる場合、・低毒性のため他のより高用量まで許容されるとされるが、が短いためを要することが多い。実際の用量は適応、年齢、体重、製剤で変わるため、施設のプロトコル・添付文書で確認する。

禁忌・注意

  • への過敏症(関連アレルギー)
  • 血漿の先天性異型を持つ患者では代謝が遅延し作用が遷延する(同じ酵素で代謝されるの遷延性麻痺と機序が共通)

副作用

頻度 内容
高頻度 注射部位痛(力価が低く高用量を要するため)
注意 皮疹関連アレルギー、の中でも頻度が高め)
重篤・まれ アナフィラキシー、めまい痙攣、力価が低いため頻度は低い)

まとめ

  • 1905年開発、世界初の合成(商標名ノボカイン)。の代替として登場した。
  • の原型。で速やかに加水分解され、が短い。
  • 代謝物特有のアレルギーの原因。へのはない。
  • 血漿の異型を持つ患者で作用が遷延する(と共通の酵素)。
  • 単体での使用はに取って代わられたが、の構成成分として今も臨床に残る。
  • 力価・全身とも低いが、現在のの主力ではない。