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Symptoms · Published

皮疹

Rash

別名
発疹
臓器系
全身
科目
DermatologyMedical Microbiology
トピック
皮膚科 1-01:皮膚の原発疹・続発疹微生物学 4/5:皮膚糸状菌症
関連疾患
DOCK8欠損症Waterhouse-Friderichsen症候群ウイルス性関節炎エムポックスクリオピリン関連周期熱症候群セリアック病セルカリア皮膚炎チクングニア熱トキソカラ症ネフリティック症候群パルボウイルスB19感染症バンコマイシン注入反応ベーチェット病ペラグラ様症候群ホロカルボキシラーゼ合成酵素欠損症マイコプラズマ肺炎(非定型肺炎)ラット咬傷熱ランゲルハンス細胞組織球症移植片対宿主病急性・慢性尿細管間質性腎炎急性骨髄性白血病血管免疫芽球性T細胞リンパ腫血球貪食性リンパ組織球症血清病減圧症好酸球増多症候群高IgD症候群・メバロン酸キナーゼ欠損症高IgE症候群若年性特発性関節炎住血吸虫症成人発症Still病生着症候群川崎病腸チフス突発性発疹乳頭Paget病乳房外Paget病妊娠性痒疹性蕁麻疹様丘疹・プラーク梅毒白血病の皮膚浸潤皮膚糸状菌症(白癬)複合カルボキシラーゼ欠損症麻疹免疫関連有害事象薬剤性過敏症症候群薬剤誘発性ループス淋菌感染症猩紅熱疱疹状皮膚炎
起因薬
CPX-351(ダウノルビシン・シタラビン リポソーム配合剤)MMRワクチンアザチオプリンアジスロマイシンアシミニブアズトレオナムアセチルシステインアセトヒドロキサム酸アタザナビルアテゾリズマブアトバコンアニデュラファンギンアバカビルアパルタミドアベルマブアミオダロンアモキシシリンアリトレチノインアルグルコシダーゼ アルファアルチカインアロプリノールアンピシリンアンブロキソールイカチバントイピリムマブイプタコパンウパダシチニブエタムシレートエデト酸カルシウム二ナトリウムエトラビリンエルロチニブエレクサカフトルエンホルツマブ ベドチンオキサシリンオクテニジンオクトコグ アルファオシメルチニブオリタバンシンカスポファンギンカピバセルチブカルバゾクロムカルバマゼピンギルテリチニブクラリスロマイシングリピジドクリンダマイシンクレソロビマブクロピドグレルクロモグリク酸ナトリウムクロルプロパミドクロルヘキシジンゲフィチニブサクシマーサトラリズマブサルグラモスチムサルファジアジンジエチルカルバマジンジクロキサシリンシステアミンシタフロキサシンシタラビンシプロフロキサシンシルツキシマブスピラマイシンスルバクタムスルファサラジンスルファメトキサゾール+トリメトプリムセツキシマブセファゾリンセファレキシンセフィキシムセフィデロコルセフェピムセフォキシチンセフォタキシムセフォペラゾンセフタジジムセフタジジム+アビバクタムセフタロリンホサミルセフトリアキソンセフトロザン+タゾバクタムセフメタゾールセフロキシム(-アキセチル)セミプリマブセルペルカチニブダサチニブダブラフェニブ+トラメチニブダルナビルダルババンシンチアマゾールチオプロニンテイコプラニンテゼペルマブデフェラシロクステラバンシントコフェロールニコチン酸エステルトラメチニブトレメリムマブナフシリンナリジクス酸ニルセビマブネオマイシンノナコグ アルファパイプキュロニウムパニツムマブバルベナジンバンコマイシンバンデタニブヒアルロニダーゼヒドロキシクロロキンヒドロキソコバラミンビニメチニブピブメシリナムピペラシリンピリメタミンピルフェニドンフシジン酸フルクロキサシリンプロカインプロカインアミドプロピルチオウラシルプロベネシドブロムヘキシンベドリズマブペニシラミンペニシリンGペニシリンVヘプタバレント抗毒素(BAT)ペムブロリズマブベムラフェニブペメトレキセドベンザチンペニシリンベンズニダゾールベンゾカインベンダムスチンペントスタチンポビドンヨードホメピゾールマラビロクマルスタシマブミカファンギンミリキズマブムピロシンメタミゾールメテナミンモガムリズマブモキシフロキサシンヨウ化カリウムヨウ素ラキシバクマブラパチニブラモトリギンリトレシチニブリファペンチンリルピビリンレースカドトリルレチファンリマブレフルノミドレボフロキサシンロキシスロマイシンロクロニウムロメフロキサシン水痘生ワクチン転化石鹸α-リポ酸
スコア
Eurofever/PRINTO分類基準(PFAPA)Glucksberg基準MAGIC基準国際Behçet病基準

🧠 全体像:皮疹を診るとき、最初にすべきは「診断名を当てる」ことではなく、見たものを部品に分解して記載することである。①の性状(平坦か隆起か、か液体か)、②分布パターン(体幹優位か四肢末端優位か、を含むか)、③の有無、④発熱など全身症状との関係——この4点を順に押さえるだけで鑑別は大きく絞られる。個々の水疱性疾患の機序は水疱に委譲し、ここでは皮疹全般の記載法と読み方の枠組みを扱う。

一次疹の用語

定義 例
・ 触知できない平坦な色調変化 麻疹の発疹、点状出血
丘疹・局面 触知できる隆起。表皮〜浅い真皮 の丘疹、乾癬
結節 〜皮下に及ぶ隆起 の皮膚浸潤、
の一過性浮腫。通常24時間以内に消退 蕁麻疹
小水疱・水疱 表皮内〜表皮下の液体貯留 詳細は水疱へ
膿疱 を含む隆起 の末梢膿疱

⚠️ 膿疱は感染を意味するとは限らない。のように無菌性のこともある。びらん・痂皮・鱗屑などのは、がどう変化したかという「経過の情報」であり、初診時のの記載を上書きしない。

皮疹を起こす機序の大枠

機序で群にまとめると、同じ「赤い斑」でも由来が全く違うことが見えてくる。

機序群 特徴 例
感染性発疹症 病原体または毒素への免疫応答。しばしばと連動 麻疹、
・血管炎性 自己免疫や免疫複合体、刺激 、
薬剤性・過敏反応 との時間関係が鍵。詳細はへ のの1つ
性 炎症ではなく腫瘍細胞そのものが皮膚に浸潤する の皮膚浸潤()

💡 性の皮疹は「治療すれば消える発疹」ではない。 のように腫瘍細胞そのものが主座にある場合、局所治療の対象ではなく全身治療の適応と捉える。

⭐ 薬剤性の皮疹は抗菌薬・に限らない。生物学的製剤でも、発疹は頻度区分つきで副作用一覧に載る。 重症喘息とを伴うに用いる抗TSLP抗体テゼペルマブでは、のが発疹を頻度区分 common(1/100以上1/10未満)の副作用として挙げており(発疹・そう痒性発疹・紅斑性発疹・・斑状発疹をまとめた集計)1、日本の電子添文も「11.2 その他の副作用」で発疹を1%以上の頻度に置いている2。⚠️ 一方、米国の添付文書は副作用の表に発疹を挙げず、「5.1 過敏症反応」で中に観察された過敏症反応の例として発疹とを挙げている3。💡 同じ薬でも、発疹がどの節に載るかは文書ごとに違う。「副作用一覧に無い」ことは「起こらない」ことを意味しないので、を絞るときは副作用の表だけでなく・注意の節も読む。

分布パターンが鑑別を絞る

分布 意味するもの 例
体幹優位・遠心性 に多い 麻疹(耳介・顔面から下降し癒合)、(頸部・上胸部から拡大、は侵さない)
四肢末端優位・を含む を侵す疾患は限られるため鑑別的価値が高い 梅毒(、に強い)
局所限局性 侵入部位・接触部位に一致 の(皮膚侵入部に限局)
環状・ の辺縁と中心で活動性が違う の(辺縁が鱗屑を伴い活動性、中心は治りかけ)
末梢少数・関節周囲 播種性の血行性病変 の(少数の末梢+状)

⭐ 「を侵すかどうか」は最も鑑別的な軸の1つ。 を侵す発疹は限られる(梅毒など)一方、のように「を侵さない」こと自体が診断の手がかりになる疾患もある。

粘膜疹・発熱との関係

パターン 特徴 例
発熱に一致して出現・で消退 一過性で、掻いた部位に誘発されるを伴うことがある 全身型JIAの
皮膚病変は軽微、粘膜病変が優位 見た目の派手さと重症度が逆転する (MIRM)
の紅斑・を伴う 眼・口腔・の複数粘膜を評価する (詳細は)

💡 軽微な刺激(・穿刺)で新たに皮疹が誘発される現象には、JIAのとのがあり、いずれも基礎にある炎症反応の亢進を反映する。

緊急に見逃してはいけない皮疹

⚠️ 発熱+圧迫でしない皮疹(点状出血・紫斑) は敗血症・に伴うを疑う。点状出血の出現は劇症化のであり、抗菌薬投与を遅らせない。

⚠️ 皮膚痛・・を伴う皮疹 は(、)を疑う。粘膜病変が優位で皮膚病変が軽微なMIRMとは臨床像が逆になる点で区別できる。と対応はに譲る。

⭐ の発疹はで水疱・痂皮を作らない。発疹単独ではなく、・口唇口腔所見・・四肢末端変化と合わせて5徴候として評価する。

鑑別の進め方

flowchart TD
    A["皮疹を確認"] --> B{"<span class='jp-term jp-term-diagram' title='primary skin lesion'>一次疹</span>は水疱・膿疱優位か"}
    B -->|"はい"| C["水疱ノートで機序を評価"]
    B -->|"いいえ"| D{"皮膚痛・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='mucosal erosion'>粘膜びらん</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='epidermal detachment'>表皮剥離</span>を伴うか"}
    D -->|"あり"| E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='severe cutaneous adverse reaction (SCAR)'>重症薬疹</span>・MIRM・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Kawasaki disease'>川崎病</span>を評価"]
    D -->|"なし"| F{"圧迫で<span class='jp-term jp-term-diagram' title='blanching'>退色</span>するか"}
    F -->|"しない"| G["点状出血・紫斑として緊急評価"]
    F -->|"する"| H["分布パターンを確認<br>体幹優位/四肢末端・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='palms and soles'>掌蹠</span>優位/局所限局"]
    H --> I["発熱・随伴症状と合わせて原因群を絞る"]
    E --> I

まとめ

  • 皮疹はまず(斑・丘疹・水疱・膿疱)の性状を記載してから分布へ進む。
  • 機序は感染性発疹症・・薬剤性・性の4群でおおまかに整理できる。
  • を侵すかどうかは鑑別的価値の高い所見(侵す例:梅毒、侵さない例:)。
  • 発熱と連動して出没する皮疹(JIAの)や・は炎症の亢進を反映する。
  • 圧迫でしない皮疹+発熱はを疑い緊急評価する。
  • 皮膚痛・・を伴う皮疹はを疑い、詳細はノートに譲る。
  • 個々の水疱性疾患の機序の詳細は水疱ノートへ委譲する。

出典

  1. 1.Tezspire (tezepelumab) — Summary of Product Characteristics (Annex I)(European Medicines Agency・2025)「4.8 Undesirable effects」の Table 1(副作用一覧)で、皮膚および皮下組織障害の欄に Rash が頻度区分 common(1/100以上1/10未満)として挙がっていること、その脚注が Rash を rash・rash pruritic・rash erythematous・rash maculo-papular・rash macular の5つの基本語をまとめた集計と定義していること、副作用一覧の他の項目が咽頭炎・過敏症(アナフィラキシー反応を含む、頻度不明)・関節痛・注射部位反応であることを逐語で確認した。閲覧 2026-09-07
  2. 2.テゼスパイア皮下注210mgシリンジ/210mgペン 電子添文(添付文書番号 2290403G1025_1_05、2026年2月改訂・第4版、効能変更・用法変更)(医薬品医療機器総合機構(PMDA)電子添文・2026)「11.2 その他の副作用」の表で、皮膚の行の1%以上の列に発疹が置かれていること(同表の他の行は注射部位反応・関節痛・咽頭炎)、および「11.1.1 重篤な過敏症(頻度不明)」が投与開始数時間以内または遅発性(数日後)のアナフィラキシー・発疹等の重篤な過敏症に言及していることを逐語で確認した。閲覧 2026-09-07
  3. 3.TEZSPIRE (tezepelumab-ekko) injection, for subcutaneous use — Prescribing Information(U.S. Food and Drug Administration(DailyMed)・2025)同一の構造化製品ラベル(set id 60f0aa03-ad25-4d48-80ce-7fcfa76f325f、改訂2025年10月)の全文をopenFDAのラベルAPI経由で取得し、6.1項の副作用表(喘息・鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎のいずれも)に発疹が含まれないこと、発疹が現れるのは「5.1 Hypersensitivity Reactions」の臨床試験で観察された過敏症反応の例示(rash and allergic conjunctivitis)と患者向け情報であること、6.2項の市販後の過敏症反応がアナフィラキシーのみであることを逐語で確認した。閲覧 2026-09-07