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Drug Atlas · C9 Antibiotics / 抗菌薬 · 必修

セフォタキシム

cefotaxime

分類
Antibiotics / 抗菌薬
商品名(日本)
クラフォラン
商品名(EU)
Claforan
科目
Pharmacology
トピック
C9: Cephalosporins
標的微生物
Streptococcus pneumoniaeNeisseria meningitidisHaemophilus influenzaeEscherichia coliKlebsiella pneumoniaeStreptococcus agalactiae / GBS
副作用
皮疹下痢
自然耐性の微生物
Bacillus cereusEnterococcus faecalisEnterococcus faeciumListeria monocytogenesMycoplasma genitaliumMycoplasma hominisMycoplasma pneumoniaeUreaplasma urealyticum
対象疾患
クループ・急性喉頭蓋炎・細菌性気管炎化膿性仙腸関節炎急性腎盂腎炎・腎膿瘍細菌性髄膜炎新生児敗血症髄膜炎菌感染症特発性細菌性腹膜炎
原因となる疾患
クロストリディオイデス・ディフィシル感染症

🧠 全体像:はセフトリアキソンとほぼ同じを持つ第3世代の「双子」で、の良さも共通している。両者を分けるのはの違いだけ——半減期が短く1日3〜4回投与が必要な代わりに、・カルシウムという新生児特有のリスクを持たない。 この一点が「新生児には」という使い分けを生む。

薬効群の中での位置づけ

セフトリアキソンと並ぶ第3世代の中核薬。両者の違いを一言でまとめると:

項目 セフトリアキソン
半減期 約6〜8時間 約1時間(短い)
投与回数 1日1回 1日3〜4回
胆汁排泄 高い(約40%) 低い(主に、未変化体20-36%+脱アセチル体15-25%)1
あり(新生児で危険) なし2
カルシウム含有輸液との配合 新生児で禁忌 問題なし
新生児での使いやすさ 避ける 好んで選ばれる

⭐ 「便利さのセフトリアキソン、安全性の」で対比を覚える。 ・で第一線に立つのはの方である。

適応

用法・用量

静注または筋注、1日3〜4回に分割。髄膜炎・では高用量が必要。新生児は・体重によりが大きく変わる。実際の用量は適応・年齢・体重・腎機能で変わるため、施設のプロトコル・添付文書で確認する。

禁忌・注意

  • 禁忌:への過敏症
  • 新生児でも安全に使える(セフトリアキソンのような・カルシウムのリスクがない)12。ただし新生児15〜30日を対象にした小規模な直接比較では、短期投与に限ればのに両薬で有意差は出ていない3。
  • Enterococcus・Listeriaには無効。・敗血症では・GBSをカバーするためアンピシリンを併用する

副作用

まとめ

  • セフトリアキソンとほぼ同じを持つ第3世代の「双子」。
  • 半減期が短く1日3〜4回投与が必要な代わりに、・カルシウムのリスクがなく新生児で安全に使える12。ただし短期投与に限った小規模な直接比較では実際のに有意差は出ていない3。
  • ・の第一線薬。の第一選択でもある。
  • Enterococcus・Listeriaには無効。新生児ではアンピシリン併用でこの弱点を補う。

出典

  1. 1.CEFOTAXIME injection, powder, for solution — Prescribing Information(U.S. Food and Drug Administration (DailyMed)・2021)添付文書は静注セフォタキシムの投与量の約20-36%が未変化体として、15-25%が脱アセチル体として腎排泄されると記載し(胆汁排泄の記載はない)、成人の消失半減期を約1時間、低出生体重児(1,500g以下)では平均4.6時間とする。新生児には生後0〜1週で50 mg/kgを12時間ごと、生後1〜4週で8時間ごとの投与量を規定し、髄膜炎・脳室炎を含む中枢神経系感染症を適応として明記している。閲覧 2026-08-27
  2. 2.CEFTRIAXONE- ceftriaxone sodium injection, solution — Prescribing Information(DailyMed (U.S. National Library of Medicine) / Baxter Healthcare Company・2024)セフトリアキソンの添付文書は「高ビリルビン血症の新生児、特に早産児にはセフトリアキソンを使用すべきでない」とし、in vitro試験でセフトリアキソンが血清アルブミンからビリルビンを置換しうることを理由に挙げる。また新生児がカルシウム含有静注液を必要とする(見込みを含む)場合はセフトリアキソン・カルシウム沈殿のリスクから禁忌とし、新生児でカルシウム含有輸液と併用して死亡に至った例(剖検で肺・腎に結晶が確認された)を報告している。これらの記載はセフォタキシムの添付文書には存在しない。閲覧 2026-08-27
  3. 3.Occurrence of Hyperbilirubinemia in Neonates Given a Short-term Course of Ceftriaxone versus Cefotaxime for Sepsis(The Journal of Pediatric Pharmacology and Therapeutics・2021)生後15〜30日の新生児敗血症患者88例を対象とした比較で、ベースラインが正常だったビリルビン値が異常値に上昇した症例はセフォタキシム群2例・セフトリアキソン群1例にとどまり、短期投与では両群間に有意差は見られなかった("did not have a higher likelihood of developing hyperbilirubinemia")——理論的なビリルビン置換能の差が、短期使用時の実測アウトカムの差に直結するとは限らないことを示す小規模研究。閲覧 2026-08-27