薬理学

薬理学 · C9

セファロスポリン系

C9: Cephalosporins

前提:病態
Core40:抗菌薬治療の原則:選択毒性Core42:抗菌薬治療の原則:殺菌性・静菌性抗菌薬と抗菌薬併用Core43:抗菌薬治療の原則:時間・濃度・曝露依存性抗菌薬Core44:狭域・広域抗菌薬Core55:薬剤性有害反応:偽膜性大腸炎
応用トピック
開放骨折の治療原則
薬剤
セファゾリンセファレキシンセフィキシムセフィデロコルセフェピムセフォキシチンセフォタキシムセフォペラゾンセフタジジムセフタジジム+アビバクタムセフタロリンホサミルセフトリアキソンセフトロザン+タゾバクタムセフメタゾールセフロキシム(-アキセチル)

🧠 全体像:セファロスポリンは「世代が上がるほどグラム陰性菌側へ広がり、グラム陽性菌側は一度弱くなる」で覚える。 ①第1世代:グラム陽性(MSSA・レンサ球菌) → ②第2世代:グラム陰性が少し+一部は嫌気性菌 → ③第3世代:グラム陰性・ → ④第4世代:広域+緑膿菌 → ⑤第5世代:。

⭐ 覚えるべきは順番そのものより「例外」である:セフタジジムは第3世代だが緑膿菌、は、はを使って耐性グラム陰性菌に入る。

⚠️ 世代が上がっても、どの世代も腸球菌とには効かない。 ⭐ 「LAME」——Listeria・Atypicals(など)・MRSA(を除く)・Enterococci はセファロスポリンの守備範囲の外にある。

💡 世代分類そのものが資料によって揺れる。 「第5世代」という括りにだけを含めるか、(本邦未発売)も含めるかは資料により一致しない1。・のような新しい薬剤は独自の機序(抗緑膿菌側鎖・)を持つため、このノートでは便宜的に世代分類の外として扱う。

flowchart TD
    A["第1世代<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='Gram-positive cocci'>グラム陽性球菌</span>が中心<br>(MSSA・レンサ球菌)"] --> B["第2世代<br>グラム陰性桿菌へ少し広がる<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='cephamycins'>セファマイシン系</span>は嫌気性菌も"]
    B --> C["第3世代<br>グラム陰性が主戦場・髄液へ移行する<br>グラム陽性は第1世代より弱い"]
    C --> D["第4世代<br>第1世代寄りのグラム陽性を取り戻しつつ<br>緑膿菌まで覆う"]
    D --> E["第5世代<br>PBP2aに結合できる<br>=<span class='jp-term jp-term-diagram' title='methicillin-resistant Staphylococcus aureus'>MRSA</span>に届く"]
    C --> F["例外:セフタジジム<br>第3世代だが緑膿菌に強い<br>(そのぶんグラム陽性は弱い)"]
    E --> G["世代分類の外<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='beta-lactamase inhibitor'>βラクタマーゼ阻害薬</span>との配合剤<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='siderophore'>シデロフォア</span>セファロスポリン"]
    F --> G
    H["どの世代でも届かないもの<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='Listeria'>リステリア</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='atypical pathogens'>非定型菌</span>・腸球菌<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='methicillin-resistant Staphylococcus aureus'>MRSA</span>(<span class='jp-term jp-term-diagram' title='ceftaroline'>セフタロリン</span>を除く)"]

第1世代:グラム陽性菌に強い

皮膚軟部組織感染症との予防でよく使う

第2世代:グラム陰性へ少し広がり、一部は嫌気性菌も覆う

  • — 第2世代|・中耳炎・副鼻腔炎・ライム病
    • 💡 アキセチルはのエステル部分
  • — (第2世代として扱う)|腹腔内・症、周術期予防
    • 💡 嫌気性菌(バクテロイデス・フラジリス)を覆えるのがこの群の特徴である
    • ⚠️ AmpC βラクタマーゼの強い誘導物質でもある。 と並んでAmpCの発現を強く誘導するが、自体は酵素による加水分解に安定なので効き続ける2。ただしEnterobacter cloacaeなど、AmpCが抑制から外れて過剰産生されるリスクが高い菌種では、を避けるのがのおおむねの一致点である3
  • — |腹腔内・症など。日本で広く使われ、()産生に対する温存の選択肢として議論される
    • ⚠️ 3位側鎖に(NMTT)基を持つため、飲酒で様作用を起こし、によるをきたしうる(→下の節)4

第3世代:グラム陰性菌・髄液移行が強い

、、など。世代が上がったぶんグラム陽性菌には第1世代より弱い

  • セフトリアキソン — 第3世代・1日1回投与|、淋菌、肺炎、敗血症、ライム病
    • ⚠️ 新生児での2つの制限を区別する。 ①の新生児(とくに早産児)には投与しない——in vitro試験でセフトリアキソンがビリルビンをから置換しうるため、の危険がある。②カルシウム含有静注液(のを含む)を要する、または要すると見込まれる新生児(生後28日以下)には禁忌——セフトリアキソン・がする危険があり、肺・腎に結晶が認められた死亡例が報告されている5
    • ⚠️ 同じ添付文書は、別々の静脈ラインで時間をずらして投与した新生児でも少なくとも1例の死亡が報告された一方で、新生児以外では同様の報告はないと書き分けている5
    • ⚠️ 胆嚢の。 超音波でスラッジ(を伴わないエコー)や胆石と見誤られる像(を伴うエコー)が現れることがあり、その本体は主としてセフトリアキソン・である。投与中止とで消える一過性・可逆性の所見だが、胆嚢疾患を示唆する症状や上記の超音波所見が出たら投与を中止する。胆道閉塞に続発したと考えられる膵炎もまれに報告されている5
    • 💡 胆汁排泄との両方で消失するため、軽度〜中等度のでは通常はを要しない。ただしと有意な腎疾患が併存するときは1日2 gを超えない5
  • — 第3世代・が良い|、敗血症、肺炎など
    • 💡 新生児ではセフトリアキソンより選ばれることがある。 投与量の約20〜36%が未変化体、15〜25%が脱アセチル体としてされると記載され(胆汁排泄の記載はない)、新生児の髄膜炎・を含む中枢神経系感染症が適応に明記されている6。・カルシウムに関する記載はの添付文書には存在しない56
  • — 経口の第3世代|尿路感染症、中耳炎、、

第3世代の例外:緑膿菌に届くもの

第4世代:広域かつ緑膿菌まで

  • — 第4世代|緑膿菌を含む重症グラム陰性菌感染症、
    • 💡 第1世代寄りのグラム陽性菌への活性をある程度残したまま、グラム陰性菌・緑膿菌まで広い
    • ⚠️⚠️ 腎機能低下時の神経毒性。 意識障害を伴う脳症・・痙攣・が報告されている。大多数はがあるのにを受けなかった患者に生じたが、適切にされていたのに神経毒性が生じた例も一部ある8。60 mL/分以下ではが必要と明記されている8。→Core70:薬剤性:てんかん様発作
    • 💡 米国の単施設(急性感染症の成人2,511例、ACORN試験)では、/と比べ群で14日以内のせん妄または昏睡が有意に多かった(20.8%対17.3%、群間差3.4ポイント、95%信頼区間0.3〜6.6)。一方でのには有意差がなかった9

第5世代:MRSAに届く

  • — PBP2aに結合できるためMRSAに有効|急性細菌性皮膚・皮膚組織感染症、
    • 💡 が他のβラクタムに耐性なのはPBP2aというのを獲得しているからで、そこに結合できる点だけがこの薬の特別さである
    • ⚠️ 緑膿菌はカバーしない。 「新しい=広い」ではない
    • ⚠️⚠️ 適応によって対象菌が違う。 添付文書上、急性細菌性皮膚・皮膚組織感染症の適応では黄色ブドウ球菌の・耐性株の双方が対象菌に入るが、の適応で対象となる黄色ブドウ球菌はのみで、肺炎は対象菌リストに含まれない10。「=用」と一括りにすると、肺炎で適応外の使い方に倒れる
    • 💡 第5世代という括りに(本邦未発売)も含める資料がある1

世代分類の外:耐性グラム陰性菌のための新しい薬

  • / — の強いセファロスポリン+|・、耐性緑膿菌
  • — セファロスポリン:カテコール基が鉄をし、菌自身の鉄取り込み系に運ばせて外膜を越える|、、・
    • 💡 「鉄のトロイの木馬」。 外膜の透過性低下や変異で他のβラクタムが入れない菌にも、別の入口から入れる
    • ⚠️⚠️ 率の増加が米国の添付文書に記載されている。 ただしではなく「及び使用上の注意」の5.1に置かれており、逐語は「グラム陰性菌感染症の患者において、最適利用可能治療(BAT)を受けた患者と比べて投与患者で率の増加が観察された。および・の患者では治療反応を注意深く監視すること」である11
    • 💡 根拠はCREDIBLE-CR試験(2対1・の第3相試験。・/敗血症・でグラム陰性菌が疑われる重症患者が対象)で、試験終了までの死亡は群101例中34例(34%)、BAT群49例中9例(18%)だった12。のは率を33.7%対18.4%とし、この上昇は・菌血症/敗血症で治療された患者に生じ、では生じなかったと書き分けている13。死亡の増加は群のAcinetobacter属感染例に多かった12
    • ⚠️ この試験は記述的に設計されたであり、群間の死亡率の差を検定するようには作られていない12

⚠️ NMTT側鎖をもつセフェム:飲酒と出血

⚠️ とは「セファロスポリン全体の副作用」ではなく、特定の側鎖を持つ薬に偏っている。

💡 アルコールと抗菌薬の相互作用を検討した系統的レビューは、で「メチルチオテトラゾール(MTT)側鎖またはメチルチオジオキソトリアジン(MTDT)環を持つセファロスポリン、、はのリスクが高い」と述べる14。⚠️ 同じレビューは「は、古典的にはメトロニダゾールと結びつけられているが、頻度も重症度も不確かである」とも明記しており、根拠の多くは症例報告である14。

項目 (米国添付文書) (日本の添付文書)
の記載場所 使用上の注意 10.2 併用注意(重大な副作用ではない)
症状 ・発汗・頭痛・頻脈 ・心悸亢進・めまい・頭痛・など
避けるべき飲酒の期間 投与後72時間以内 投与期間中および投与後少なくとも1週間
機序の記載 記載なし 「明らかではないが、3位側鎖の基が様作用を有すると考えられている」

⚠️ 期間の書き方が国・製剤で違う。 「72時間」と「1週間」のどちらか一方に寄せない74。

⚠️ 出血については、2つの文書が別の機序を書いている。

  • の米国添付文書は「他の抗菌薬と同様に、によるが起こっている。機序はおそらく、このビタミンを通常合成しているの抑制に関係する」とし、・吸収不良状態(嚢胞性線維症など)・・長期のをリスクに挙げ、の監視と必要に応じたビタミンKの投与を求める7
  • 一方、症例報告(による肺胞出血)は「NMTT側鎖を持つ一部のセファロスポリンは、複合体サブユニット1(VKORC1)を阻害することでの欠乏を起こすことが知られている。この機序はワルファリンと同じである」と述べ、の抑制とは別の第2の経路として扱っている15

💡 どちらか一方が誤りというより、機序が2つ重なりうると読むのが妥当である。 実際、同じ症例報告は「NMTT基を持つ抗菌薬は腸内細菌への作用だけでなくビタミンKサイクルにも作用するため出血を起こしやすい」と書いている15。⚠️ 同報告が参考文献から引用している出血リスクは、他の抗菌薬と比べてで2.9倍、/で4.6倍である(この症例報告自身が算出した値ではない)。追加の危険因子として抗凝固薬の使用・肝不全・・6か月以内の出血既往が挙げられている15。

⚠️ ただし「活性の低下」はNMTT群だけの話ではない。 セフトリアキソンの添付文書も、腎障害・肝障害・・長期投与・抗凝固薬で安定していた患者をリスク群として挙げ、の監視とビタミンK投与を求めている5。「NMTTだから起こる」と「だから起こる」を1つにまとめない。

⭐ 高頻度ポイント:第1世代=MSSA・レンサ球菌・周術期予防()。第2世代=呼吸器、(・)=嫌気性菌/バクテロイデス。第3世代=・淋菌・グラム陰性菌、は経口。⚠️ セフトリアキソンは新生児で2つの制限(では避ける/カルシウム含有静注液を要する新生児には禁忌)と、可逆性の胆嚢。セフタジジム=第3世代だが緑膿菌(グラム陽性は弱い)。=第4世代・緑膿菌・、⚠️腎機能低下時の脳症・。=PBP2aに結合しに届くが、⚠️の適応ではMSSAのみ。=鉄のトロイの木馬、⚠️米国添付文書の(ではない)に率の増加。⚠️ NMTT側鎖(・)=飲酒で、の欠乏。⭐ どの世代も・・腸球菌には効かない。

📋 まとめ表

薬剤 世代・系統 得意な相手 覚える注意点
第1世代・注射 MSSA・レンサ球菌 周術期予防の定番・ペニシリンと側鎖を共有しない
第1世代・経口 皮膚軟部組織感染症・尿路感染症・レンサ球菌 外来の
第2世代・経口 呼吸器・中耳炎・副鼻腔炎・ライム病 アキセチルは
(第2世代扱い) 嫌気性菌を含む腹腔内・症 バクテロイデスを覆う・⚠️AmpCの強い誘導物質(自身は分解されない)
腹腔内・症 ⚠️NMTT側鎖=様作用・
セフトリアキソン 第3世代 グラム陰性菌・・淋菌 1日1回・胆汁+/⚠️新生児(は回避、カルシウム含有静注液併用は禁忌)・可逆性の胆嚢
第3世代 グラム陰性菌・ 主に・新生児の中枢神経系感染症が適応に明記
第3世代・経口 尿路・中耳炎・呼吸器・淋菌 経口で使える第3世代
セフタジジム 抗緑膿菌の第3世代 緑膿菌・重症グラム陰性菌 グラム陽性は弱い
抗緑膿菌の第3世代 緑膿菌を含むグラム陰性菌 主として胆汁排泄/⚠️NMTT側鎖=・
セフタジジム/ 第3世代+ ・産生菌 阻害薬でβラクタマーゼから守る
第4世代 緑膿菌を含む広域グラム陰性菌 /⚠️腎機能低下時の脳症・
第5世代 ・・皮膚組織感染症 PBP2aに結合/⚠️の適応はMSSAのみ・緑膿菌は不可
/ 抗緑膿菌+() 耐性緑膿菌・尿路/症 緑膿菌に強い
セファロスポリン() を使う/⚠️米国添付文書の5.1に率の増加(ではない)

出典

  1. 1.Cephalosporins(StatPearls Publishing (NCBI Bookshelf)・2024)第5世代セファロスポリンという括りにセフタロリンだけでなくセフトビプロールも含める資料があり、世代分類そのものが資料によって揺れることを確認した。第5世代はMRSAとペニシリン耐性肺炎球菌をカバーし、PBP2aに結合できる唯一のβラクタム系であること。閲覧 2026-08-27
  2. 2.AmpC β-Lactamases(Clinical Microbiology Reviews・2009)セフォキシチン(およびイミペネム)はAmpC βラクタマーゼの強力な誘導物質である一方、酵素による加水分解には高い安定性を持つため、セフォキシチン自体は分解されずに効き続けること。閲覧 2026-08-27
  3. 3.A Primer on AmpC β-Lactamases: Necessary Knowledge for an Increasingly Multidrug-resistant World(Clinical Infectious Diseases・2019)AmpC誘導リスクが最も高い菌(Enterobacter cloacaeで最もよく記述される)に対しては第3世代セファロスポリンを避けるのが専門家のおおむねの一致点であること。閲覧 2026-08-27
  4. 4.セフメタゾールナトリウム静注用「日医工」添付文書(日医工株式会社(PMDA登録添付文書)・2023)PDF全文(3頁)を取得して確認した。アルコールとの併用は「11.1 重大な副作用」ではなく「10.2 併用注意」に置かれ、臨床症状は「飲酒により、ジスルフィラム様作用(顔面潮紅、心悸亢進、めまい、頭痛、嘔気等)があらわれることがある。投与期間中及び投与後少なくとも1週間は飲酒を避けさせること。」、機序欄は「明らかではないが、3位側鎖のN-メチルチオテトラゾール基がジスルフィラム様作用を有すると考えられている。」である。高齢者の項(9.8)は「ビタミンK欠乏による出血傾向があらわれることがある」と注意喚起する。⚠️ 米国のセフォペラゾン添付文書が飲酒を避ける期間を「投与後72時間以内」とするのに対し、この電子添文は「投与後少なくとも1週間」としており、期間の書き方が国・製剤で異なる閲覧 2026-09-23
  5. 5.CEFTRIAXONE- ceftriaxone sodium injection, solution — Prescribing Information(DailyMed (U.S. National Library of Medicine) / Baxter Healthcare Company・2024)セフトリアキソンの添付文書は、高ビリルビン血症の新生児(特に早産児)には使用を避けるべきとし(in vitro試験でビリルビンをアルブミン結合から置換しうるため)、カルシウム含有静注液を要する新生児への投与は禁忌とすること(新生児で肺・腎に結晶が析出した死亡例が市販後に報告されている)。これらの記載はセフォタキシムの添付文書には存在しない。閲覧 2026-08-27
  6. 6.CEFOTAXIME injection, powder, for solution — Prescribing Information(U.S. Food and Drug Administration (DailyMed)・2021)セフォタキシムの添付文書は投与量の約20-36%が未変化体として、15-25%が脱アセチル体として腎排泄されると記載し(胆汁排泄の記載はない)、新生児の髄膜炎・脳室炎を含む中枢神経系感染症を適応として明記していること。閲覧 2026-08-27
  7. 7.CEFOBID (sterile cefoperazone) prescribing information(FDA(Pfizer添付文書)・2017)PDF全文(18頁)を取得して確認した。低プロトロンビン血症について逐語は "As with other antibacterial drugs, vitamin K deficiency resulting in coagulopathy has occurred in patients treated with CEFOBID. The mechanism is probably related to the suppression of gut flora which normally synthesize this vitamin." とあり、危険因子として低栄養・吸収不良状態(嚢胞性線維症など)・アルコール依存・長期の高カロリー輸液を挙げ、プロトロンビン時間の監視と必要に応じたビタミンKの外因性投与を求める。ジスルフィラム様反応は逐語で "A disulfiram-like reaction characterized by flushing, sweating, headache, and tachycardia has been reported when alcohol (beer, wine) was ingested within 72 hours after CEFOBID administration."。薬物動態の節は逐語で "CEFOBID is excreted mainly in the bile." とし、胆汁中濃度が血清濃度の最大100倍に達すること、12時間の尿中回収率が20〜30%であることを述べる。感受性菌の一覧にはPseudomonas種が含まれ、黄色ブドウ球菌は "methicillin-susceptible isolates only" に限られる。⚠️ このPDFには "This label may not be the latest approved by FDA." という注記が各頁に入っている閲覧 2026-09-23
  8. 8.CEFEPIME for Injection, USP Prescribing Information(U.S. Food and Drug Administration (DailyMed)・2021)重篤な神経系有害事象として意識障害を伴う脳症・ミオクローヌス・痙攣・非痙攣性てんかん重積が報告され、大多数は腎機能障害があるのに用量調整を受けなかった患者に生じたが、適切な用量調整を受けていたにもかかわらず神経毒性が生じた例も一部あること。クレアチニンクリアランス60 mL/分以下では用量調整が必要と明記されている。閲覧 2026-08-27
  9. 9.Cefepime vs Piperacillin-Tazobactam in Adults Hospitalized With Acute Infection: The ACORN Randomized Clinical Trial(JAMA・2023)米国の1施設で急性感染症の成人2,511例を対象にセフェピムとピペラシリン/タゾバクタムを比較した無作為化比較試験で、14日以内のせん妄または昏睡はセフェピム群20.8%・ピペラシリン/タゾバクタム群17.3%(群間差3.4ポイント、95%CI 0.3〜6.6)とセフェピム群で有意に多く、急性腎障害の発生率には有意差がなかったこと。閲覧 2026-08-27
  10. 10.TEFLARO (ceftaroline fosamil) for Injection Prescribing Information(U.S. Food and Drug Administration (DailyMed) / Allergan・2024)急性細菌性皮膚・皮膚組織感染症(ABSSSI)の適応ではStaphylococcus aureus(メチシリン感受性株・耐性株の双方)が対象菌に含まれる一方、市中細菌性肺炎(CABP)の適応で対象となるStaphylococcus aureusは「メチシリン感受性株のみ」と明記され、MRSA肺炎はCABP適応の対象菌リストに含まれないこと。閲覧 2026-08-27
  11. 11.FETROJA (cefiderocol) for injection, for intravenous use — full prescribing information(U.S. Food and Drug Administration (DailyMed)・2025)openFDAのlabel API(set_id一致、labeler は Shionogi Inc.)で取得して確認した。この死亡率の所見は枠組み警告ではなく「5 WARNINGS AND PRECAUTIONS」の筆頭(5.1)に置かれており、逐語は "Increase in All-Cause Mortality in Patients with Carbapenem-Resistant Gram-Negative Bacterial Infections: An increase in all-cause mortality was observed in FETROJA-treated patients compared to those treated with best available therapy (BAT). Closely monitor the clinical response to therapy in patients with cUTI and HABP/VABP." である(枠組み警告の項目そのものが存在しない)。⚠️ DailyMedのdrugInfoページに印字された改訂表示は "Revised: 3/2026" で、この出典 id の year: 2025 とは一致しない(drugs/cefiderocol.md と id を共有しているため本実行では変更せず親へ報告した)閲覧 2026-09-23
  12. 12.Efficacy and safety of cefiderocol or best available therapy for the treatment of serious infections caused by carbapenem-resistant Gram-negative bacteria (CREDIBLE-CR): a randomised, open-label, multicentre, pathogen-focused, descriptive, phase 3 trial(The Lancet Infectious Diseases・2021)無作為化2対1・非盲検の第3相CREDIBLE-CR試験(院内肺炎・血流感染/敗血症・複雑性尿路感染症でカルバペネム耐性グラム陰性菌が疑われる重症患者が対象)で、セフィデロコル群101例中34例(34%)、最適利用可能治療(BAT)群49例中9例(18%)が試験終了までに死亡し、死亡の増加はセフィデロコル群でAcinetobacter属感染症例に多かったこと。閲覧 2026-08-27
  13. 13.Fetcroja (cefiderocol) - Summary of Product Characteristics(European Medicines Agency・2025)CREDIBLE-CR試験の試験終了時までの全死因死亡率はセフィデロコル群33.7%・BAT群18.4%で、この死亡率上昇は院内肺炎・菌血症/敗血症で治療された患者に生じ、複雑性尿路感染症では生じなかったこと。閲覧 2026-08-27
  14. 14.Fact versus Fiction: a Review of the Evidence behind Alcohol and Antibiotic Interactions(Antimicrobial Agents and Chemotherapy・2020)Europe PMCで抄録を取得して確認した(全文はPMC7038249がreCAPTCHAを返し本実行では取得できていない。以下は抄録の逐語に基づく)。系統的レビューの結論として "Cephalosporins with a methylthiotetrazole (MTT) side chain or a methylthiodioxotriazine (MTDT) ring, ketoconazole, and griseofulvin have an increased risk of a disulfiram-like reaction." と述べ、あわせて "The disulfiram-like reaction, though classically associated with metronidazole, occurs with uncertain frequency and with varied severity." として頻度・重症度が不確かであることを明記している。またレビュー全体の結論は "Alcohol and antimicrobial interactions are often lacking evidence." であり、経口ペニシリン・セフジニル・セフポドキシムなどは飲酒と併用して差し支えないと述べている閲覧 2026-09-23
  15. 15.A Case of Alveolar Bleeding from Clotting Abnormality by Cefmetazole(Case Reports in Medicine・2019)Europe PMCの全文XMLを取得して確認した。逐語は "Some cephalosporins with an NMTT side chain are known to cause Vit K-dependent coagulation factor deficiency by inhibiting the Vit K epoxide reductase complex subunit 1 (VKORC1) [2]. This mechanism is the same as that of warfarin" であり、抗菌薬一般の「腸内細菌によるビタミンK産生の低下」とは別の第2の機序として述べられている。出血リスクについては逐語で "Compared to other antibiotics, the bleeding risk linked to cephalosporins with an NMTT group was reported to be 2.9 times in CMZ and 4.6 times in CPZ/SBT [13]." ⚠️ この2.9倍・4.6倍は本症例報告自身の結果ではなく、参考文献13から引用された値である。追加の危険因子として抗凝固薬の使用・肝不全・低栄養・6か月以内の出血既往を挙げている閲覧 2026-09-23