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Drug Atlas · C9 Antibiotics / 抗菌薬 · 必修

セファレキシン

cefalexin

分類
Antibiotics / 抗菌薬
商品名(日本)
ケフレックス
商品名(EU)
Keflex
科目
Pharmacology
トピック
C9: Cephalosporins
標的微生物
Staphylococcus aureusStreptococcus pyogenes / GASEscherichia coliKlebsiella pneumoniaeProteus mirabilis
副作用
皮疹下痢
対象疾患
ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群化膿性リンパ節炎根尖性歯周炎細菌性皮膚感染症(伝染性膿痂疹・毛包炎・せつ・よう)丹毒・蜂窩織炎良性乳房疾患猩紅熱膀胱尿管逆流
原因となる疾患
クロストリディオイデス・ディフィシル感染症

🧠 全体像:はの経口版にあたる第1世代セファロスポリンで、はほぼ同じ(MSSA・に強く、グラム陰性は基本的な腸内細菌程度)。違いはだけで、この違いが「外来の皮膚感染症」と「入院・術前予防」という使い分けを生む。

セファゾリンとの違い

項目
静注・筋注のみ 経口
主な使いどころ 予防、MSSA菌血症 外来の皮膚軟部組織感染、咽頭炎、
血中濃度の確実性 高い(静注のため) 経口吸収に依存するが良好
ほぼ同一 ほぼ同一

⭐ 「は入院・術前、は外来」で覚える。 どちらもEnterococcus・Listeria・には無効という第1世代共通の弱点を持つ(詳細はの項を参照)。

適応・用法

経口。成人では1回250〜500 mgを1日4回が基本(適応により1日2〜3回に簡略化することもある)。小児は体重あたりで計算する。腎機能低下例ではを延ばす1。実際の用量は適応・年齢・体重・腎機能で変わるため、施設のプロトコル・添付文書で確認する。

禁忌・注意・副作用

  • 禁忌:への過敏症
  • :ペニシリンアレルギーとのは従来の想定より低いが、側鎖構造がアンピシリン()と同一なため、同じ側鎖を共有するとのは14〜38%と報告されており2、他の第1世代よりのリスクがやや残る点は意識しておく
  • Enterococcus・Listeria・には無効(第1世代共通)

まとめ

  • の経口版。はほぼ同一(MSSA・中心、基本的なグラム陰性桿菌)。
  • 外来の皮膚軟部組織感染・・咽頭炎・で使う経口第1世代。
  • Enterococcus・Listeria・には無効という第1世代共通の弱点を持つ。
  • ペニシリンとの側鎖類似性から、他の第1世代よりアレルギーがわずかに残る2。

出典

  1. 1.CEPHALEXIN capsule — Prescribing Information(U.S. Food and Drug Administration (DailyMed)・2026)添付文書は適応として呼吸器感染・中耳炎・皮膚軟部組織感染・骨感染・尿路感染(急性前立腺炎を含む)を挙げ、投与量の90%超が8時間以内に糸球体濾過・尿細管分泌により未変化体のまま尿中排泄されるため、腎機能障害時には添付文書の腎機能別減量表に従うとする。ペニシリンアレルギー既往患者ではβラクタム系全体の交差過敏性が最大10%に生じうるとも記載する。閲覧 2026-08-27
  2. 2.The Three C's of Antibiotic Allergy—Classification, Cross-Reactivity, and Collaboration(Journal of Allergy and Clinical Immunology: In Practice・2017)セファレキシンはアンピシリンと同一のR1側鎖(フェニルグリシン)を持つ「アミノセファロスポリン」に分類され、同じR1側鎖を共有するアミノペニシリンとアミノセファロスポリンの交差反応率は14〜38%と報告されている一方、カルバペネムとペニシリン・セファロスポリンとの交差反応は1%以下、モノバクタムとは0%であるとする。閲覧 2026-08-27