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Drug Atlas · A10 Local anesthetics / 局所麻酔薬 · 必修

アルチカイン

articaine

分類
Local anesthetics / 局所麻酔薬
商品名(日本)
セプトカイン
商品名(EU)
UbistesinSeptanest
科目
Pharmacology
トピック
A10: Local anesthetics
副作用
知覚異常皮疹

🧠 全体像は、でありながら側鎖に追加のを持つ唯一ので、この構造ゆえにと肝臓の両方で代謝される「」。血漿中での急速な分解により全身毒性のリスクが他のより低く、加えてによる高いから、通常ならが必要なにもだけで効くという歯科臨床上の実用的な利点を持つ。日本では2024年に「セプトカイン配合注」として承認された、比較的新しい歯科用

薬効群の中での位置づけ

項目
化学構造 アミド+追加エステル基( 典型的アミド(環)
代謝 主体+肝(一部) 肝のみ
短い(約20〜40分) 中(約1.5〜2時間)
骨・組織浸透 良好。頬側浸潤だけでに届くことがある にはしばしば(下顎孔ブロック)が必要
全身 速い分解のため相対的に低い

「アミドなのにエステルの顔も持つ」のが最大の個性。 分類上は・アレルギーまれ)に属しながら、による急速分解というの利点(短時間で不活化・蓄積しにくい)も併せ持つ。

機序

Naチャネルを遮断するの項を参照。ここではに特有の代謝を扱う。

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='articaine'>アルチカイン</span>が神経細胞膜のNaチャネルを遮断"] --> B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='local anesthesia'>局所麻酔</span>効果(機序は<span class='jp-term jp-term-diagram' title='lidocaine'>リドカイン</span>と共通)"]
    C["側鎖の追加<span class='jp-term jp-term-diagram' title='ester bond'>エステル結合</span>"] --> D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='plasma esterase'>血漿エステラーゼ</span>により速やかに加水分解"]
    D --> E["ほぼ不活性な<span class='jp-term jp-term-diagram' title='articaine'>アルチカイン</span>酸へ<br>→<span class='jp-term jp-term-diagram' title='renal excretion (renal elimination)'>腎排泄</span>"]
    C --> F["一部(約5〜10%)のみ肝で代謝"]
    E --> G["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='plasma half-life'>血漿半減期</span>が短く<br>全身への蓄積リスクが低い"]
    F --> G

💡 (他の環より脂溶性・組織拡散性が高い)が骨への透過性を高める。 これが頬側浸潤だけで内のまで薬剤が届く理由で、を毎回必要としない実務上の利点になっている。

薬物動態

項目 値・特徴
歯科用のみ)
代謝 (主)+肝CYP(従)
約20〜40分(の中で最短級)
配合 アドレナリン配合が基本(血管収縮・作用延長・出血減少)

適応

領域 使いどころ
歯科 。とくにへの頬側浸潤

用法・用量

歯科用カートリッジ製剤(多くは4%+アドレナリン1:100,000〜1:200,000)を用い、1回あたりのカートリッジ本数と体重あたりの上限量を確認して投与する。低年齢児では添付文書上の年齢制限・用量上限を確認する。実際の用量は適応、年齢、体重、製剤で変わるため、施設のプロトコル・添付文書で確認する。

禁忌・注意

  • アドレナリンの酸化防止剤として配合される)に対する過敏症患者ではによるのリスクに注意する
  • ⚠️ 後の遷延性(パレステジア)がでやや多いとする報告があるが、濃度・手技とのも指摘されておりの評価は定まっていない
  • 活性が低い患者(先天性欠損など)では代謝が遅延し得る

副作用

頻度 内容
高頻度 注射部位の(一過性)
注意 後の遷延性(まれだが議論あり)
重篤・まれ 皮疹・アナフィラキシー(を含む)、痙攣・不整脈(、頻度は低い)

まとめ

  • でありながら追加のエステル基を持つ唯一ので、と肝の両方で代謝される。
  • が短く全身が相対的に低い。
  • による高いで、にもだけで効くことがある。
  • アドレナリン配合製剤に含まれるに注意(喘息患者でのリスク)。
  • 後の遷延性との関連が議論されている。
  • 日本では2024年承認の比較的新しい歯科用