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Disease Atlas · 耳鼻咽喉科 · 疾患

耳硬化症

Otosclerosis

臓器系
耳鼻咽喉科
科目
ENT
トピック
耳鼻咽喉科 17:耳硬化症の臨床像・診断・治療
鑑別疾患
鼓室硬化症骨のパジェット病骨形成不全症耳小骨連鎖の離断と固着上半規管裂隙症候群
合併症
感音難聴
症状
耳鳴伝音難聴平衡症状混合性難聴

🧠 全体像(耳小骨を囲む)の異常なで、典型的には前方から始まりさせて進行性のを来す。鼓膜は正常に見えるのに聞こえが悪い、というのが典型的な入口である。、2 kHz付近でが見かけ上低下するの消失を組み合わせて診断し、治療は補聴器かが中心となる。

病態と疫学

の限局性の(吸収と新生の異常な繰り返し)で、多くは前方のから始まる。病変がさせるとを介した音伝導が障害され、まで病変が及ぶと感音難聴成分が加わる()。

  • 若年〜中年成人に好発し、多くは両側性だが左右差を伴う
  • 家族歴を認めることがあるがは不完全で、単一の遺伝形式に単純化できない
  • 女性で臨床的に診断される頻度が高く、妊娠中の的な進行が語られるが、妊娠が一律にを加速するとは断定できない
  • との関連が研究されているが、単一の原因として確立されているわけではない

臨床像

  • (後に・感音性成分が加わることがある)
  • 、まれに
  • 雑音下でむしろ会話が聞き取りやすいと感じるウィリジー錯聴(paracusis willisii)
  • は多くで正常。によりに透見されるはまれ

聴覚検査

検査
陰性、が患側へ側方化
より高いが2 kHz付近で見かけ上低下する
型Aまたは浅い型As
によりなし・異常
病変の波及がなければ比較的良好
外耳道加圧をしても音が変化しない陰性結果

💡 そのものの障害を意味する所見ではなく、による機械的なである。が再建されると、この見かけ上の低下は改善し得る。

画像検査と鑑別

は、診断がな場合、手術計画、先天性などとの鑑別で行う。病変では前方の病変では蝸牛周囲のハローを認めることがある。

には、、先天性症候群が挙げられる。

治療

方針 適応・注記
経過観察 軽症で生活障害が小さい場合。定期的な聴力検査で進行を追う
補聴器 多くの伝音・で有効。手術を望まない、または適さない場合の中心的選択肢
に小開窓を作りピストン型を留置する。現在の代表的な術式1
の一部または大部分を除去しで再建する
高度なで補聴器による語音理解が不十分な場合

⚠️ のリスクには感音難聴・、回転性めまい(vertigo)、、鼓膜損傷、の偏位、まれながある。による病変の進行抑制は確立したルーチン治療ではなく、使用する場合は専門的・個別の判断とする2

まとめ

  • 正常な鼓膜を伴うをみたらを考える。
  • 2 kHzの型As、消失が典型的なである。
  • 治療の中心は補聴器とで、はルーチンの標準治療ではない。

出典

  1. 1.Stapes Surgery for Otosclerosis(StatPearls (NCBI Bookshelf)・2025)小開窓式アブミ骨手術(stapedotomy)が現在最も広く行われる代表的な術式閲覧 2026-08-02
  2. 2.Conservative Otosclerosis Treatment With Sodium Fluoride and Other Modern Formulations: A Systematic Review(Cureus・2023)フッ化ナトリウム・ビスホスホネートは確立したルーチン治療ではなく手術に対する補助的位置づけ閲覧 2026-08-02