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Symptoms · Published

伝音難聴

Conductive hearing loss

臓器系
耳鼻咽喉科運動器全身
科目
ENT
トピック
耳鼻咽喉科 10:急性・慢性滲出性中耳炎、鼓膜換気チューブ、鼓室硬化症耳鼻咽喉科 12:慢性中耳炎の種類耳鼻咽喉科 17:耳硬化症の臨床像・診断・治療
関連疾患
Treacher Collins症候群ターナー症候群ダウン症候群(21トリソミー)外耳炎急性中耳炎・慢性中耳炎(滲出性中耳炎を含む)鼓室硬化症口唇裂・口蓋裂骨のパジェット病骨形成不全症耳垢栓塞耳硬化症耳小骨連鎖の離断と固着上咽頭癌上半規管裂隙症候群側頭骨骨折軟骨無形成症

🧠 全体像は、音の振動が外耳から中耳を通って内耳へ伝わる経路——外耳道・鼓膜・——のどこかが障害されて起こる。難聴で確立したの原理はここでは繰り返さない。に特徴的なのは、鼓膜は正常に見えることが多いのに聞こえが悪いという組み合わせと、内耳そのものは保たれているためは維持されるという一点である。原因は障害される部位——外耳道、、耳小骨——で整理すると鑑別が進む。

部位別の原因

部位 代表的原因 特徴
外耳道 による腫脹 で外耳道の閉塞・狭小化が直接見える
中耳炎(急性・ 小児に多い。を伴うことが多い
(構造破壊) 反復する。進行するとで難聴が増悪し、感音性成分が加わることもある
耳小骨の のまま緩徐進行する。
耳小骨の コラーゲン異常や異常がに及ぶ。進行すると感音性成分が加わりになりうる
外耳道・耳小骨の など第1・第2由来の とは異なり出生時から・耳小骨低形成そのものを伴う。耳介奇形を合併しやすい

のまま緩徐進行するは、まずを考える。反復するを伴うは、の可能性を検討する。

耳管機能不全と症候群性の原因

頭蓋顔面のがあると耳管の換気機能が働きにくく、中耳にが溜まりやすい。この経路でを反復しやすい代表がである。いずれもを繰り返すため、の適応を定期的に見直す。

💡 小児のこの型の難聴では、言語発達への影響を防ぐことがもう一つのになる。「そのうち治る」と「介入が必要な」を分けるのは、持続期間(3か月以上)と発達への影響の有無である。

ではの走行異常により耳管を開大できず、を伴う染色体異常では頭蓋底の形態が耳管の角度や長さを変えることが、共通の機序として想定されている。

鑑別に効く検査所見

そのものはで拾えるが、原因の絞り込みにはが効く。

所見 示唆する原因
外耳道の閉塞・狭小化
鼓膜が・不透明、が見える。で型B(平坦) (中耳炎)
で型As(浅い型A) などの耳小骨
、悪臭を伴う

⚠️ のように見えるを、確認せず盲目的に除去してはならない。を誤ってすると出血や周囲構造の損傷を招く。

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='conductive hearing loss'>伝音難聴</span>:<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Rinne'>リンネ検査</span>陰性・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Weber test'>ウェーバー検査</span>患側偏位"] --> B{"<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Otoscopic finding'>耳鏡所見</span>は?"}
    B -->|"外耳道が閉塞"| C["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Cerumen impaction'>耳垢栓塞</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='otitis externa'>外耳炎</span>を検索"]
    B -->|"鼓膜<span class='jp-term jp-term-diagram' title='opacity (turbidity)'>混濁</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='air-fluid level'>気液面</span>"| D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Middle-ear effusion'>中耳貯留液</span>を検索"]
    B -->|"穿孔・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='otorrhea'>耳漏</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='retraction pocket'>陥凹ポケット</span>"| E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='chronic otitis media'>慢性中耳炎</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='cholesteatoma'>真珠腫</span>を検索"]
    B -->|"正常に見える"| F["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Tympanometry'>ティンパノメトリー</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='air-bone gap'>気骨導差</span>で<span class='jp-term jp-term-diagram' title='otosclerosis'>耳硬化症</span>を検索"]

音叉検査の所見パターン

でのは次のパターンを示す(原理と組合せの読み方は難聴を参照)。

検査 での所見
患側に偏る
陰性(

まとめ

  • は外耳道・鼓膜・のどこかの障害で起こり、内耳が保たれるためは維持される。
  • 部位で整理すると、外耳道()、(中耳炎)、の構造破壊()、耳小骨の)に分けられる。
  • 頭蓋顔面のを伴う症候群()は、を介してを反復しやすい。
  • は患側への偏位、は陰性を示す。原理そのものは難聴のを参照する。