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Drug Atlas · A21 Antiepileptics / 抗てんかん薬

ペランパネル

perampanel

分類
Antiepileptics / 抗てんかん薬
商品名(日本)
フィコンパ
商品名(EU)
Fycompa
科目
Pharmacology
トピック
A21: Antiepileptics. Adjuvant analgesics
承認適応
てんかん
副作用
めまい傾眠転倒

🧠 全体像はAMPA型グルタミン酸受容体を遮断する、の中では珍しいの標的を持つ薬である。そのものを抑える機序ゆえにも可)・(併用療法)に有効な一方、・攻撃性・などの精神症状という機序と表裏一体の副作用を持ち、米国添付文書では最重度の区分であるに指定されている。

薬効群の中での位置づけ

薬剤 標的 結合様式 適応
拮抗 (単剤可)・(補助のみ)
NMDA受容体+GABA-A増強 拮抗+増強の二刀流

機序

のAMPA型グルタミン酸受容体に、グルタミン酸結合部位とは異なる部位で結合する。グルタミン酸濃度が上昇しても追い出されないため、より安定した抑制効果を発揮する。は速い興奮性の主体であり、これを遮断することで発作の伝播を広く抑える。

薬物動態

経口吸収は良好。肝CYP3A4で代謝され、強力な(カルバマゼピン、フェニトインなど)との併用で血中濃度が大きく低下する。半減期は長い(約70〜110時間、併用薬により変動)。

適応

てんかん(4歳以上、・併用療法のいずれでも承認)と、(12歳以上、併用療法のみ承認)1

用法・用量

精神症状のモニタリングをしながら少量から緩徐に漸増する。就寝前投与が一般的。実際の用量は適応・年齢・体重・併用薬で変わるため、施設のプロトコル・添付文書で確認する。

禁忌・注意

  • 🚨 :米国添付文書における最重度の区分として、攻撃性・敵意・・怒り・/脅迫を含む重篤な精神・行動が明記されている。既往の精神疾患・行動異常の有無にかかわらず生じうるため、増量期や高用量では特に注意深くモニタリングし、症状が重篤・増悪する場合は直ちに減量・中止する1
  • ⚠️ ・自殺行動とは別立てのとして記載されている。これは固有ではなく全般に共通するクラスで、適応を問わずリスクが約2倍(治療患者530人あたり1例)になるとされる1。「攻撃性==自害」は別の項目なので混同しない
  • 併用で血中濃度が大きく低下するためが必要

副作用

頻度 内容
高頻度 めまい傾眠
注意 ・攻撃性などの精神症状
重篤・まれ 重篤な精神・行動症状(攻撃性・敵意・/脅迫を含む)、・自殺行動(に共通の)、転倒

まとめ

  • に遮断する、を標的とする数少ない
  • にはとしても、には併用療法として用いる。
  • ・攻撃性・などの精神症状が機序と表裏一体の特徴的な副作用で、米国添付文書ではに指定されている。
  • 強力なとの併用で血中濃度が大きく低下する。

出典

  1. 1.FYCOMPA (perampanel) — Prescribing Information(U.S. Food and Drug Administration / DailyMed・2022)枠組み警告として攻撃性・敵意・易怒性・怒り・殺人念慮/脅迫を含む重篤な精神・行動有害反応が記載されていること。これとは別に「Suicidal Behavior and Ideation」(5.2項)が抗てんかん薬共通の警告として立てられ、リスクが約2倍・治療患者530人あたり1例と記載されていること。焦点性発作は4歳以上で単剤療法・併用療法とも承認され、全般強直間代発作は12歳以上で併用療法のみ承認されていること閲覧 2026-08-03