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Drug Atlas · A7 Alpha-blockers / α遮断薬 · 必修

プラゾシン

prazosin

分類
Alpha-blockers / α遮断薬
商品名(日本)
ミニプレス
商品名(EU)
Minipress
科目
Pharmacology
トピック
A7: α-receptor antagonists
副作用
めまい低血圧失神持続勃起症
対象疾患
心的外傷後ストレス障害前立腺肥大症

🧠 全体像(-zosin系)の原型であり、」という教科書的な現象を作った薬でもある。半減期が短く1日2〜3回投与が必要という古さゆえ高血圧・BPHでは長時間作用型()に主役を譲ったが、PTSDのという別の適応で今も処方され続けている——中枢のα1がノルアドレナリンによるを和らげるという、血管とはな機序で。

薬効群の中での位置づけ

系統 代表 適応 特徴
(-zosin系) 高血圧+BPH は半減期最短・初回投与時失神が最も有名
選択的α1A遮断薬( BPH特化 が弱い
・周術期 中枢5-HT1A作動を併せ持つ

だけがPTSDのという独自の適応を持つ。 これは血管のα1遮断ではなく中枢(脳内)のα1が、外傷後のノルアドレナリンによる様のを軽減すると考えられているためで、同じ-zosin系でも他剤には確立していない使い方である。

機序

・前立腺/平滑筋のα1受容体をに遮断し、Gq/PLC/IP3経路を介した細胞内Ca2+上昇を阻止して平滑筋を弛緩させる(詳しい因果連鎖はの機序図を参照)。血液脳関門を通過しやすい脂溶性を持つ点がなどとの違いで、これが中枢のα1受容体にも作用しPTSDのを軽減する機序の土台になる。

💡 が特に強く出るのは、半減期が短く血中濃度のが急なため。 のような長時間作用型は同じ用量でも血中濃度がゆっくり上がるため、この現象が相対的に目立ちにくい。

薬物動態

項目 値・特徴
約50〜70%(を受ける)
分布 脂溶性が比較的高く血液脳関門を通過しやすい
半減期 約2〜3時間と短い(1日2〜3回投与が必要)
代謝 が主体

適応

領域 使いどころ
循環器 高血圧(現在は長時間作用型に主役を譲り使用頻度は低い)
泌尿器 によるLUTS
精神 に伴う(PTSD全般症状の治療とは区別し、という一症状への対症療法として弱く推奨)

用法・用量

高血圧症・に伴うのいずれも、日本の承認用法は1日1〜1.5 mg(1回0.5 mgを1日2〜3回)から投与を開始し、1〜2週間の間隔をおいて1.5〜6 mgまで漸増して1日2〜3回に分割する(まれに1日15 mgまで増量することもある)1。PTSDのには就寝前1回投与から開始し、を見ながら漸増する(国内未承認の用法で、高血圧・BPHの承認用法とは別枠)。実際の用量は適応・年齢・体重・腎肝機能で変わるため、施設のプロトコル・添付文書で確認する。

禁忌・注意

  • ⚠️ が古典的注意点。 初回は少量を就寝前・臥位で投与し、投与後しばらくは急に立ち上がらないよう指導する
  • との併用になり著明な低血圧を起こしうる
  • 予定患者のリスクがあり服用歴を申告する
  • 高血圧では半減期の短さからに注意する

副作用

頻度 内容
高頻度 めまい低血圧(起立性、特に初回投与時)、頭痛、眠気
注意 (反射性、他の-zosin系より目立ちやすい)
重篤・まれ 初回投与時の失神、まれに

まとめ

  • 選択的α1拮抗薬(-zosin系)の原型。血管・前立腺平滑筋のα1受容体を遮断する。
  • ⚠️ という現象名の由来になった薬。 就寝前少量投与から開始する原則はこの薬で確立した。
  • 半減期が短く(約2〜3時間)1日2〜3回投与が必要で、高血圧・BPHでは長時間作用型に主役を譲った。
  • 脂溶性が高く血液脳関門を通過しやすいため、中枢のα1受容体を介したPTSDの軽減という独自の適応を持つ。
  • 併用、前の申告など-zosin系共通の注意点を持つ。

出典

  1. 1.ミニプレス錠0.5mg/1mg 添付文書情報(KEGG MEDICUS)(KEGG MEDICUS(ファイザー)・2026)本態性・腎性高血圧症、前立腺肥大症に伴う排尿障害いずれも1日1〜1.5mg(1回0.5mgを1日2〜3回)から開始し1.5〜6mgに漸増(1日2〜3回分割、まれに1日15mgまで)。禁忌は成分過敏症のみ閲覧 2026-08-03