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Drug Atlas · B30 Biologics & immunomodulators / 生物学的製剤 · 必修

ペグセタコプラン

pegcetacoplan

分類
Complement inhibitors / 補体阻害薬Biologics & immunomodulators / 生物学的製剤
商品名(EU)
EmpaveliAspaveli
科目
Pharmacology
トピック
B30: Immunopharmacology III (Antibodies and fusion proteins)
承認適応
遺伝性・後天性溶血性貧血(遺伝性球状赤血球症・G6PD欠乏症・自己免疫性溶血性貧血・発作性夜間ヘモグロビン尿症)膜性増殖性糸球体腎炎
禁忌疾患
髄膜炎菌感染症
副作用
下痢腹痛頭痛倦怠感めまい関節痛
監視検査値
LDH
影響検査値
カリウムAPTT
対象疾患
加齢黄斑変性

🧠 全体像:は、・がとして「終末段階だけ」を止めるのに対し、もっと上流のC3を止めることで、(IVH)と(EVH)の両方を同時に制御する薬である。の最大の弱点は「C3bによるを温存したまま」形成だけを止めるため、脾臓でのが残存する患者が一定数いることだった。C3を止めれば、この残存EVHの原因そのもの(C3b沈着)が起こらなくなる——「で治療していても輸血が必要な患者」に対する答えとして設計された薬である。

薬効群の中での位置づけ

は標的段階によって「温存される機能」が異なり、この違いがPNHにおける残存症状のパターンを決める。

標的段階 代表薬 温存される経路 主な使いどころ
終末補体C5 、 C3bによる(=EVHの原因)は温存 長年の第一選択。IVHは制御できるがEVHが残存しうる
・は温存 に特化(PNHのであるは止められない)
— 経口。IVH・EVHの両方に対応
終末段階は別薬に依存 への専用。単剤では承認されていない
・C3b なし(IVH・EVHの両方の起点を遮断) で残るEVHを含め、IVH・EVH双方を1剤で制御

⭐ 「C3を止める」ことの意味は、の弱点を裏返しにする点にある。 C3bは(EVHの原因)と終末補体カスケードへの入力(IVHの原因)の両方の起点であるため、C3を止めれば両方の溶血機序が同時に断たれる。実際、投与下でもヘモグロビンが10.5 g/dL未満にとどまる成人を組み入れたPEGASUS試験では、16週時点のヘモグロビン変化量の補正が3.84 g/dLでがに優越した1。💡 ただし同じ試験での変化についてはに対するが示されていない(が示されたのは網状赤血球絶対数の変化)1。の得意分野であるのマーカーでは差が付きにくく、の実体はEVHの制御によるヘモグロビン改善にある、と読むのが原著に忠実である。

機序

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='pegcetacoplan'>ペグセタコプラン</span>が<span class='jp-term jp-term-diagram' title='complement C3'>補体C3</span>・活性化断片C3bに結合"] --> B["C3の開裂・下流エフェクター産生を制御"]
    B --> C["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='C3 convertase'>C3転換酵素</span>によるC3b産生が抑制される"]
    C --> D["赤血球表面へのC3b沈着(<span class='jp-term jp-term-diagram' title='opsonization'>オプソニン化</span>)が起こらない"]
    D --> E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='splenic macrophage'>脾臓マクロファージ</span>による捕食が起こらず<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='extravascular hemolysis'>血管外溶血</span>(EVH)を防ぐ"]
    C --> F["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='C5 convertase'>C5転換酵素</span>へ渡るC3bも減少"]
    F --> G["C5開裂・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='membrane attack complex (MAC)'>膜侵襲複合体</span>(<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Mycobacterium avium complex'>MAC</span>)形成が抑制される"]
    G --> H["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='intravascular hemolysis'>血管内溶血</span>(IVH)も防ぐ"]
    A --> I["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='encapsulated bacteria'>莢膜形成菌</span>に対する補体依存性の防御機構全体が弱まる"]
    I --> J["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='encapsulated bacteria'>莢膜形成菌</span>感染症のリスクが上昇"]

💡 なぜより「上流」を止めると防御機構への影響がより広くなるのか。 はによる直接だけを止めるが、C3を止めると・貪食という別の防御経路まで同時に弱まる。効果の幅が広がる代償として、への影響も広がる——これはに共通する「標的が上流であるほど、治療効果と易感染性のが大きくなる」という原則の具体例である。

薬物動態

項目 値・特徴
皮下注射(のシリンジポンプ、またはオンボディ型注入器を用い、訓練後はも可能)23
半減期 の中央値はPNHで8.6日、で10.2日、一次性IC-MPGNで10.8日と長い(週2回投与の根拠)2
分子の性質 直鎖40 kDaのPEGの両端に同一のが結合した対称構造(分子量約43.5 kDa)。抗体ではないためを持たず、小ペプチド・アミノ酸へ代謝されると考えられている2

適応

⚠️ どの患者に使えるかは国ごとに違う。 上の区分なので、覚えるときは文書ごとに分けて覚える。

地域 PNH ・一次性IC-MPGN
EU(SmPC) 溶血性貧血を有する成人の3 成人と12〜17歳の青年。RAS阻害薬との併用が前提(・禁忌の場合を除く)3
日本(電子添文) 補体C5による適切な治療を行っても十分な効果が得られない場合に限る4 2026年8月の改訂(第7版)で追加された効能。用法は18歳以上と12歳以上18歳未満(体重別)に分かれる4
米国(添付文書) 成人(前治療の有無で限定していない)52 12歳以上。蛋白尿と腎機能低下の抑制(2026年8月に効能の記載が変更された)2

⚠️ 「未治療でも第一選択として使える」は米国の添付文書の書き方である。 日本の電子添文はPNHについて「補体(C5)による適切な治療を行っても、十分な効果が得られない場合に投与すること」と明記しており、国内ではの後の薬という位置づけになる4。

用法・用量

PNH:1回1,080 mgを週2回皮下注射する(の用法は各週のDay 1とDay 4)23。⚠️ がの2倍を超える場合に3日に1回へ変更できるという規定は、米国・ともPNHの項にだけ置かれており、・IC-MPGNには無い。増量したら少なくとも4週間はを週2回測定する23。日本の電子添文は同じ変更を「十分な効果が得られない場合」と書き、の数値基準を置いていない4。

・IC-MPGN:成人(18歳以上)は1回1,080 mgを週2回。12歳以上18歳未満(は12〜17歳)は体重別に減量する24。

体重 初回 2回目 3回目以降(維持)
50 kg以上 1,080 mg 1,080 mg 1,080 mgを週2回
35 kg以上50 kg未満 648 mg 810 mg 810 mgを週2回
35 kg未満(・日本は30 kg以上35 kg未満) 540 mg 540 mg 648 mgを週2回

からの切替:からの切替では、開始後4週間はを併用継続したうえで中止する。からの切替では、最終投与から4週間以内にを開始する2。この重複期間は、切替期に一時的に補体阻害が不十分になりを起こすリスクを避けるための設計である。⚠️ のSmPCはからの切替だけを規定し、それ以外のからの切替は検討されていないと明記している3。

投与手技:注入部位は腹部・大腿部・臀部・上腕部とし、投与ごとに変更する(3極とも同じ)234。オンボディ型注入器を使う場合は腹部のみである23。

⚠️ 注入時間は「どの器具か」と「何か所に刺すか」の2つで決まるので、文書と器具を分けて読む。 数値を並べるときに混ざりやすい。

文書・器具 注入部位2か所 注入部位1か所
米国添付文書・ SmPC(シリンジポンプ) 約30分23 約60分23
米国添付文書・ SmPC(オンボディ型注入器、腹部のみ) 約30〜60分(部位数で分けていない)23 同左
日本の電子添文 14.2.3(シリンジポンプ) 約15〜30分4 約30〜60分4

💡 日本の電子添文はシリンジポンプしか書いていない(オンボディ型注入器への言及が全文に無い)ので、「約30〜60分」は日本では1か所投与の値、米国・ではオンボディ型注入器の値という具合に、同じ数字が別のものを指す24。なお日本の電子添文は、2か所に刺す場合は注入部位の間隔を8 cm以上あけること、薬剤の調製開始後2時間以内に投与を完了することも定めている4。

禁忌・注意

⚠️ 3極に共通する禁忌は「本剤成分への過敏症」だけである。 感染症に関する禁忌は、対象とする菌・重症度の限定・状態の書き方が3文書とも違うので、平坦化して「未解決の重篤な感染症」と1行にまとめない。

文書 感染症に関する禁忌の逐語
米国添付文書(4) for initiation in patients with unresolved serious infection caused by encapsulated bacteria=未解決の重篤な感染症での投与開始2
EU SmPC(4.3) with unresolved infection caused by encapsulated bacteria=未解決の感染症(重篤という限定が無い)。さらに who are not currently vaccinated against Neisseria meningitidis, Streptococcus pneumoniae, and Haemophilus influenzae unless they receive prophylactic treatment with appropriate antibiotics until 2 weeks after vaccination=ワクチン未接種であること自体3
日本の電子添文(2) 2.1「に罹患している患者[症状を悪化させるおそれがある。]」(重篤・未解決の限定が無い)/2.2「肺炎球菌、等のによる重篤な感染症に罹患している患者[症状を悪化させるおそれがある。]」/2.3 成分過敏症の3項4

💡 日本は髄膜炎菌だけを他のから切り出して、重症度の限定を付けずに禁忌へ置いている。 米国・の「unresolved(未解決の)」にあたる語も無い。⭐ のワクチン未接種の禁忌は日本・米国には無く、日本では「原則、投与開始の少なくとも2週間前までに接種すること」という・用法上の要件として書かれている24。

  • ⚠️ :(髄膜炎菌、肺炎球菌、b型)による重篤感染症のリスク。 初回投与の少なくとも2週間前までにワクチン接種を完了する。ワクチン接種済みでも生命を脅かす感染症が報告されており、緊急投与が必要な場合はを併用する。の本文で()が指定されており、米国ではEMPAVELI を通じてのみ入手できる2
  • 投与を自己中断・延期すると(溶血の)を起こしうるため、投与スケジュールの遵守を徹底する
  • ⚠️ 中止したら最低8週間は溶血を監視する——ただしこれは3極とも「PNHの項」の規定である。 米国添付文書は5.4の見出し自体が Monitoring PNH Manifestations after Discontinuation of EMPAVELI2、 SmPCは4.4の小見出しが Treatment discontinuation for PNH3、日本の電子添文の8.2は〈〉の下に置かれている4。指標は上昇に加えてヘモグロビンまたはPNHクローンサイズの急減、疲労、、腹痛、呼吸困難、血栓症を含む重大な、嚥下障害、である。のSmPCはこの8週間が半減期5回分以上の期間にあたると説明している3
  • ⚠️ ・一次性IC-MPGNでは、中止についてまったく別の書き方をしている。 SmPCの4.2は逐語で「C3G and primary IC-MPGN are chronic diseases. Discontinuation of this medicinal product is not recommended unless clinically indicated.」=慢性疾患なので、臨床的に必要でない限り中止を推奨しないとする3。💡 PNHの「中止するなら8週間見張る」を腎の適応へそのまま持ち込まない——止めたあとのを見張る話と、そもそも止めない話は別の規定である
  • ⚠️ 検査への干渉:パネルに試薬を使うと本剤と干渉してAPTTが見かけ上延長する。試薬を使わない(3極の添付文書が同じ注意を置いている。米国は5.5 Interference with Laboratory Tests、は4.4のEffects on laboratory tests、日本は12. 臨床検査結果に及ぼす影響)234
  • のSmPCは、製剤であることから腎臓・などへのPEG蓄積の長期的影響が不明であるとして、定期的な腎機能検査を推奨している3
  • が高頻度に生じるため、注入部位のローテーション(腹部・大腿部・臀部・上腕部)と手技指導が重要

副作用

副作用は文書ごとに集計の仕方が違うので、どの文書の数え方かを添えて読む。⚠️ 重い副作用を「まれ」と束ねない——下の最終行に挙げたものは、いずれかの文書で頻度つき(2.5%・very common)に区分されている。

文書・区分 内容
米国添付文書(PNHで10%以上) 注射部位反応、感染症、下痢、腹痛、呼吸器感染、ウイルス感染、、、倦怠感、咳嗽、関節痛、めまい、頭痛、皮疹2
SmPC(PNHでvery common) 、尿路感染、溶血(19%)、頭痛、めまい、咳嗽、腹痛、下痢、関節痛、、、発熱、倦怠感、、ワクチン接種に伴う合併症3
日本の電子添文(11.2 その他の副作用) 5〜10%の欄は注射部位紅斑・注射部位・の3つだけ。下痢は5%未満の欄で、同じ欄に注射部位・注射部位腫脹・注射部位疼痛・注射部位内出血・注射部位反応・発熱・過敏症・上咽頭炎・インフルエンザ・が並ぶ4
重篤なもの(「まれ」ではない。頻度区分は文書ごと) 感染症・:日本の電子添文は11.1.1「感染症」と11.1.2「」をいずれも重大な副作用(頻度不明)として独立に立てる4。のSmPCは敗血症をPNHで common(脚注に1例と非髄膜炎菌1例)とし、要約で「最も重篤な副作用は溶血と敗血症」と述べる3。米国ではの対象で、PEGASUS(APL2-302)で最も多い重篤な副作用が感染症(5%)2/過敏症:日本は11.1.3の重大な副作用で頻度2.5%(アナフィラキシー等の重度の過敏症。11.2のその他の副作用にも紅斑・じん麻疹・そう痒症としての過敏症が5%未満で別に載る)4、は・一次性IC-MPGNで very common(脚注で発疹・湿疹を含む。PNHの頻度欄は空)3、米国は5.3のと6.2の(アナフィラキシー・じん麻疹)2/:のSmPCはPNHの溶血を very common(19%) に置き3、PEGASUS試験のは群10%・群23%である1

💡 のSmPCがPNHのvery commonに「溶血」を挙げているのは矛盾ではない。 補体阻害が不十分になる場面で起こる溶血()が有害事象として集計されているためで、のは増量や切替を検討する合図になる3。

まとめ

  • は・C3bを標的とし、(EVHの原因)と終末補体カスケードへの入力(IVHの原因)の両方を同時に遮断する初のC3阻害薬。
  • (・)で残存しやすいEVHへの対応として設計され、PEGASUS試験ではに対しヘモグロビン改善でを示した(の変化ではが示されていない)1。
  • 週2回の皮下で、からの切替時は重複投与期間を設けてを避ける。PNHで中止する場合は最低8週間、溶血のを監視する(3極ともこの規定はPNHの項に置かれている)。・一次性IC-MPGNについては、 SmPCが「慢性疾患であり、臨床的に必要でない限り中止を推奨しない」と別の書き方をしている3。
  • 禁忌で3極に共通するのは成分過敏症だけで、感染症の禁忌は米国が「未解決の重篤な」感染症、が「未解決の」感染症+ワクチン未接種、日本が「に罹患」(限定なし)と「他のによる重篤な感染症に罹患」に分かれる。国を書かずに「禁忌は◯◯」と書かない。
  • ⚠️ 重い副作用を「まれ」と括らない。 過敏症は日本の電子添文では11.1.3の重大な副作用で頻度2.5%、のSmPCでは・一次性IC-MPGNで very common、溶血はのSmPCでPNHの very common(19%) であり、いずれも「まれ」の区分ではない。のSmPCは4.8の表をPNHと・IC-MPGNの2列に分けており、同じ副作用でも適応で頻度が違う34。
  • 適応はPNHに加え、・一次性IC-MPGN(12歳以上)にも拡大している。ただしPNHで誰に使えるかは国で違い、日本の電子添文はC5で効果不十分な場合に限っている4。
  • は感染症の1件で、他のと同様に投与前ワクチン接種とプログラムでの管理が必須である。

出典

  1. 1.Pegcetacoplan versus Eculizumab in Paroxysmal Nocturnal Hemoglobinuria(New England Journal of Medicine・2021)第3相PEGASUS試験(PNH患者80例をペグセタコプラン41例・エクリズマブ39例に無作為割付、16週間のランダム化期間)で、ヘモグロビン変化量の補正平均差が3.84 g/dLとペグセタコプランがエクリズマブに優越したこと(P<0.001)、輸血非依存の達成割合がペグセタコプラン群85%・エクリズマブ群15%であったこと、breakthrough hemolysisの発生率がペグセタコプラン群10%・エクリズマブ群23%であったことを確認した閲覧 2026-08-10
  2. 2.EMPAVELI (pegcetacoplan) injection, for subcutaneous use — Highlights of Prescribing Information(U.S. Food and Drug Administration(DailyMed)・2026)2026年8月改訂版(Revised 8/2026、C3腎症・一次性IC-MPGNの効能が「蛋白尿と腎機能低下の抑制」へ変更)。補体C3・C3bへの結合による下流エフェクター産生の制御という機序、枠組み警告(対象は莢膜形成菌による重篤感染症、1件のみ)とEMPAVELI REMS、適応(成人のPNH、12歳以上のC3腎症・一次性免疫複合体型膜性増殖性糸球体腎炎で蛋白尿と腎機能低下を抑制する)、用法(1回1080mgを週2回皮下注。LDHが正常上限の2倍を超える場合の3日毎への変更はPNHの項にのみ置かれ、増量後4週間はLDHを週2回測定する)、エクリズマブ・ラブリズマブからの切替手順を確認した。4 CONTRAINDICATIONS は逐語で過敏症と「for initiation in patients with unresolved serious infection caused by encapsulated bacteria」の2つ(2026-09-16の実行でSPLのXMLを取得して再確認。⚠️ **unresolved と serious の両方が付いており、日本の電子添文2.1やEU 4.3とは限定の付き方が違う**)。⚠️ **5.4の見出しは逐語で `Monitoring PNH Manifestations after Discontinuation of EMPAVELI` であり、中止後最低8週間の観察はPNHの項の規定である**(C3腎症・IC-MPGNについて同様の規定は無い)。5.5のシリカ試薬によるaPTTの見かけ上の延長、注入部位が腹部・大腿部・臀部・上腕部(オンボディ型注入器は腹部のみ)であること、⚠️ **2.4の注入時間が器具で分かれ、シリンジポンプでは逐語「The typical infusion time is approximately 30 minutes (if using two infusion sites) or approximately 60 minutes (if using one infusion site).」、EMPAVELI Injector(オンボディ型)では逐語「Injection time is approximately 30 to 60 minutes.」であること**、PNHでの消失半減期(中央値8.6日、C3腎症10.2日、一次性IC-MPGN10.8日)、PNHで10%以上の副作用に低カリウム血症・皮疹・咳嗽が含まれることを確認した。2026-09-17にdrugInfoページの本文を取り直し、6.1のPEGASUS(APL2-302)の記述が逐語で `Serious adverse reactions were reported in 7 (17%) patients with PNH receiving EMPAVELI. The most common serious adverse reaction in patients treated with EMPAVELI was infections (5%).` であること、**米国の添付文書は過敏症を5.3の警告(全身性過敏症反応、治療中止に至ったアナフィラキシーの報告)と6.2の市販後報告(アナフィラキシー・じん麻疹)で扱い、頻度区分を与えていない**ことを確認した。全文にhaptoglobinは0件閲覧 2026-08-10
  3. 3.ASPAVELI 1 080 mg solution for infusion — Summary of Product Characteristics (Annex I)(European Medicines Agency・2026)4.1の効能がPNHでは「溶血性貧血を有する成人」の単剤療法に限られること、C3腎症・一次性免疫複合体型膜性増殖性糸球体腎炎では成人と12〜17歳の青年が対象で、RAS阻害薬との併用(不耐容または禁忌の場合を除く)を前提とすること、4.3の禁忌が過敏症に加えて未解決の莢膜形成菌感染症と「髄膜炎菌・肺炎球菌・インフルエンザ菌のワクチン未接種者(接種2週間後まで適切な抗菌薬の予防投与を受ける場合を除く)」であること(⚠️ **逐語は `with unresolved infection caused by encapsulated bacteria` で、米国の `unresolved serious infection` と違い「重篤な」にあたる語が無い**。2026-09-16の実行でEPARのPDFを取得して確認)、LDHが正常上限の2倍を超えるときの3日毎への変更がPNHの用量調節としてのみ書かれていること、4.4がシリカ試薬によるaPTTの見かけ上の延長・PEG蓄積を踏まえた定期的な腎機能検査を求めること、⚠️ **中止後最低8週間の観察は4.4の小見出し `Treatment discontinuation for PNH` の下にあるPNH限定の規定で、C3腎症・一次性IC-MPGNについては4.2が逐語で「C3G and primary IC-MPGN are chronic diseases. Discontinuation of this medicinal product is not recommended unless clinically indicated.」と別の書き方をしていること**、注入部位が腹部・大腿部・臀部・上腕部(オンボディ型は腹部)であること、⚠️ **注入時間がシリンジポンプで「approximately 30 minutes (if using two sites) or approximately 60 minutes (if using one site)」、オンボディ型で「typically ranges from 30 to 60 minutes」と器具で分かれること**、4.8でPNHのvery commonに溶血(19%)が挙がることを確認した。10項の改訂年月は空欄で、EPARページのProduct informationの最終更新は2026年7月31日。2026-09-17にPDFを取り直し、4.8の表1が頻度区分を very common(1/10以上)・common・uncommon・rare・very rare・not known と定義したうえで**PNHと「C3腎症または一次性IC-MPGN」の2列に分けて別々の頻度を与えている**こと、その表で溶血がPNHの very common、敗血症がPNHの common(脚注2が敗血症性ショック1例と非莢膜型髄膜炎菌1例を含むと注記)、**過敏症反応(脚注6で発疹・湿疹を含む)はC3腎症・一次性IC-MPGNの列だけが very common でPNHの列は空欄**であること、4.8冒頭の要約がPNHについて逐語で `The most serious adverse reactions are haemolysis and sepsis`、C3腎症・一次性IC-MPGNについて `The most serious adverse reactions are acute kidney injury (13%) and pneumonia (9%)` と述べることを確認した。すなわち**過敏症も突破溶血も「まれ」の区分ではない**閲覧 2026-09-16
  4. 4.エムパベリ皮下注1080mg 電子添文(医薬品医療機器総合機構・2026)2026年8月改訂(第7版、効能変更、用法及び用量変更)。4.の効能又は効果が発作性夜間ヘモグロビン尿症とC3腎症・一次性免疫複合体型膜性増殖性糸球体腎炎であること、5.2がPNHについて「補体(C5)阻害剤による適切な治療を行っても、十分な効果が得られない場合に投与すること」と定めること、6.の用法がPNHでは成人に1回1080mgを週2回で十分な効果が得られない場合は3日に1回とし(LDHの数値基準は置いていない)、C3腎症等では18歳以上が1回1080mg・12歳以上18歳未満が体重別であること、2.の禁忌が3項目で、逐語は2.1「髄膜炎菌感染症に罹患している患者」(⚠️ **重篤・未解決といった限定が付かない**)、2.2「肺炎球菌、インフルエンザ菌等の莢膜形成細菌による重篤な感染症に罹患している患者」、2.3「本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者」であること、7.2がC5阻害剤からの切替時に投与開始後4週間の併用を求めること、⚠️ **8.2の中止後最低8週間の観察は〈発作性夜間ヘモグロビン尿症〉という適応の見出しの下に置かれたPNH限定の規定である**こと(〈効能共通〉は8.1のみ)、12.がシリカ試薬によるaPTTの見かけ上の延長を挙げること、14.2.1の注入部位が腹部・大腿部・臀部・上腕部であること、14.2.2が2か所の場合の間隔を8 cm以上とすること、⚠️ **14.2.3の逐語が「シリンジポンプを用いて、約15~30分(注入部位が2ヵ所の場合)又は約30~60分(注入部位が1ヵ所の場合)かけて注入すること。」で、米国・EUのシリンジポンプの値(2か所で約30分・1か所で約60分)と異なること、オンボディ型注入器への言及が全文に無いこと**を確認した(2026-09-16の実行で `?view=body&lang=ja` の本文を再取得)。⚠️ **11.2 その他の副作用の表をHTMLのセル単位で読み直したところ、5-10%の欄は「注射部位紅斑、注射部位そう痒感、注入部位反応」の3つだけで、下痢は5%未満の欄である**(5%未満の欄は下痢・注射部位硬結・注射部位腫脹・注射部位疼痛・注射部位内出血・注射部位反応・発熱・過敏症・上咽頭炎・インフルエンザ・急性腎障害)。⚠️ **11.1 重大な副作用は3項で、11.1.1「感染症」(頻度不明。肺炎球菌・インフルエンザ菌等の莢膜形成細菌による重篤な感染症)、11.1.2「髄膜炎菌感染症」(頻度不明)、11.1.3「過敏症」(頻度2.5%。アナフィラキシー等の重度の過敏症)であり、過敏症だけが頻度つきで、しかも「まれ」の区分には当たらない**(11.2の過敏症は注釈で紅斑・蕁麻疹・そう痒症とされる別建ての集計で、5%未満の欄にある)。全文にハプトグロビンは0件閲覧 2026-09-16
  5. 5.NDA 215014 Approval Letter: EMPAVELI (pegcetacoplan) injection(U.S. Food and Drug Administration, Center for Drug Evaluation and Research・2021)NDA 215014 Original 1 の承認レターで、FDAがペグセタコプラン(EMPAVELI)注射剤を成人の発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の治療薬として承認したことを確認した。署名は2021年5月14日で、このレターが承認した適応は成人PNHのみである閲覧 2026-08-25