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Drug Atlas · B7 PDE5 inhibitors / PDE5阻害薬 · 必修

シルデナフィル

sildenafil

分類
PDE5 inhibitors / PDE5阻害薬
商品名(日本)
バイアグラレバチオ
商品名(EU)
ViagraRevatio
科目
Pharmacology
トピック
B7: Ca++-channel blockers and other vasodilatorsB14: Androgens, anabolic steroids, antiandrogens. Agents affecting the sexual activity
副作用
頭痛低血圧めまい
相互作用
イソソルビドモノニトラートニトログリセリンモルシドミンリオシグアト
対象疾患
混合性結合組織病性機能障害・パラフィリア症群先天性横隔膜ヘルニア全身性強皮症肺高血圧症未熟児合併症(気管支肺異形成症・未熟児網膜症・脳室内出血・新生児遷延性肺高血圧症)

🧠 全体像の原型で、もともと狭心症治療薬として開発されたが効果不十分で失敗し、中に勃起促進という「副作用」が注目されて(ED)治療薬に転用されたという開発経緯そのものが機序を物語る。同じ経路が肺血管にも存在するため、後にの治療薬としても承認された。との併用が(重篤な低血圧)である点は、この薬を語るうえで避けて通れない。

薬効群の中での位置づけ

B7のの2剤が中心で、半減期の違いが使い分けの軸になる。

薬剤 半減期 食事の影響 特徴的な適応
約4時間( で吸収が遅れCmaxが下がる ED(オンデマンド内服)、PAH
約17.5時間( ほぼ受けない ED、PAH、に伴う

同じでも、適応ごとに日本での商品名・用法が異なる。 はED用は「」(オンデマンド内服)、PAH用は「レバチオ」(定時内服)と別の製品として承認されている。同一成分だからといって処方目的を混同してはいけない。

機序

flowchart TD
    A["性的刺激または肺血管内皮の刺激でNOが産生"] --> B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='guanylate cyclase'>グアニル酸シクラーゼ</span>活性化→cGMP↑"]
    B --> C["平滑筋弛緩(<span class='jp-term jp-term-diagram' title='corpus cavernosum'>陰茎海綿体</span>・肺血管)"]
    C --> D["勃起・肺血管拡張"]
    E["PDE5がcGMPを分解し効果を終わらせる"] -.->|"分解"| C
    F["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='sildenafil'>シルデナフィル</span>がPDE5を阻害"] -.->|"分解を阻止"| E
    G["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='nitrates'>硝酸薬</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='nitric oxide donor'>NO供与体</span>を追加投与"] --> H["NO供給が加わりcGMPが二重に増加"]
    H --> I["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='vascular smooth muscle'>血管平滑筋</span>が過度に弛緩→重篤な低血圧"]

⚠️ など)との併用は どちらもcGMP経路に働きかける薬同士のため、片方がcGMP産生を増やし、もう片方がcGMPの分解を止めるという「二重の増強」が起こり、予測不能で致死的になりうる低血圧を招く。など)との併用も同じ理由で禁忌。

薬物動態

項目 値・特徴
約40%
食事の影響 で吸収が遅れが下がる(空腹時服用が望ましい)
代謝 主にCYP3A4、一部CYP2C9で、活性は本体の約50%)を生じる
半減期 約4時間と短い

適応

領域 使いどころ
性機能 (ED)。性行為前にオンデマンドで内服
との併用療法の柱の一つ

用法・用量

ED:通常成人1回50 mgを性行為の約1時間前に内服し、1日1回までとする。効果・に応じて25〜100 mgの範囲で調整する。PAH:1回20 mgを1日3服する。後は吸収が遅れるため、空腹時の服用が望ましい。実際の用量は適応・年齢・肝腎機能で変わるため、施設のプロトコル・添付文書で確認する。

禁忌・注意

副作用

頻度 内容
高頻度 頭痛
注意 低血圧めまい、鼻閉、(青みがかって見えるなど)
重篤・まれ (4時間以上持続する場合は緊急受診)

まとめ

  • の原型。もとは狭心症治療薬として開発され、副作用として見つかった勃起促進作用からED治療薬に転用された。
  • NO→cGMP経路を利用する点でと機序が重なり、との併用は(重篤な低血圧)。
  • 半減期約4時間ので、ED治療では性行為前のオンデマンド内服が基本。で吸収が遅れる。
  • ED()とPAH(レバチオ)で日本では別商品名・別用法として承認されている。
  • 副作用は頭痛・・低血圧が代表的。まれだが重篤なNAION・に注意する。