薬理学

薬理学 · B14

アンドロゲン・蛋白同化ステロイド・抗アンドロゲン薬・性機能作用薬

B14: Androgens, anabolic steroids, antiandrogens. Agents affecting the sexual activity

前提:病態
Core5:受容体理論:作動薬・部分作動薬・拮抗薬・逆作動薬Core59:薬剤性有害反応:血栓症Core63:薬剤性有害反応:肝毒性Core71:薬剤性有害反応:性機能障害
応用トピック
多嚢胞性卵巣症候群の薬物療法不妊症の評価と薬物療法小児婦人科学子宮の良性疾患子宮内膜症と子宮腺筋症男性化と多毛症泌尿器科腫瘍における抗腫瘍薬の分類進行前立腺癌の治療前立腺肥大症(BPH)の保存的・外科的治療
薬剤
アパルタミドアビラテロンエンザルタミドオキシメトロンクラスコテロンゴセレリンシルデナフィルタダラフィルダナゾールダポキセチンダロルタミドデガレリックステストステロンウンデカン酸エステルデュタステリドナンドロロンバルデナフィルビカルタミドフィナステリドフルタミドリュープロレリン
疾患
前部虚血性視神経症

🧠 全体像:男性ホルモンのカスケード「視床下部 → 下垂体 → 精巣テストステロン → → (、dihydrotestosterone)→ (androgen receptor、AR)」のどこに作用するかで整理する。

①作動(補充・) ⇔ ②抗アンドロゲン(カスケードを上流から下流まで、段ごとに遮断) ⇔ ③性機能に作用する薬(・)

⭐ ②は上流ほど全身的(性ホルモンごと落ちる)・下流ほど標的的という順に並ぶ。を1段ずつ下げていくと、そのまま薬効群の順番になる。

アンドロゲン作動薬(補充・蛋白同化)

💡 の心血管安全性は二転三転し、2025年に米国の添付文書が実際に書き換わった。

  1. 2013年:を受けた低テストステロン男性8,709例のVAで、補充療法群は非投与群に比べ・心筋梗塞・脳卒中の複合の3年時点が高かった(25.7%対19.9%、5.8%、95%信頼区間-1.4〜13.1%)2。この報告が安全性への懸念を広げた。
  2. 2023年:心血管リスクの高い男性5,246例を対象としたTRAVERSE試験で、補充療法は主要有害心血管イベントについてにだった。一方では、心房細動・・肺塞栓症のが補充群で高かったと述べる(有意性は述べていない)3。米国添付文書は同試験の副作用として、介入を要した非(5.2%対3.3%)・心房細動(3.5%対2.4%)・(2.3%対1.5%)・骨折(3.5%対2.5%)を挙げる4。
  3. 2025年2月28日:は全テストステロン製剤の企業へ添付文書改訂を通知した。逐語で「全製剤にTRAVERSEの結果を追記すること、加齢に伴うについての『使用上の限定』の文言は維持すること、全製剤のから心血管有害転帰のリスク増加に関する文言を削除すること」である。同時に、市販後の(ABPM)試験の結果を受けての情報・を追加するよう求めた——「完了したABPM試験の結果は全テストステロン製剤でを確認した」5。

⭐ この改訂は「安全になった」ではなく「懸念の中身が入れ替わった」と読む。 実際、経口製剤JATENZOの添付文書では2025年にの・心血管リスクの・「加齢に伴う」という禁忌がいずれも削除された一方、とはとして残り、改訂されている1。⚠️ 「加齢に伴うでの安全性と有効性は確立していない」という使用上の限定は維持されている——禁忌ではなくなっただけで、推奨されたわけではない。

⚠️ 現行の添付文書で監視を要求されているのは、心血管イベントそのものより「・血圧・血栓」である1。

  • (5.1):の上昇はの増加を反映する(=薬剤性の)。開始前に上昇していないことを確認し、投与中はおよそ3か月ごとに評価する。上昇したら許容範囲まで下がるまで中止し、再開後に再び上昇したら恒久的に中止する。の増加は血栓塞栓症のリスクを高めうる。
  • (5.2):市販後に・肺塞栓症の報告がある。TRAVERSEではがに比べ数値上高いの(1.7%対1.2%。0.6%対0.5%、肺塞栓症0.9%対0.5%)と関連した(→Core59:薬剤性:血栓症)。
  • (5.4):ABPMでJATENZOは4か月後に収縮期/を平均4.9/2.5 mmHg、服用中の高血圧患者では平均5.4/3.2 mmHg上昇させ、試験終了時点でも頭打ちになっていなかった。⚠️ コントロール不良の高血圧患者には推奨されない。
  • ほかにの悪化と前立腺癌のリスク、(外因性アンドロゲンによる負のフィードバックで精子形成が抑制される)、、睡眠時無呼吸、脂質異常、うつと自殺のリスクがに挙がる。

⚠️ 剤形によっての中身がまったく違う。 筋注の(AVEED)は「重篤な肺油性(POME)反応とアナフィラキシー」という別のを持つ——咳嗽衝動・呼吸困難・・胸痛・めまい・失神を伴うPOME反応とアナフィラキシーが投与中または投与直後に起こりうるため、各注射後に医療機関内で30分間観察し、AVEED Programという制限付きプログラムの下でのみ入手できる6。油性の注射剤を筋注するという剤形固有のリスクであり、経口製剤には無い。

⚠️ の乱用はへの実害が大きい。 デンマークのクラブでアンチ違反となった使用者1,189例を一般人口対照59,450例と平均11年追跡して比較した全国では、使用者は心筋症(補正8.90、95%信頼区間4.99-15.88)・心不全(3.63)・(3.00)・(2.42)・不整脈(2.26)のリスクがいずれも有意に高かった7。肝毒性・脂質異常・も知られたである。

💡 その肝毒性は、経口で使えるようにした構造改変そのものから来る。 テストステロンは経口ではでほぼ失われるので、17α位を置換して代謝を逃れさせる。・スタノゾロールがこの体で、も17α位を置換した誘導体である。⚠️ 経口と引き換えに・胆汁うっ滞・肝腫瘍のリスクを負う(→Core63:薬剤性:肝毒性)ので、長期投与では肝機能の定期評価が要る。⚠️ 一方は体ではなく筋注のエステルなので、この型の肝毒性は前面に出ない。

抗アンドロゲン薬(カスケードを上流から下流へ遮断)

前立腺癌・が主戦場。作用するレベルが上流ほど全身的、下流ほど標的的になる。

レベル(精巣でのテストステロン産生そのものを止める)

アンドロゲン合成の阻害

  • — CYP17(17α-水酸化酵素/)阻害 → 精巣・副腎・腫瘍内での合成↓|⚠️併用(上昇に伴うを防ぐ)

阻害(テストステロン→の変換を止める)

💡 1型と2型はどこで働くかが違う。 1型は皮膚(頭皮を含む)のと肝臓に優位で循環の約1/3を、2型は前立腺・・精巣上体・毛包および肝臓に優位で約2/3を担う。の2型に対する選択性は1型の約100倍(IC50はそれぞれ4.2 nMと500 nM)である9。⭐ この差が血中の下がり方にそのまま出る——BPH患者399例の24週間無作為化試験で、2型選択的な5 mgは血清を平均70.8%抑制したのに対し、1型+2型を阻害するは0.5 mgで94.7%・5 mgで98.4%まで抑制した(いずれもとの差はp<0.001)10。

⚠️ は()を下げるので、前立腺癌検診の読み方が変わる。 米国PROSCAR添付文書は、5 mgが投与6か月以内に血清を約50%低下させ、この低下が症候性BPH患者の全域でであると述べる。実務上の規則は3つ8。

  • 開始から少なくとも6か月後に新しいベースラインを設定する。
  • 6か月以上の投与例では、測定値を2倍して未治療男性のと比較する。
  • 最低値からの確認された上昇は、内であっても精査する——は前立腺癌が存在していてもを下げるためである。
  • 💡 free/total 比(% free )は一定に保たれるので補正は要らない。

💡 補正係数は時間とともに大きくなる。 Prostate Cancer Prevention Trialの長期解析では、中央値を保つための補正係数が開始24か月時点の2倍から7年時点の2.5倍へ増加した11。⚠️ 「投与12か月で約50%低下」という数字はこの論文の背景として引かれた先行研究の値であって本研究の結果ではない——添付文書が述べるのは「6か月以内」である8。

⚠️ は前立腺癌の頻度を上げる可能性があり、癌予防には承認されていない。 PCPT(55歳以上・正常・ 3.0 ng/mL以下の男性18,882例、7年間)で8〜10の前立腺癌が1.8%対1.1%、別のの4年間のプラセボ対照試験でも同様(1%対0.5%)だった。米国添付文書は使用上の限定として「前立腺癌の予防には承認されていない」と明記している8。

⚠️ 妊娠は禁忌であり、の取り扱いにも規定がある。 2型阻害は男性胎児の外性器の異常を来しうるため、妊娠中または妊娠の可能性のある女性には禁忌で、割れたり砕けたりしたを扱ってはならない8。

⚠️ post-finasteride syndromeは実在をめぐって論争が続いている。 は年齢・用量・使用期間によらず一部の男性でが中止後も持続しうると報告され、抑うつ・不安・の増加を示した研究もある。ただし既存のの多くは有害事象の評価・報告が不十分という限界があり、この症候群(PFS)が独立した臨床実体として存在するかどうかは論争が続いている12。⚠️ 「実在しない」とも「確立した症候群である」とも断定しない。 1 mg製剤の添付文書にも市販後のうつ・および自殺行動の報告が記載されている9。の全体像はCore71:薬剤性:が正本である。

(AR)拮抗薬(ルタミド系)

⚠️ AR拮抗薬の肝毒性は薬ごとに重さが違い、添付文書での置かれ方も違う。

薬剤 米国添付文書での位置 監視
「肝障害」——肝不全による入院とまれに死亡の。報告例のおよそ半数が最初の3か月以内14 開始前にを測る。がの2倍を超える患者には推奨しない。開始後4か月間は毎月、以後は定期的に測定。黄疸が出たかがの2倍を超えたらただちに中止14
・使用上の注意5.1「肝炎」——重度の肝障害による死亡・入院の。概して開始後3〜4か月以内に発現。対照では約1%が肝炎またはの著明な上昇で中止13 投与前・最初の4か月間は定期的・以後は適宜13

⭐ 同じ「重篤な肝毒性のリスクが高い」と括られる2剤でも、だけがを持つ——ここは平坦化しない。💡 どちらも最初の3〜4か月に集中するので、監視を厚くするのはその期間である。

💡 の添付文書はほかに、併用時の出血(とを綿密に監視し)、150 mg単剤で報告されたと、LHRH作動薬が男性のを低下させるため血糖監視を考慮すべきことを挙げている13。

⚠️ ・は強いでもある。 副腎皮質ステロイドを服用している患者でこれらを開始すると、肝での代謝が増えての誘因になりうる(→B12:経口・非経口グルココルチコイド・Core23:)。

ステロイド性抗アンドロゲン(AR拮抗+作動)

⚠️ は「同じ効き方をする一群」ではなく、安全性が薬ごとに違う。 2023年の国際PCOSガイドラインは、へを使うときの実施上の注意(4.6.5。一般集団の推奨に基づく practice point であって、PCOS集団で得られたエビデンスではない)として、は25〜100 mg/日で有害事象のリスクが低いようであること、は10 mg以上の用量ではを含むリスク増加のため勧められないこと、は肝毒性のリスクが高いこと、とは重篤な肝毒性のリスクが高いことを挙げている。同ガイドライン自身が、PCOSにおけるのエビデンスは研究数・参加者数とも限られると断っている15。

⚠️ はが実際に措置を出した主題である。 の医薬品リスク管理委員会(PRAC)は2020年2月13日、1日10 mg以上のシプロテロン含有製剤について、・・・脂漏といったの病態には低用量を含む他の治療が無効だった場合に限って用い、効き始めたら最小までするよう勧告し、相互承認・分散審査調整グループ(CMDh)が同年3月26日に採択した。男性の前立腺癌での使用に変更は無い。 等と配合された低用量(1〜2 mg)製剤についてはリスクを示すデータが無かったものの、予防的にの既往がある人への禁忌が新設された16。根拠となったフランスの全国(高用量139,222例・対照群114,555例)では、に対する手術/放射線治療のがで10万人年あたり23.8件、対照群で4.5件(補正6.6、95%信頼区間4.0-11.1)、60 gを超える群では補正21.7(10.8-43.5)で、中止1年後もリスクは対照群の1.8倍残っていた17。⭐ の線引きは「1日用量(10 mg)」、疫学研究の物差しは「(60 g)」——2つの尺度を混ぜない。

性機能に作用する薬

⚠️ とのは「同じ経路を2か所で押す」ことから来る。 はNOを供与してを活性化しcGMPを増やし、阻害薬はそのcGMPの分解を止める。両者が独立にcGMPを積み上げるため、重篤な低血圧を来しうる。

💡 阻害薬と(NAION)の関連はが割れている。 観察研究5論文・6件の臨床データを統合したでは、使用1か月以内のNAION全体のは1.16(95%信頼区間0.98-1.39)で有意差が無かったが、薬剤別のでは(2.14、95%信頼区間1.20-3.84)・(2.25、95%信頼区間1.29-3.94)で有意な関連が見られた。観察研究のみに基づく統合でありを制御できていない18。

⚠️ 「の原因薬」を決めつけない。 の正本Core71:薬剤性:は、試験の実測から2つの戒めを立てている——勃起の問題をのせいだと機械的に帰属しない(プラセボ群と大半の群でが同程度だった)、そしてスタチンをの原因薬として断定しない(のでは5項目版がむしろ改善している)。⭐ の患者に阻害薬を出す前に、・勃起・・のどの段階が壊れているかを段階別にするのがCore71の枠組みである。

⭐ 高頻度ポイント:抗アンドロゲンは(作動薬と拮抗薬)→ 合成(=CYP17)→ 変換()→ 受容体(AR拮抗)のレベルで整理する。作動薬(/)は初期フレアあり、(拮抗薬)はフレアなし。=2型のみ(5 mgはBPH、1 mgは脱毛)、=1型+2型(血清の抑制率70.8%対94.7〜98.4%)。⚠️ はを約50%下げる(6か月以内)ので測定値を2倍して読み、最低値からの上昇は内でも精査する。癌が増えうるため癌予防には承認されていない。妊婦には禁忌。AR拮抗薬はルタミド系で、⚠️肝毒性はだけが、は(約1%が中止)——どちらも最初の3〜4か月に集中する。だけがステロイド性(AR拮抗+作動)で、1日10 mg以上はでリスクを理由に使用が制限されている。テストステロン補充は2025年に米国の添付文書から心血管リスクのが削除されたが、・・の監視は残る。筋注のAVEEDはPOME/アナフィラキシーのと、投与後30分の観察。阻害薬=(は長時間でBPHにも)・、=用の短時間作用型。

🔁 1枚図でまとめ

flowchart TD
  R["B14:アンドロゲンのカスケードのどこに作用するか"]
  R --> H["視床下部<span class='jp-term jp-term-diagram' title='gonadotropin-releasing hormone'>GnRH</span> → 下垂体<span class='jp-term jp-term-diagram' title='luteinizing hormone'>LH</span>"]
  H --> T["精巣でテストステロン合成"]
  T --> D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='5-alpha reductase'>5α還元酵素</span>で<span class='jp-term jp-term-diagram' title='dihydrotestosterone'>DHT</span>へ変換"]
  D --> A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='androgen receptor'>アンドロゲン受容体</span>(AR)"]
  H --> H1["②<span class='jp-term jp-term-diagram' title='gonadotropin-releasing hormone'>GnRH</span>作動薬(<span class='jp-term jp-term-diagram' title='leuprorelin'>リュープロレリン</span>/<span class='jp-term jp-term-diagram' title='goserelin'>ゴセレリン</span>)<br>⚠️初期フレア<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='gonadotropin-releasing hormone'>GnRH</span>拮抗薬(<span class='jp-term jp-term-diagram' title='degarelix'>デガレリックス</span>)=フレアなし"]
  T --> T1["②<span class='jp-term jp-term-diagram' title='abiraterone'>アビラテロン</span>=CYP17阻害<br>⚠️<span class='jp-term jp-term-diagram' title='prednisone'>プレドニゾン</span>併用"]
  T --> T2["①補充:<span class='jp-term jp-term-diagram' title='testosterone undecanoate'>テストステロンウンデカン酸エステル</span><br>⚠️<span class='jp-term jp-term-diagram' title='erythrocytosis'>多血症</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='elevated blood pressure'>血圧上昇</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='venous thromboembolism, VTE'>静脈血栓塞栓症</span>を監視<br>⚠️筋注はPOME/アナフィラキシーの<span class='jp-term jp-term-diagram' title='boxed warning'>枠組み警告</span>"]
  D --> D1["②<span class='jp-term jp-term-diagram' title='finasteride'>フィナステリド</span>=2型のみ<br>5 mg=<span class='jp-term jp-term-diagram' title='benign prostatic hyperplasia (BPH)'>前立腺肥大症</span>/1 mg=<span class='jp-term jp-term-diagram' title='androgenetic alopecia'>男性型脱毛</span>"]
  D --> D2["②<span class='jp-term jp-term-diagram' title='dutasteride'>デュタステリド</span>=1型+2型<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='dihydrotestosterone'>DHT</span>抑制がより深い"]
  D1 --> D3["⚠️<span class='jp-term jp-term-diagram' title='prostate-specific antigen'>PSA</span>が約50%下がる(6か月以内)<br>→2倍して読む・最低値からの上昇は精査"]
  A --> A1["②非ステロイド性AR拮抗(ルタミド系)<br>⚠️<span class='jp-term jp-term-diagram' title='flutamide'>フルタミド</span>=肝障害の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='boxed warning'>枠組み警告</span><br>⚠️<span class='jp-term jp-term-diagram' title='bicalutamide'>ビカルタミド</span>=肝炎の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='warnings'>警告</span>(約1%が中止)"]
  A --> A2["②ステロイド性:<span class='jp-term jp-term-diagram' title='cyproterone acetate'>シプロテロン酢酸エステル</span><br>AR拮抗+PR作動→ゴナドトロピン↓<br>⚠️1日10 mg以上は<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Meningioma'>髄膜腫</span>リスクで<span class='jp-term jp-term-diagram' title='European Union'>EU</span>が制限"]
  A --> A3["②外用AR阻害:<span class='jp-term jp-term-diagram' title='clascoterone'>クラスコテロン</span><br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='systemic effect'>全身作用</span>を避けて<span class='jp-term jp-term-diagram' title='acne'>痤瘡</span>に"]
  R --> S["③性機能に作用する薬"]
  S --> S1["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='phosphodiesterase type 5'>PDE5</span>阻害(<span class='jp-term jp-term-diagram' title='sildenafil'>シルデナフィル</span>/<span class='jp-term jp-term-diagram' title='tadalafil'>タダラフィル</span>)<br>cGMP↑→平滑筋弛緩<br>⚠️<span class='jp-term jp-term-diagram' title='nitrates'>硝酸薬</span>併用は禁忌"]
  S --> S2["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='dapoxetine'>ダポキセチン</span>=短時間作用型<span class='jp-term jp-term-diagram' title='selective serotonin reuptake inhibitor'>SSRI</span><br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='premature ejaculation'>早漏</span>(オンデマンド)"]

📋 まとめ表

薬剤 分類 機序 適応・注意
①アンドロゲン補充 外因性アンドロゲン(AR作動) 。⚠️を3か月ごと・血圧・を監視。乳癌/前立腺癌・妊婦は禁忌。筋注剤はPOME/アナフィラキシーのと
① AR作動→蛋白合成・造血↑ 貧血・・骨粗鬆症(⚠️)。体ではない
①(経口) AR作動→造血↑ 。⚠️肝毒性
スタノゾロール ①(経口) 産生↑ の長期予防。⚠️肝毒性
①弱アンドロゲン ゴナドトロピン分泌↓・↑ ・。⚠️肝毒性
②作動薬 持続刺激→受容体↓→/↓ 前立腺癌・。⚠️初期フレア
②作動薬 持続刺激→受容体↓→性ホルモン↓ 前立腺癌・乳癌。⚠️初期フレア
②拮抗薬 受容体拮抗→即時抑制 。フレアなし
②合成阻害 CYP17阻害→アンドロゲン合成↓ 。⚠️併用
②阻害(2型) テストステロン→変換↓(2型のみ、AR親和性なし) 5 mg=/1 mg=。⚠️約50%低下・癌・
②阻害(1型+2型) テストステロン→変換↓(1型+2型) 。抑制は94.7〜98.4%とより深い
②AR拮抗薬 非ステロイド性AR拮抗 米国は50 mg+LHRH類似薬の併用でD2のみ(⚠️150 mg単剤は未承認)。⚠️肝炎(約1%が中止)
②AR拮抗薬 AR結合・・結合を阻害 ・。⚠️強い誘導
②AR拮抗薬 AR阻害 。⚠️強い誘導
②AR拮抗薬 AR結合・を阻害
②AR拮抗薬 非ステロイド性AR拮抗 LHRH作動薬との併用でB2〜C・D2前立腺癌。⚠️肝障害の(半数が3か月以内。がの2倍超で中止)
②ステロイド性抗アンドロゲン AR拮抗+PR作動→ゴナドトロピン↓ 重症・、男性の抑制。⚠️1日10 mg以上はでリスクにより制限・肝毒性
②外用AR阻害薬 ・毛包でと競合 (外用)
③阻害(短時間) cGMP↑→平滑筋弛緩 ・。⚠️併用は禁忌
③阻害(長時間) cGMP↑→平滑筋弛緩 ・・。⚠️併用は禁忌
③治療薬 短時間作用型→を遅延 (オンデマンド)

出典

  1. 1.JATENZO (testosterone undecanoate) capsules, for oral use — Full Prescribing Information(米国FDA(DailyMed収載の添付文書)・2025)2025年9月改訂(Revised 9/2025)。Recent Major Changes欄が逐語で「Boxed Warning, Increases in Blood Pressure Removed 03/2025 … 07/2025」「Contraindications, Men with age related hypogonadism (4) Removed 03/2025 … 07/2025」「Warnings and Precautions, Cardiovascular Risk (5.3) Removed 03/2025 … 07/2025」と記載し、血圧上昇の枠組み警告・「加齢に伴う性腺機能低下症」という禁忌・心血管リスクの警告がいずれも2025年に削除されたこと、静脈血栓塞栓症(5.2)と血圧上昇(5.4)の警告が同時に改訂されたことを示す。使用上の限定として「加齢に伴う性腺機能低下症の男性におけるJATENZOの安全性と有効性は確立していない」は残っていること。禁忌は乳癌または既知/疑いの前立腺癌のある男性、妊婦(女性胎児の男性化を来しうる)、過敏症。5.1が多血症について、ヘマトクリットの上昇は赤血球量の増加を反映し減量または中止を要しうること、開始前にヘマトクリットが上昇していないことを確認し、投与中はおよそ3か月ごとに評価すること、上昇したら許容範囲まで下がるまで中止し、再開後に再び上昇したら恒久的に中止すること、赤血球量の増加が血栓塞栓症のリスクを高めうることを述べる。5.2が静脈血栓塞栓症について、市販後に深部静脈血栓症・肺塞栓症の報告があり、TRAVERSEでは外用テストステロンゲルがプラセボに比べ数値上高い静脈血栓塞栓症の発生率(1.7%対1.2%。深部静脈血栓症0.6%対0.5%、肺塞栓症0.9%対0.5%)と関連したと述べる。5.4が血圧上昇について、自由行動下血圧測定でJATENZOが4か月後に収縮期/拡張期血圧を平均4.9/2.5 mmHg上昇させ、降圧薬服用中の高血圧患者では平均5.4/3.2 mmHg上昇させたこと、試験終了時点でも平均血圧が頭打ちになっていなかったこと、TRAVERSEでは外用テストステロンゲルが36か月で平均収縮期血圧を1.0 mmHg上昇させた一方プラセボ群では0.5 mmHg低下し群間差は1.5 mmHgだったが、主要有害心血管イベント(心血管死・非致死性心筋梗塞・非致死性脳卒中)の発生率は両群で同程度(7%対7.3%)だったこと、血圧を定期的に測定し、コントロール不良の高血圧患者には推奨されないことを述べる。ほかに前立腺肥大症の悪化と前立腺癌のリスク(5.3)、乱用(5.5)、精子形成抑制による無精子症(5.7)、浮腫(5.9)、女性化乳房(5.10)、睡眠時無呼吸(5.11)、脂質異常(5.12)、高Ca血症(5.13)、甲状腺結合グロブリンの低下(5.14)、うつと自殺のリスク(5.15)が警告に挙がる。閲覧 2026-09-23
  2. 2.Association of Testosterone Therapy With Mortality, Myocardial Infarction, and Stroke in Men With Low Testosterone Levels(JAMA・2013)冠動脈造影を受けた低テストステロン男性8,709例のVA退役軍人省後ろ向きコホート研究で、テストステロン補充療法群1,223例は非投与群に比べ全死亡・心筋梗塞・脳卒中の複合アウトカムの3年時点累積発生率が高く(25.7%対19.9%、絶対リスク差5.8%、95%信頼区間-1.4〜13.1%)、冠動脈疾患の有無で効果に有意な交互作用は無かったことを本文で確認した。閲覧 2026-08-27
  3. 3.Cardiovascular Safety of Testosterone-Replacement Therapy(New England Journal of Medicine・2023)抄録で確認した。45〜80歳で心血管疾患の既往または高リスクがあり、性腺機能低下症状と2回の空腹時テストステロン300 ng/dL未満を満たす男性5,246例に1.62%テストステロンゲルとプラセボゲルを割り付けた非劣性試験で、主要心血管イベント(MACE)は7.0%対7.3%(HR 0.96、95%CI 0.78〜1.17)で非劣性だった。抄録は、テストステロン群で心房細動・急性腎障害・肺塞栓症の発生率が高かった(a higher incidence … was observed)と述べるが、有意性や数値は述べていない閲覧 2026-09-24
  4. 4.ANDROGEL (TESTOSTERONE) GEL [ASCEND THERAPEUTICS U.S., LLC](DailyMed(米国添付文書、AndroGel 1.62%、Ascend Therapeutics U.S.)・2025)DailyMed表示の改訂 10/2025 の AndroGel 1.62% 米国添付文書 6.1 で、TRAVERSE試験で発生率が2%を超え、かつテストステロンゲル群でプラセボより多かった副作用として、介入を要した非致死性不整脈(5.2%対3.3%)、心房細動(3.5%対2.4%)、急性腎障害(2.3%対1.5%)、骨折(3.5%対2.5%)が挙がっていることを確認した。有意差の有無は述べていない閲覧 2026-09-24
  5. 5.FDA issues class-wide labeling changes for testosterone products(U.S. Food and Drug Administration・2025)2025年2月28日付の声明。TRAVERSE試験の結果と、市販後に義務づけられた自由行動下血圧測定(ABPM)試験の結果を踏まえた添付文書改訂を、FDAが全テストステロン製剤の企業に通知したもの。TRAVERSEの結果を受けた変更として逐語で「adding the results of the TRAVERSE trial to all testosterone products; retaining Limitation of Use language for age-related hypogonadism; and removing language from the Boxed Warning related to an increased risk of adverse cardiovascular outcomes for all testosterone products」=全製剤にTRAVERSEの結果を追記すること、加齢に伴う性腺機能低下症についての「使用上の限定」の文言は維持すること、全製剤の枠組み警告から心血管有害転帰のリスク増加に関する文言を削除することを挙げる。ABPM試験の結果を受けた変更として、ABPM試験が完了した製剤には血圧上昇に関する製剤固有の情報を追加し、血圧上昇の警告をまだ持たない製剤には新たな警告を追加することを求める。逐語で「Results from the completed ABPM studies confirmed an increase in blood pressure with use of all testosterone products, class-wide」=完了したABPM試験の結果は全テストステロン製剤で血圧上昇を確認したと述べる。TRAVERSEについては逐語で「concluding that there was no increase in the risk of adverse cardiovascular outcomes in men using testosterone for hypogonadism」と要約する。閲覧 2026-09-23
  6. 6.AVEED (testosterone undecanoate) injection, for intramuscular use — Full Prescribing Information(米国FDA(DailyMed収載の添付文書)・2025)2025年7月改訂(Revised 7/2025)。枠組み警告の表題が「重篤な肺油性微小塞栓(POME)反応とアナフィラキシー」で、本文は「咳嗽衝動・呼吸困難・咽頭絞扼感・胸痛・めまい・失神を伴う重篤なPOME反応と、生命を脅かすものを含むアナフィラキシーのエピソードが、テストステロンウンデカン酸エステル注射の投与中または投与直後に発現したと報告されている。これらの反応は初回投与後を含め、治療経過中のどの注射後にも起こりうる。AVEEDの各注射後は、重篤なPOME反応やアナフィラキシーが起きた場合に適切な医療処置を行えるよう、医療機関内で30分間患者を観察すること。重篤なPOME反応とアナフィラキシーのリスクのため、AVEEDはAVEED REMS Programという制限付きプログラムの下でのみ入手できる」と述べること。Recent Major Changes欄が「Warnings and Precautions, Cardiovascular Risk (5.6) Removed 07/2025」と記載し、心血管リスクの警告が2025年7月に削除された一方、静脈血栓塞栓症(5.4)と血圧上昇(5.6)の警告は改訂のうえ残っていることを示す。閲覧 2026-09-23
  7. 7.Cardiovascular Disease in Anabolic Androgenic Steroid Users(Circulation・2025)デンマークのフィットネスクラブでアンチドーピング違反となった蛋白同化アンドロゲンステロイド使用者1,189例を一般人口対照59,450例と平均11年追跡して比較した全国登録研究で、使用者は補正ハザード比が心筋症8.90(95%信頼区間4.99-15.88)・心不全3.63(2.01-6.55)・急性心筋梗塞3.00(1.67-5.39)・経皮的冠動脈インターベンションまたは冠動脈バイパス術2.95(1.68-5.18)・静脈血栓塞栓症2.42(1.54-3.80)・不整脈2.26(1.53-3.32)といずれも有意に高かったことを抄録で確認した。閲覧 2026-08-27
  8. 8.PROSCAR (finasteride) Tablets — Full Prescribing Information(米国FDA(DailyMed収載の添付文書)・2026)2026年3月改訂。フィナステリド5 mgが投与6か月以内に血清PSAを約50%低下させ、この低下が症状のあるBPH患者のPSA全域で予測可能であること。6か月以上投与例では測定値を2倍して未治療男性の基準値と比較すること、開始から少なくとも6か月後に新しいPSAベースラインを設定すること、free/total PSA比(% free PSA)は一定に保たれ補正不要であること、前立腺癌の存在下でもPSAは低下しうるため最低値からの確認された上昇は基準範囲内でも精査すべきこと。PCPT(55歳以上・直腸診正常・基線PSA 3.0 ng/mL以下の男性18,882例、7年間)でGleasonスコア8〜10の前立腺癌がフィナステリド1.8%対プラセボ1.1%であり、別の5α還元酵素阻害薬デュタステリドの4年間のプラセボ対照試験でも同様(1%対0.5%)であったこと。米国の適応は前立腺が腫大した症候性前立腺肥大症(症状の改善、急性尿閉のリスク低減、TURPや前立腺摘除術を要するリスクの低減)およびドキサゾシンとの併用による症候性進行の抑制で、前立腺癌の予防には承認されていないこと。禁忌が過敏症と妊娠(妊娠中または妊娠の可能性のある女性)であり、2型5α還元酵素阻害による男性胎児の外性器異常のおそれが理由であること、妊娠中または妊娠の可能性のある女性は割れたり砕けたりした錠剤を扱ってはならないこと。12.1がフィナステリドを2型5α還元酵素の競合的かつ特異的な阻害薬とし、酵素と安定な複合体を作って解離が極めて遅いこと(半減期約30日)、フィナステリド自体はアンドロゲン受容体に親和性を持たないことを述べること。閲覧 2026-09-23
  9. 9.PROPECIA (finasteride) tablets for oral use — Full Prescribing Information(米国FDA(DailyMed収載の添付文書)・2023)2023年11月改訂。米国の適応は男性の男性型脱毛症のみで、女性・小児には適応が無いこと。用量は1 mgを1日1回で、効果の判定に3か月以上を要すること。1型5α還元酵素は皮膚(頭皮を含む)の脂腺と肝臓に優位で循環DHTの約1/3を、2型は前立腺・精嚢・精巣上体・毛包および肝臓に優位で約2/3を担うこと。フィナステリドの2型に対する選択性は1型の約100倍(IC50はそれぞれ4.2 nMと500 nM)であること。1 mg単回投与後24時間以内に血清DHTが65%抑制されること。18〜41歳の男性型脱毛症患者では平均血清PSAが基線0.7 ng/mLから12か月後0.5 ng/mLへ低下したこと。市販後にうつ・自殺念慮および自殺行動が報告されていること。閲覧 2026-09-23
  10. 10.Marked suppression of dihydrotestosterone in men with benign prostatic hyperplasia by dutasteride, a dual 5alpha-reductase inhibitor(The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism・2004)BPH患者399例を24週間追跡した無作為化試験で、2型選択的なフィナステリド5 mgが血清DHTを平均70.8%(±18.3)抑制したのに対し、1型+2型を阻害するデュタステリド0.5 mgは94.7%(±3.3)・5.0 mgは98.4%(±1.2)まで抑制し、いずれもフィナステリドとの差がp<0.001であったことを抄録で確認した。閲覧 2026-08-27
  11. 11.Long-term effects of finasteride on prostate specific antigen levels: results from the prostate cancer prevention trial(The Journal of Urology・2005)PubMed(PMID 16093979)の抄録で確認した。著者はEtzioni RD、Howlader N、Shaw PA、Ankerst DP、Penson DF、Goodman PJ、Thompson IM(J Urol 2005;174(3):877-81)。Prostate Cancer Prevention Trialの参加者のうち試験終了時に生検を受けた例(癌あり928例・生検陰性8,620例)と途中で前立腺癌と診断された671例の経時的PSAを、無作為化1年後以降について線形混合効果モデルで解析したもの。結論は逐語で「In the Prostate Cancer Prevention Trial cohort the adjustment factor required to preserve median PSA increased from 2 at 24 months to 2.5 at 7 years after the initiation of finasteride」=PSA中央値を保つための補正係数がフィナステリド開始24か月時点の2倍から7年時点の2.5倍へ増加した、である。生検陰性群では1年以降のPSAがフィナステリド群で年あたり中央値2%低下し対照群で年3%上昇したこと(p<0.001)。⚠️ 抄録冒頭の「フィナステリドは使用開始から最初の12か月でPSAを約50%低下させることが示されている」は本研究の結果ではなく先行研究の紹介として書かれた背景の一文であり、この値の帰属先はこの論文ではない(米国PROSCAR添付文書は「投与6か月以内に約50%」と述べる)。閲覧 2026-09-23
  12. 12.Post-finasteride syndrome: a surmountable challenge for clinicians(Fertility and Sterility・2020)フィナステリド・デュタステリドの使用が性機能障害と関連し一部の男性で年齢・用量・使用期間によらず持続しうること、抑うつ・不安・自殺念慮の増加も複数の研究で報告されていること、既存の臨床試験の多くが有害事象の評価・報告が不十分であるという限界を持つことを確認したうえで、post-finasteride syndrome(PFS)という症候群が独立した臨床実体として実在するかどうかは医学界で論争が続いていることを確認した。閲覧 2026-08-27
  13. 13.CASODEX (bicalutamide) tablets, for oral use — Full Prescribing Information(米国FDA(DailyMed収載の添付文書)・2025)2025年9月改訂(Revised 9/2025)。⚠️ 米国の適応は「CASODEX 50 mgを1日1回、黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH)類似薬との併用療法でステージD2転移性前立腺癌に用いる」だけで、逐語で「CASODEX 150 mg daily is not approved for use alone or with other treatments」=150 mg1日1回は単剤でも他治療との併用でも承認されていないと明記されること。禁忌は過敏症、女性、妊娠。5.1(肝炎)が「CASODEXの使用に関連して重度の肝障害(肝不全)による死亡または入院が市販後に報告されている。これらの報告での肝毒性は概して治療開始後3〜4か月以内に発現した。対照臨床試験では、肝炎または肝酵素の著明な上昇により投与中止に至った例が約1%であった」と述べ、投与前・最初の4か月間は定期的・以後は適宜に血清トランスアミナーゼを測定し、肝機能障害を示唆する症状や徴候についても監視するよう求めること。5.2がクマリン系抗凝固薬併用時の出血(プロトロンビン時間とINRを綿密に監視し用量調節)、5.3が「CASODEX 150 mgを単剤で用いたときに女性化乳房と乳房痛が報告された」こと、5.4がLHRH作動薬が男性の耐糖能を低下させるため血糖の監視を考慮すべきこと、5.5がPSAの監視とPSA上昇時の臨床的進行の評価を挙げること。閲覧 2026-09-23
  14. 14.FLUTAMIDE capsule — Full Prescribing Information (Waylis Therapeutics LLC)(米国FDA(DailyMed収載の添付文書)・2024)2024年1月改訂(Revised 01/2024)。枠組み警告の表題が「肝障害」で、本文は「本剤を服用した患者で肝不全による入院とまれに死亡が市販後に報告されている。肝障害の所見には血清トランスアミナーゼ上昇、黄疸、肝性脳症、急性肝不全に関連した死亡が含まれた。一部の患者では中止後に肝障害が可逆的であった。報告された症例のおよそ半数は治療開始後最初の3か月以内に発生した。本剤の投与開始前に血清トランスアミナーゼを測定すべきである。ALT値が正常上限の2倍を超える患者には本剤を推奨しない。その後は治療開始後4か月間は毎月、以後は定期的に血清トランスアミナーゼを測定すべきである。悪心・嘔吐・腹痛・倦怠感・食欲不振・インフルエンザ様症状・高ビリルビン尿・黄疸・右上腹部の圧痛など肝機能障害を示唆する最初の徴候・症状があれば肝機能検査を行うべきである。黄疸が生じたか、ALTが正常上限の2倍を超えて上昇した時点で、ただちに本剤を中止し肝機能が回復するまで綿密に経過を追うこと」と述べること。適応はLHRH作動薬との併用による、局所限局のステージB2〜Cおよびステージ D2転移性前立腺癌の管理であること。禁忌は過敏症と重度の肝機能障害(治療前に基礎の肝酵素を評価すること)。閲覧 2026-09-23
  15. 15.Recommendations From the 2023 International Evidence-based Guideline for the Assessment and Management of Polycystic Ovary Syndrome(The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism・2023)PMC10505534の全文で実施上の注意4.6.5 PPを逐語確認した。原文は「When prescribing anti-androgens, based on general population recommendations, healthcare professionals should consider that」に続けて「Spironolactone at 25-100 mg/day appears to have lower risks of adverse effects.」「Cyproterone acetate at doses ≥ 10 mg is not advised due to an increased risk including for meningioma.」「Finasteride has an increased risk of liver toxicity.」「Flutamide and bicalutamide have an increased risk of severe liver toxicity.」「The relatively limited evidence on anti-androgens in PCOS needs to be appreciated with small numbers of studies and limited numbers of participants.」の5項目を挙げる——⚠️ 冒頭の限定のとおり一般集団の推奨に基づく注意であって、PCOS集団で得られたエビデンスではない。また区分はPP(実施上の注意)なので推奨の強さ(❖)もエビデンスの質(⊕)も付かない。閲覧 2026-09-14
  16. 16.Cyproterone-containing medicinal products(European Medicines Agency(PRAC/CMDh)・2020)PRACが2020年2月13日に勧告しCMDhが同年3月26日に採択した措置として、1日10 mg以上の高用量シプロテロン酢酸エステル含有製剤を他の治療が無効な場合に限りアンドロゲン依存性疾患へ使用すること、有効性が確認され次第最小有効量まで漸減すること、シプロテロン(1-2 mg)とエチニルエストラジオール等を配合する低用量製剤には髄膜腫の既往がある人への禁忌を新設したこと、前立腺癌での使用には変更が無いことをEMAの文書で確認した。閲覧 2026-08-27
  17. 17.Use of high dose cyproterone acetate and risk of intracranial meningioma in women: cohort study(The BMJ・2021)フランスの全国データベースを用いた高用量シプロテロン酢酸エステル曝露群139,222例・対照群114,555例のコホート研究で、髄膜腫の手術/放射線治療の発生率が曝露群10万人年あたり23.8件、対照群4.5件(補正ハザード比6.6、95%信頼区間4.0-11.1)であり、累積投与量60 g超では補正ハザード比21.7(10.8-43.5)まで上昇したこと、中止1年後もリスクが対照群の1.8倍残っていたことを本文で確認した。閲覧 2026-08-27
  18. 18.The Association Between Phosphodiesterase Type 5 Inhibitor Use and Risk of Non-Arteritic Anterior Ischemic Optic Neuropathy: A Systematic Review and Meta-Analysis(Sexual Medicine・2018)観察研究5論文・6件の臨床データを統合したメタ解析で、PDE5阻害薬使用1か月以内の非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)の統合リスク比が全体では1.16(95%信頼区間0.98-1.39)と有意差が無かったが、薬剤別のサブグループ解析ではタダラフィル(リスク比2.14、95%信頼区間1.20-3.84)・シルデナフィル(リスク比2.25、95%信頼区間1.29-3.94)で有意な関連が見られたこと、観察研究のみに基づき交絡を制御できていない限界があることを抄録で確認した。閲覧 2026-08-27