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Drug Atlas · B14 Sex hormones & modulators / 性ホルモン関連薬

ナンドロロン

nandrolone

分類
Sex hormones & modulators / 性ホルモン関連薬
商品名(EU)
Deca-Durabolin
科目
Pharmacology
トピック
B14: Androgens, anabolic steroids, antiandrogens. Agents affecting the sexual activity
禁忌疾患
前立腺癌乳癌
相互作用
ワルファリン
原因となる疾患
巣状分節性糸球体硬化症

🧠 全体像はテストステロンの19位のを欠く構造改変体()で、と同じく(AR)を作動させるが、狙いが違う——「補充」ではなく「の強調」である。かつてはに処方されたが、の普及で臨床的な役割は大きく縮小しており、現在この薬名を聞く機会の多くはむしろ乱用の文脈である。

テストステロンウンデカン酸エステルとの違い

項目
設計の狙い 生理的補充(アンドロゲン作用そのもの) の強調(アンドロゲン作用は相対的に弱い)
主な適応 のTRT 貧血・の補助(現在は限定的)、⚠️乱用の対象
アンドロゲン作用 強い(本来の生理的強度) 19-ノル構造により相対的に弱められている
現在の位置づけ 標準治療として確立 ESA普及によりは縮小、現行ガイドラインは・HIV症候群へのな使用を支持しない

💡 19-ノル構造がもたらす違いは「アンドロゲン作用との比を変える」ことにある。 テストステロン自体もある程度のを持つが、は骨格を変えることでアンドロゲン作用(前立腺・皮膚・生殖器への影響)を抑えたまま、蛋白合成・造血刺激作用を相対的に強めている。ただし完全に分離できるわけではなく、男性化・などアンドロゲン系の副作用は依然として起こる。

適応・用法

貧血(特に、歴史的にはESA登場以前の肢)、症の補助的な療法。いずれも現行ガイドラインでは第一選択ではなく、ESAや症治療薬(など)に置き換わっている領域が大きい。IM(デポ筋注)。目安:適応・製剤により大きく異なる。実際の用量は施設のプロトコル・添付文書で確認する。

禁忌・注意・副作用

  • 禁忌:妊娠、男性の前立腺癌乳癌、重度肝障害
  • ⚠️ スポーツにおける対象としての禁止表に該当)
  • ワルファリン併用で合成が抑制され抗凝固作用が増強する(テストステロン製剤と共通の相互作用)
  • 注意すべき副作用:男性化(女性)、肝毒性、脂質異常(HDL低下)、の抑制による内因性性ホルモン分泌低下

まとめ

  • テストステロンの19-ノル誘導体で、同じくARを作動させるがを相対的に強調した設計。
  • 貧血・への使用は歴史的なもので、ESAの普及により現在の臨床的位置づけは限定的。
  • 前立腺癌・乳癌が禁忌、ワルファリンとの併用に注意という点はテストステロン製剤と共通。
  • 現在最も遭遇しやすい文脈はではなくとしての乱用である。