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Disease Atlas · 腫瘍 · 腫瘍

膠芽腫

Glioblastoma

別名
glioblastoma神経膠芽腫多形膠芽腫膠芽腫、IDH野生型
臓器系
腫瘍神経
科目
Pathology (Histopathology)PathologyNeurologyOncology and Reconstructive Oncoplastic Surgery
トピック
組織病理 H2-114A:膠芽腫組織病理 H2-128:膠芽腫(分子診断基準とMGMTメチル化)病理学 C/111:中枢・末梢神経系腫瘍神経内科 G3-06:脳腫瘍の病理学的分類腫瘍学 II-32:中枢神経系腫瘍の疫学・病因・分類・症状・診断腫瘍学 II-34:中枢神経系腫瘍の外科・薬物治療
上位概念
中枢神経系腫瘍(成人・小児)
鑑別疾患
原発性中枢神経系リンパ腫転移性脳腫瘍脳膿瘍放射線壊死乏突起膠腫
治療薬
テモゾロミドベバシズマブデキサメタゾンロムスチンカルムスチン
症状
発作頭痛片麻痺失語頭蓋内圧亢進乳頭浮腫
画像所見
リング状増強病変血管原性浮腫拡散強調画像高信号偽性進行
適応薬
カルムスチンラニムスチンロムスチン

🧠 全体像:は成人で最も頻度の高い悪性ので、米国の集団登録では悪性腫瘍の52.2%を占める1。⭐ 2021年の分類第5版( CNS5)で、この名前が指す範囲そのものが変わった——は IDH 野生型に限定され、かつて「」と呼ばれた腫瘍は星細胞腫(IDH )grade 4 という別の腫瘍名へ移った2。💡 覚え方は「まず IDH、次に grade を決める材料」——IDH 野生型と分かってはじめての土俵に乗り、そこから・という組織所見か、TERT ・EGFR 増幅・+7/−10 という分子所見のどちらかで grade 4 を確定する。⚠️ MGMT はこの grade 決定には関与しない。が効くかを予測するだけの別階層のマーカーである3。

位置づけ

は成人型の3型のひとつである。 CNS5 は成人型と小児型の膠腫を初めて別々に分類し、成人型を星細胞腫(IDH )・(IDH 変異かつ型)・(IDH 野生型)の3つへ整理した2。

現行の腫瘍名 分子的定義 旧称との対応
、IDH 野生型 IDH 野生型 ⚠️ 旧称「」。現行分類の腫瘍名としては使わない
星細胞腫、IDH 、grade 4 IDH1/2 変異 ⚠️ 旧称「」「二次性」。もはやと呼ばない2

⚠️ 「grade 4 の系腫瘍=」という旧来の覚え方は現行分類では成り立たない。 予後も治療も異なる2つのまとまりが同じ名前で呼ばれていた状態を分けたのが第5版の要点である。旧分類の記述は歴史的整理として残っており、(成人・小児)でも旧名称は「現在の成人を十分に表さない」ものとして扱われている。

💡 この線引きは成人型の枠内の話である。 小児のびまん性膠腫は別体系で扱われるため、以下の分子基準をそのまま当てはめない2。

疫学

米国の登録(2018〜2022年)では、原発性の脳・全体の年平均は10万人あたり26.05(悪性6.86・非悪性19.19)で、膠腫が全腫瘍の22.2%を占める1。

  • ⭐ 最も頻度の高い悪性の組織型がで、全腫瘍の13.7%、全悪性腫瘍の52.2%を占める1。
  • は男性に多い(対照的に、非悪性で最多のは女性に多い)1。
  • 好発年齢は60〜80歳台で、多くは低grade病変を経ずに最初から grade 4 として発症する(de novo発症)。
  • ⚠️ 同じ登録が示す「悪性の脳・の34.8%」は悪性腫瘍全体の値であって、の値ではない1。はこの母集団の中でも予後の悪い側にある。

診断

⭐ 組織像と分子所見のどちらか一方で grade 4 に到達できる、という構造を押さえる。

経路 所見
組織学的経路 壊死(典型的には)、。従来の組織診断はこのいずれかがあることで決まっていた4
分子的経路 TERT 、EGFR 増幅、7番染色体増加+10番染色体欠失(+7/−10)のいずれか1つ4
flowchart TD
    A["成人のびまん性<span class='jp-term jp-term-diagram' title='stellate cells'>星細胞</span>系腫瘍"] --> B{"IDH1/2変異の有無"}
    B -->|"変異あり"| C["星細胞腫(<span class='jp-term jp-term-diagram' title='isocitrate dehydrogenase'>IDH</span><span class='jp-term jp-term-diagram' title='mutant'>変異型</span>)<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='1p/19q co-deletion'>1p/19q共欠失</span>があれば<span class='jp-term jp-term-diagram' title='oligodendroglioma'>乏突起膠腫</span><br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='glioblastoma (GBM)'>膠芽腫</span>とは呼ばない"]
    B -->|"野生型"| D{"<span class='jp-term jp-term-diagram' title='pseudopalisading necrosis'>偽柵状壊死</span>または<span class='jp-term jp-term-diagram' title='microvascular proliferation'>微小血管増殖</span>があるか"}
    D -->|"ある"| E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='glioblastoma (GBM)'>膠芽腫</span>、<span class='jp-term jp-term-diagram' title='isocitrate dehydrogenase'>IDH</span>野生型(CNS <span class='jp-term jp-term-diagram' title='World Health Organization'>WHO</span> grade 4)"]
    D -->|"ない"| F{"<span class='jp-term jp-term-diagram' title='TERT promoter'>TERTプロモーター</span>変異・EGFR増幅<br>+7/−10 のいずれかがあるか"}
    F -->|"ある"| E
    F -->|"ない"| G["grade 2・3 の腫瘍として扱い<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='integrated diagnosis'>統合診断</span>を再検討する"]
    E --> H["MGMT<span class='jp-term jp-term-diagram' title='promoter methylation'>プロモーターメチル化</span>を別に測る<br>gradeではなく治療反応の予測に使う"]

⚠️ 「壊死もも無い=低悪性度」と即断しない。 従来なら組織学的に grade 2・3 とされたはずの IDH 野生型腫瘍でも、上の3つの分子異常のいずれかがあれば分子( grade 4)として扱う4。

💡 ただし「grade が同じ=生物学的挙動が同じ」ではない。 補助を受けた連続708例の比較では、分子65例の中央値は26か月で組織学的643例の21か月と有意差がなかった(p=0.435)一方、中央値はむしろ13か月対8か月と分子のほうが長かった(p=0.0237)4。分類上 grade 4 として同じ治療戦略に乗せるという運用上の合意と、挙動が同一だという主張は別に扱う。

MGMT の位置づけ

MGMT()はが作るO6-メチルを修復する酵素で、プロモーターがメチル化されて沈黙している腫瘍ほど薬が効く。⚠️ MGMT はではなく、IDH 野生型におけるである3。TERT・EGFR・+7/−10 が「grade を決める」分子所見であるのに対し、MGMT は「治療反応を予測する」分子所見で、役割の階層が違う。

症候と画像

局在・増大速度・周囲浮腫で症候が決まる点は他のと同じで、発作・頭痛・・といった局所症状や頭蓋内圧亢進(を伴う)で発症する。

画像ではを伴うとして現れ、⭐ を越えて対側半球へ連続する「」が特徴的である。

鑑別 分けるための手がかり
多発が多く、灰白質–に境界明瞭な腫瘤を作る。は通常単発でを越えうる
中心部にを伴うことが多い。⚠️ ただしは膿瘍に特異的ではなく、でもの高信号を呈しうる
免疫不全の有無、均一な、ステロイド投与で消退しうる点
⚠️ 治療後の増大病変で問題になる。 直後のとの区別を含め、画像だけでは決められないことが多い

⚠️ の向きは「を見落とす」だけではない。 成人のが、・壊死・を伴ってと読みすぎられた経験が報告されている。

治療

新規診断例の標準治療(Stuppレジメン)

全身状態・状態の良い70歳未満の新規診断では、最大限安全な摘出に続いて、放射線療法期間中は週末も含め連日75 mg/m²をし、続いて150〜200 mg/m²を28日ごと5日間投与する維持療法を6コース行うのが標準治療である5。放射線療法は1.8〜2 Gy分割で計60 Gyで、これ単独でも生存期間中央値をおよそ倍にする5。

💡 数字の出どころはである。 新規診断573例で、放射線療法(2 Gy×5日/週×6週、計60 Gy)にのと6コースのを加えると、生存期間中央値は12.1か月から14.6か月へ延び(死亡0.63、95%CI 0.52〜0.75)、2年は10.4%から26.5%へ上がった6。⚠️ 教科書がしばしば書く「15〜18か月」はや患者背景の良い症例集積を含めた幅で、無作為化試験での実測値は14.6か月である。

⭐ の利益は MGMT の状態で分かれる。 206例では45%で MGMT プロモーターがメチル化されており、治療法によらずメチル化が独立した良好な予後因子であった。そしてによる明確な生存利益はメチル化例に限られた——メチル化例の生存期間中央値は併用群21.7か月・放射線単独群15.3か月(P=0.007)で、非メチル化例では治療群間の差は小さく統計学的に有意ではなかった(著者のは「非メチル化例ではそのような利益がなかった」)7。⚠️ とはいえ「非メチル化ならを外す」が定まったではない。 高齢者の非メチル化で放射線療法単独に対するわずかなの延長が観察されたことなどから、この論点は再び議論の対象になっている5。

高齢者・全身状態不良例

⭐ 年齢と全身状態で照射の量そのものを変える。

状況 方針5
70歳以上で 70以上 1.8 Gy分割計50 Gyの照射がより生存を改善した
年齢・の点で予後不良 15分割40 Gyのが30分割60 Gyと同等の効果をもつ
高齢者・MGMT 非メチル化または不明 単独
高齢者・MGMT メチル化 単独
大きな病変・多発病変でが低い 支持療法・を主体にすることが適切

💡 高齢者では MGMT の測定が「どちらの治療を選ぶか」を決める分岐になる。 若年者で「を足すかどうか」の予測に使うのとは、意思決定における役割が違う。

腫瘍治療電場

は、200 kHzの低強度をした頭皮上の4枚のから1日18時間以上かけて与える治療である8。

を終えた695例を2対1で+維持(466例)と維持単独(229例)にしたの最終解析では、からの中央値が6.7か月対4.0か月(0.63、95%CI 0.52〜0.76、P<0.001)、中央値が20.9か月対16.0か月(0.63、95%CI 0.53〜0.76、P<0.001)だった8。

  • ⚠️ この20.9か月はを起点とした値である。 診断からまでのが3.8か月あるので、診断からの生存期間と直接比べない8。
  • ⚠️ アレイ直下の軽度〜中等度のが併用群の52%に生じた(単独群では0例)8。全身性有害事象の頻度は48%対44%で大きくは変わらない。
  • ⚠️ 効果は示されたが位置づけには異論がある。 作用機序、を置かない試験デザイン、データの解釈、に疑義が呈されている5。

ベバシズマブと再発時

新規診断例への追加は、2つので無増悪生存を3〜4か月延ばしたがを延ばさなかった5。⚠️ 無増悪生存の延長だけを効果として読まない——造影増強を抑える薬で画像上の進行判定そのものが揺らぐうえ、の早期低下も懸念された5。

再発時の選択肢は前治療・年齢・全身状態・MGMT の状態・進行の様式で決める5。

  • は約20〜30%が対象になる。⚠️ 初回手術から6か月以内のは、に対する不要な介入になるリスクを高めるとガイドラインが明記している5。
  • (90〜110 mg/m²)はで他剤への優越を示したことはないが、複数の試験の対照群としての実績から最も妥当な標準治療とみなされるようになった。6か月はおよそ20%である。
  • の再投与、、への参加も選択肢になる。

周術期・症候性の脳浮腫にはを用いる。

まとめ

  • は成人で最も頻度の高い悪性ので、米国の集団登録では全悪性腫瘍の52.2%・全腫瘍の13.7%を占める1。
  • ⭐ CNS5(2021年)では IDH 野生型に限定された。かつての「」は星細胞腫(IDH )grade 4 という別の腫瘍名になり、旧称「」は現行の腫瘍名として使わない2。
  • grade 4 への到達経路は2つ——・という組織所見か、TERT ・EGFR 増幅・+7/−10 のいずれか1つ4。
  • ⚠️ MGMT は grade を決める基準ではなく、への反応を予測するマーカーである3。
  • 標準治療は最大限安全な摘出+放射線療法60 Gyへのと6コースので、生存期間中央値14.6か月対12.1か月、2年26.5%対10.4%65。
  • ⭐ の利益はおおむね MGMT メチル化例に限られる(206例中45%がメチル化)7。高齢者では非メチル化・不明なら単独、メチル化なら単独という運用が広まった5。
  • の追加は無増悪生存6.7か月対4.0か月・20.9か月対16.0か月(いずれも起点)を示したが、52%と試験デザインへの異論を併せて理解する85。
  • 再発時は(初回手術から6か月以上たった限局性再発)、、再投与、、が選択肢になる5。

出典

  1. 1.CBTRUS Statistical Report: Primary Brain and Other Central Nervous System Tumors Diagnosed in the United States in 2018-2022(Neuro-Oncology(Central Brain Tumor Registry of the United States)・2025)2018〜2022年の米国の集団ベース登録で、原発性の脳・その他の中枢神経系腫瘍の年平均年齢調整罹患率が10万人あたり26.05(悪性6.86・非悪性19.19)であること、膠腫が全腫瘍の22.2%を占めること、最も頻度の高い悪性の組織型が膠芽腫で全腫瘍の13.7%・全悪性腫瘍の52.2%を占めること、膠芽腫が男性に多いこと、悪性の脳・中枢神経系腫瘍全体(膠芽腫に限らない)の5年相対生存率が34.8%であることを抄録で確認した。抄録のみを閲覧しており全文は未取得。閲覧 2026-09-04
  2. 2.World Health Organization 2021 Classification of Central Nervous System Tumors and Implications for Therapy for Adult-Type Gliomas: A Review(JAMA Oncology・2022)2021年のWHO中枢神経系腫瘍分類第5版で成人型と小児型の膠腫が初めて分子病態と予後の違いに基づいて別々に分類されたこと、成人型びまん性膠腫が星細胞腫(IDH変異型)・乏突起膠腫(IDH変異かつ1p/19q共欠失型)・膠芽腫(IDH野生型)の3型に整理されたこと、膠芽腫という診断名がIDH野生型腫瘍に限定され、従来IDH変異型膠芽腫と診断されていた腫瘍が astrocytoma, IDH-mutant, grade 4 へ再分類されたことを確認した閲覧 2026-09-04
  3. 3.Molecular diagnostic tools for the World Health Organization (WHO) 2021 classification of gliomas, glioneuronal and neuronal tumors; an EANO guideline(Neuro-Oncology(European Association of Neuro-Oncology)・2023)WHO中枢神経系腫瘍分類第5版では多くの腫瘍型で分子所見が診断に必須の基準となり、組織像と分子所見を統合したhistomolecular診断が要求されること、MGMTプロモーターメチル化は診断基準ではなくIDH野生型膠芽腫における予測マーカーとして位置づけられることを確認した閲覧 2026-09-04
  4. 4.The survival outcomes of molecular glioblastoma IDH-wildtype: a multicenter study(Journal of Neuro-Oncology・2022)従来の膠芽腫の組織診断が壊死または微小血管増殖の存在で決まっていたこと、2021年WHO分類ではこれらの組織所見を欠く(従来ならgrade 2・3とされた)IDH野生型びまん性星細胞系腫瘍でも、TERTプロモーター変異・EGFR増幅・+7/−10のコピー数変化のいずれかがあれば分子膠芽腫(molGBM、WHO grade 4)とすること、補助化学放射線療法を受けた連続708例(組織学的膠芽腫643例・分子膠芽腫65例)の比較で無増悪生存期間中央値が組織学的膠芽腫8か月に対し分子膠芽腫13か月(p=0.0237)、全生存期間中央値が21か月対26か月(p=0.435)であったことを抄録で確認した。抄録のみを閲覧しており全文は未取得。閲覧 2026-09-04
  5. 5.EANO guidelines on the diagnosis and treatment of diffuse gliomas of adulthood(Nature Reviews Clinical Oncology(European Association of Neuro-Oncology)・2021)Europe PMC(PMC7904519)の全文で、膠芽腫の標準放射線療法が1.8〜2 Gy分割で計60 Gyであり生存期間中央値をおよそ倍にすること、KPS 70以上の70歳以上では1.8 Gy分割計50 Gyの照射が最良支持療法より生存を改善したこと、年齢やKPSの点で予後不良な患者では15分割40 Gyの寡分割照射が30分割60 Gyと同等の効果をもつこと、全身状態・神経学的状態の良い70歳未満の新規診断膠芽腫では週末を含め放射線療法期間中連日テモゾロミド75 mg/m²を同時併用し、続いて150〜200 mg/m²を28日ごと5日間投与する維持療法を6コース行うことが標準治療であること、テモゾロミドの利益がおおむねMGMTプロモーターメチル化例に限られること、高齢者ではMGMTプロモーター非メチル化または不明例には寡分割照射単独を、メチル化例にはテモゾロミド単独を行うという運用が多くの欧州諸国で標準になったこと、⚠️ 2016年までは非メチル化例でテモゾロミドを省いても不利益が無いというのが広い合意だったが、逐語で「This notion has become controversial again after a minor OS prolongation with radiotherapy plus temozolomide versus radiotherapy alone was observed in elderly patients with glioblastomas lacking MGMT promoter methylation and with the negative outcome of the CheckMate 498 trial.」とあり、この論点が再び議論の対象になっていること、また逐語で「Second surgery earlier than 6 months after initial surgery increases the risk of unnecessary intervention on the basis of pseudoprogression」と述べられていること、新規診断例へのベバシズマブについてRTOG 0825試験のデータが早期の認知機能低下への懸念を提起したこと、腫瘍治療電場を維持テモゾロミドに追加した第III相試験が全部分集団で無増悪生存・全生存の優越を示した一方で作用機序・シャム対照を置かない試験デザイン・費用対効果に疑義が呈されていること、新規診断例へのベバシズマブ追加は2つの第III相試験で無増悪生存を3〜4か月延ばしたが全生存を延ばさず本ガイドライン時点で新規診断膠芽腫には承認されていないこと、再発時には約20〜30%が初回手術から6か月以上たった限局性再発に対する再手術の対象になること、ロムスチン90〜110 mg/m²が無作為化比較試験で他剤への優越を示したことはないものの複数の試験の対照群としての実績から最も妥当な標準治療とみなされるようになっており6か月無増悪生存率がおよそ20%であることを確認した閲覧 2026-09-04
  6. 6.Radiotherapy plus concomitant and adjuvant temozolomide for glioblastoma(The New England Journal of Medicine・2005)新規診断膠芽腫573例の無作為化試験で、放射線療法(2 Gy×5日/週×6週、計60 Gy)にテモゾロミド75 mg/m²/日の同時併用と6コースの維持投与を加えた群の生存期間中央値が14.6か月、放射線単独群が12.1か月(死亡ハザード比0.63、95%CI 0.52〜0.75)、2年生存率が26.5%対10.4%であったことを確認した閲覧 2026-09-04
  7. 7.MGMT gene silencing and benefit from temozolomide in glioblastoma(The New England Journal of Medicine・2005)抄録で確認した。膠芽腫206例の45%でMGMTプロモーターがメチル化されており、治療法によらずMGMTプロモーターメチル化が独立した良好な予後因子であったこと。メチル化例ではテモゾロミド併用群の生存期間中央値が21.7か月、放射線単独群が15.3か月(P=0.007)であった一方、非メチル化例では治療群間の差は小さく統計学的に有意ではなかったこと(結論では、非メチル化例はそのような利益を得なかったとまとめている)閲覧 2026-09-23
  8. 8.Effect of Tumor-Treating Fields Plus Maintenance Temozolomide vs Maintenance Temozolomide Alone on Survival in Patients With Glioblastoma: A Randomized Clinical Trial(JAMA・2017)切除または生検を受け化学放射線療法を終えた膠芽腫695例を2対1で腫瘍治療電場+維持テモゾロミド(466例)と維持テモゾロミド単独(229例)に無作為化した非盲検試験で、診断から無作為化までの期間中央値が3.8か月、年齢中央値が56歳であったこと、腫瘍治療電場が200 kHzの低強度交流電場を剃毛した頭皮上の4枚のトランスデューサアレイから1日18時間以上かけて与えるものであること、無作為化からの無増悪生存期間中央値が6.7か月対4.0か月(ハザード比0.63、95%CI 0.52〜0.76、P<0.001)、全生存期間中央値が20.9か月対16.0か月(ハザード比0.63、95%CI 0.53〜0.76、P<0.001)であったこと、全身性有害事象の頻度が48%対44%であった一方、アレイ直下の軽度〜中等度の皮膚毒性が腫瘍治療電場併用群の52%に生じ単独群では0例であったことを抄録で確認した。抄録のみを閲覧しており全文は未取得。閲覧 2026-09-04