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Symptoms · Published

気息性嗄声

Breathy hoarseness

臓器系
耳鼻咽喉科
科目
ENT
トピック
耳鼻咽喉科 53:声帯運動障害の症状・原因・診断と声帯側方固定術
関連疾患
声帯麻痺頭蓋底腫瘍

🧠 全体像嗄声の中でも、が完全に閉じきらず呼気が漏れることで生じるを指す具体像である。粘膜のざらつきではなく「息が声に混じる」聴覚印象が特徴で、鑑別の中心はを起こす病態——特に片側性の声帯運動障害と声帯のな閉鎖不良——になる。

機序:声門閉鎖不全

正常な発声では両側声帯が正中で接し、呼気流を細かく断続させて音を作る。のどこかに隙間()が残ると、そこから呼気が持続的に漏れ、振動効率の低下と気流雑音が混じってになる。

隙間の形 代表原因
の広い隙間(片側が動かない) 片側性の
声帯のに沿った溝状の隙間 、瘢痕
声帯全体の菲薄化による隙間

代表原因

片側性のの代表原因で、患側声帯が正中〜中間位で固定されるために開いたままになる。声量低下・咳の弱さ・液体の誤嚥を伴うことが多い。原因検索(・迷走神経の走行)と両側性との違いはを参照。

⚠️ を「の変化」だけで片付けず、誤嚥を確認する。 は発声だけでなく嚥下時の気道防御にも関わるため、水分でむせる・食事中の咳・繰り返す肺炎があればのリスクとして評価する。甲状腺・頸部・直後の新規発症は損傷を示唆し、早期の確認が要る。

は声帯に線状の陥凹(溝)を生じ、が乏しくなることで慢性のを来す。先天性・特発性のことが多く、片側ののような明らかな運動障害を伴わない点で鑑別できる。加齢性の声帯萎縮も両側性のと閉鎖不全を来し、声量低下・として現れる。

評価と対応

で隙間の形(か、溝状か、か)を観察すると原因が絞れる。片側麻痺による大きな隙間は音声治療に加えで閉鎖を補うことが多く、・加齢性萎縮は音声治療を基本としつつ、症状が強い例で同様の充填・内方移動術を検討する。

まとめ

  • の隙間から呼気が漏れる)による具体的なで、嗄声の一亜型として位置づける。
  • 代表原因は片側性のの隙間)と、・加齢性萎縮(溝状・弓状の隙間)。
  • で隙間の形を観察すると原因の絞り込みに直結し、治療はなど閉鎖を補う方向で個別化する。