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Symptoms · Published

反回神経麻痺

RLN palsy

臓器系
耳鼻咽喉科神経
科目
ENTSurgeryPulmonology
トピック
耳鼻咽喉科 51:喉頭の解剖と生理耳鼻咽喉科 53:声帯運動障害の症状・原因・診断と声帯側方固定術外科学 B/03:甲状腺腫瘍(症状・診断・治療)呼吸器学 30:肺癌の診断と病期分類
関連疾患
Ortner症候群甲状腺癌食道癌声帯麻痺大動脈瘤肺癌

🧠 全体像は診断名ではなく、神経走行のどこかに病変があるという標識である。を除くすべてのを支配するため、麻痺するとを閉じきれず嗄声になる。臨床上の分岐は2つしかない——左は縦隔まで探しに行く必要があることと、片側は声の問題だが両側は気道の問題であることである。

左反回神経は大動脈弓を回る

反転する場所 の外側)
探すべき範囲 頭蓋底〜 頭蓋底に加えて縦隔全体

⭐ 原因不明の左で、頸部だけを画像化して終わらせない。頭蓋底から下までを1回の造影CTに収める。左だけを侵すリンパ節、食道)は頸部の検査には映らない。なお肺癌でははT4に相当し、嗄声は随伴症状ではなく病期を変える所見である。

💡 医原性が最も多い。甲状腺・副甲状腺手術では初回で約1%、で5〜15%に生じ、の症例数が最大の危険因子である。、食道・、挿管外傷も原因となる。なお声帯より上の知覚はが担うので、だけなら喉頭の知覚は残る——それでもが不完全なため誤嚥は起こる。

片側と両側で問題が入れ替わる

片側 両側
主症状 、声量低下、弱い咳、誤嚥 、呼吸困難。声は比較的保たれうる
最初にすること と走行に沿った画像。原因検索が主眼 気道確保(挿管または

⚠️ 両側麻痺で「声が出ているから大丈夫」と判断しない。 両側声帯がで固定されると発声は保たれる一方、の隙間は最も狭くなる。声が良いことがむしろ気道が狭いことの裏返しになる。後の喘鳴では、両側麻痺・血腫による圧迫・術後低Ca血症によるを同時に考える。声帯位置の読み方、を含む治療は にまとめてある。

まとめ

  • は病変の標識で、以外のが動かなくなる。
  • 左はを回るため、頭蓋底から下まで縦隔を含めて画像化する。肺癌でははT4で、嗄声が病期を変える。
  • 片側は声と誤嚥、両側は気道。両側は緊急である。
  • 両側固定では声が保たれるので、発声の良さを安全の根拠にしない。
  • 甲状腺術後の喘鳴では両側麻痺・血腫・低Ca性を並行して考える。