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Symptoms · Published

凹足

Pes cavus

別名
凹足変形ハイアーチ
臓器系
運動器神経
科目
PediatricsNeurology
トピック
小児科 3-12:小児神経筋疾患神経内科 G1-36:多発ニューロパチーの症候と主な原因
関連疾患
Friedreich失調症

🧠 全体像は整形外科の変形として片づけられがちだが、両側性ならを疑う入口として扱うのが要点である。症候性患者の約2/3で背景にがあり、内訳はが最多で、が続く。片側性・非対称なら局所的な原因(外傷後など)を考えるが、両側対称性のは末梢神経〜脊髄の慢性進行性疾患を積極的に探す所見である。

病態生理:筋力の不均衡が骨性変形を作る

は、足内在筋・下腿筋のうち特定の筋群が選択的に萎縮・される一方でが相対的に温存されることにより、足の縦アーチが異常に高くなる変形である。多くの原因疾患は末梢神経・脊髄の慢性進行性病変であり、神経支配を受ける筋の間で筋力の不均衡が長期間かけて骨性の変形を固定化するという機序を共有する。

原因:両側性なら神経疾患を第一に疑う

症候性の患者のうち約2/3はが背景にある1

分類 代表疾患 特徴
末梢神経 (最多) 遠位力低下・が併存する2
脊髄 患者の55%にを認め、消失を伴う3
脊髄形成異常 などの皮膚所見を伴うことがある
中枢性 痙性を伴う非対称性の変形になりやすい
特発性 明らかな基礎疾患を認めない例 軽度で緩徐な「軽微な」として大人になって気づかれることもある

⚠️ 左右対称性はを疑う手がかりになる。 片側性・非対称のは外傷後など局所的な原因を考えやすいが、両側対称性のは上記のを第一に想定して評価を進める。

Colemanブロックテスト:可撓性か固定性かを判定する

後足部を伴うでは、変形が前足部由来の可撓性のものか、後足部自体が固定化したものかを区別することがを左右する。足の外側(第4・5頭の下)に1インチのブロックを当てて第1列を床から浮かせ、後足部位へ矯正されれば可撓性(前足部のが原因)、矯正されなければ固定性(後足部自体の変形)と判定する1

flowchart TD
    A["両側性の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='pes cavus (high-arched foot)'>凹足</span>を確認"] --> B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='neurological patient examination'>神経学的診察</span><br>(腱反射・筋力・感覚)"]
    B --> C["Colemanブロックテストで<br>後足部の可撓性を評価"]
    C --> D{"<span class='jp-term jp-term-diagram' title='neurological'>神経学的</span>異常あり"}
    D -->|"あり"| E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='peripheral nerve conduction study'>末梢神経伝導検査</span>・遺伝学的検査<br>(<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Charcot-Marie-Tooth disease'>Charcot-Marie-Tooth病</span>など)"]
    D -->|"あり・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='spinal cord symptoms'>脊髄症状</span>"| F["脊椎MRI<br>(<span class='jp-term jp-term-diagram' title='tethered cord syndrome'>脊髄係留症候群</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='spina bifida'>二分脊椎</span>の除外)"]
    D -->|"なし"| G["特発性として経過観察・整形外科的管理"]

合併症と治療

では体重が足の外側・前足部に偏るため、、外側不安定性による反復性の第5を来しやすい1。治療は軽症例では(外側ウェッジ挿板など)で対応するが、進行例・症候性の高度な変形にはなどの手術が行われ、重度例では矯正がQOLの改善に有益とされる2

まとめ

  • は症候性の約2/3でが背景にあり、が最多、が続く。
  • 両側対称性のを第一に疑う入口として扱う。
  • Colemanブロックテストで後足部の可撓性・固定性を判定し、か手術か)に反映する。
  • ・反復性・第5を合併しやすい。治療はから手術まで幅がある。

出典

  1. 1.Pes Cavus(StatPearls (NCBI Bookshelf)・2023)症候性患者の約2/3で神経疾患(Charcot-Marie-Tooth病が最多、Friedreich失調症、脳性麻痺、脊髄係留症候群、二分脊椎)が背景にあること、Colemanブロックテストで後足部内反が1インチのブロックにより可撓性か固定性かを判定できること、槌趾・外側不安定性による反復性足関節捻挫・第5中足骨疲労骨折を合併しうること、治療は装具から腱移行術・骨切り術・関節固定術まで幅があることを確認した(Etiology節・Evaluation節・Complications節・Treatment節)。閲覧 2026-08-11
  2. 2.Charcot-Marie-Tooth Hereditary Neuropathy Overview(GeneReviews(NCBI Bookshelf)・2025)遠位筋萎縮・筋力低下、足関節背屈力低下、腱反射低下と並んで凹足変形("pes cavus foot deformity")が代表的な脱髄型CMTの臨床所見であること、重度の凹足に対する手術的矯正がQOL上有益であることを確認した。閲覧 2026-08-11
  3. 3.Friedreich Ataxia(GeneReviews(NCBI Bookshelf)・2025)Friedreich失調症患者の55%に凹足を認めることを確認した(Clinical Description節)。閲覧 2026-08-11