生物物理学

生物物理学 · 19.05

第一法則―生体系への応用

First law — applications to biological systems

🧠 生体はエネルギーを作るのではなく形を変換する。 代謝は栄養素のをATP・熱・仕事へ変える。

生体のエネルギー収支

代謝で得たは、輸送仕事、合成、熱へ配分される。体重や体温などの状態量がほぼ一定でも物質・エネルギーの流れは続く。定常状態では、各について流入・生成・流出が釣り合い、な蓄積量が時間的にほぼ一定となる1。

代謝エネルギーの配分

呼吸や光合成にもが成り立つ。

flowchart TD
  A["生体の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='energy balance'>エネルギー収支</span>"] --> B
  B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='metabolic energy'>代謝エネルギー</span>の配分"] --> C
  C["呼吸や光合成にも<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Fick&#39;s first law'>第一法則</span>が成り立つ"] --> D
  D["定常状態と効率"]

定常状態と効率

生体は物質とエネルギーを交換する開放系であり、代謝は栄養素のをATP・熱・仕事へ変換する。このときもは成立し、摂取・排出・蓄積を含む全を取ればエネルギーは保存される。

は摂取・蓄積・仕事・を結ぶ。効率は目的に応じて、機械仕事/、ATPに保存された/基質のなど異なる入出力で定義されるため、分母と分子を明示する必要がある2。機械効率で仕事に数えないエネルギーも「消失」せず、変化や熱としてに含まれる。

まとめ

  • 生体はエネルギーを作るのではなく形を変換する。代謝は栄養素のをATP・熱・仕事へ変える。
  • 呼吸や光合成にもが成り立つ。
  • は摂取・蓄積・仕事・を結ぶ。

出典

  1. 1.Physics of metabolic organization(Physics of Life Reviews・2017)生体代謝を非平衡の物質・エネルギー収支として扱う閲覧 2026-08-20
  2. 2.Metabolic Homeostasis in Life as We Know It: Its Origin and Thermodynamic Basis(Frontiers in Physiology・2021)代謝恒常性を自由エネルギー変換と定常的な流れの観点から説明する閲覧 2026-08-20