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喉頭・下咽頭の悪性腫瘍

Malignancies of the larynx and hypopharynx

前提:病態
鼻腔・上咽頭・喉頭の腫瘍口唇・口腔・咽頭の病理
疾患
頭頸部癌

🧠 全体像:喉頭・の多くは扁平上皮癌である。ごとに症状の出現時期とが異なり、治療は病期だけでなく喉頭温存、嚥下、肺機能、を多職種で判断する。

喉頭癌

病理とリスク

大部分は扁平上皮癌で、腺癌、リンパ腫などは少ない。喫煙と飲酒が主要因で、曝露やも関与する。との関連は報告されるが研究間のが大きく、と同じヒトパピローマウイルス関連癌として一括しない1

亜部位による違い

特徴 症状・リンパ節
など。が豊富 咽頭違和感、。早期から頸部リンパ節転移しうる
でも嗄声が出やすく、早期発見されやすい。初期はリンパ節転移が比較的少ない
まれ 呼吸困難・喘鳴、発見時進行例が多い

診断

  • 嗄声、・嚥下障害、呼吸困難、喘鳴、、体重減少を確認する。
  • 原因不明の嗄声が4週間以内に改善しない場合、または悪性リスク・がある場合は、それより早く喉頭を観察する。2
  • 軟性内視鏡で病変、声帯可動性、気道を評価する。
  • 断する。
  • 造影コンピュータ断層撮影(CT)/、軟骨外進展、リンパ節を評価し、進行例では遠隔転移評価を追加する。

治療

病態 主な選択肢
早期 、部分切除、放射線療法のいずれかを機能と施設経験で選択3
局所進行・可能 、または手術 + 病理リスクに応じ術後治療
T4a、広範な軟・喉頭外進展、治療前喉頭機能不良など 初回を優先する場合がある3
再発・転移 、化学療法、免疫療法などを個別化

下咽頭癌

好発部位は、後輪状部、後壁である。初期症状が乏しく、も豊富なため発見が多い。

  • 症状:嚥下障害・、嗄声、、体重減少。
  • 診断:内視鏡と生検、造影コンピュータ断層撮影(CT)/、頸部・胸部を含む。重複頭頸部・にも注意する。
  • 治療:部分/と再建、放射線療法、を病期・・機能により選ぶ。進行例ではと術後治療を組み合わせることがある。

診療の流れ

flowchart TD
    A["持続する嗄声・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='odynophagia'>嚥下痛</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='neck mass'>頸部腫瘤</span>"] --> B["喉頭・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='hypopharynx'>下咽頭</span>内視鏡"]
    B --> C["生検で<span class='jp-term jp-term-diagram' title='pathological diagnosis'>病理診断</span>"]
    C --> D["局所・頸部・遠隔病期評価"]
    D --> E["多職種カンファレンス"]
    E --> F["根治性 + 発声/嚥下/気道を踏まえ<span class='jp-term jp-term-diagram' title='therapeutic options'>治療選択</span>"]
    F --> G["治療後の腫瘍・機能・栄養フォロー"]

⚠️ 呼吸困難・喘鳴を伴う進行腫瘍では、生検より先に気道計画が必要になる。

まとめ

  • は嗄声が早く、が乏しいため比較的早期に見つかる。
  • は症状が遅くリンパ節転移が多いため、一般に予後が不良である。
  • は「放射線か手術か」の固定表ではなく、病期・・喉頭機能を多職種で統合する。

出典

  1. 1.Human papillomavirus infection and laryngeal cancer risk: a systematic review and meta-analysis(The Journal of Infectious Diseases・2013)喉頭癌組織では高リスクヒトパピローマウイルスが検出され関連が示される一方、研究間の異質性が大きいこと閲覧 2026-08-09
  2. 2.Use of Larynx-Preservation Strategies in the Treatment of Laryngeal Cancer: American Society of Clinical Oncology Clinical Practice Guideline Update(Journal of Clinical Oncology・2018)T1・T2では内視鏡切除または放射線療法を選択し、T4aや治療前喉頭機能不良では初回全喉頭摘出を検討すること閲覧 2026-08-09
  3. 3.Clinical Practice Guideline: Hoarseness (Dysphonia) (Update)(Otolaryngology–Head and Neck Surgery・2018)嗄声が4週間以内に改善しない場合、および重篤な原因が疑われる場合は期間によらず喉頭鏡検査を行うことを推奨し、頸部腫瘤・喘鳴・喫煙歴・術後や挿管後・職業音声使用者を早期評価の要因として挙げたこと閲覧 2026-08-13