Gynecology

Gynecology · 06

不妊症の原因とカップルの評価

Causes of infertility. The infertile couple

前提:正常
女性性内分泌学性成熟の内分泌生理学・男性生殖生理学受精
症状
不妊症

🧠 全体像は一方だけの問題としてではなく、精子、排卵、卵管・子宮、性交・性機能を両者同時に評価する。評価開始は女性年齢と既知のリスクで変わり、35歳未満は12か月、35歳以上は6か月、40歳超や既知の原因があればより早く始める。

定義と評価開始時期

  • :過去に妊娠成立歴がない。
  • :過去に妊娠成立歴がある。
状況 評価開始の目安
女性が35歳未満で明らかなリスクなし 定期的な避妊なし性交を12か月続けても妊娠しない
女性が35歳以上 6か月で評価を開始
女性が40歳超 より速やかな評価・治療を検討
無月経・、卵管疾患、、既知の男性因子など せず評価

💡 健康なカップルでも1周期当たりの妊娠確率は有限であり、「すぐ妊娠しない」ことだけで病的とは限らない。一方、女性年齢は妊孕性と治療成績に強く影響するため、年齢に応じた時間設定が重要である。

主な原因

領域 代表的原因
男性因子 、精子運動率低下、形態異常、精路閉塞、、内分泌異常、勃起・
排卵因子 PMOS(従来PCOS)、、甲状腺・高プロラクチン、、加齢性低下
卵管・腹膜因子 、クラミジア感染後、、術、卵管閉塞
子宮・頸管因子 、ポリープ、、頸管狭窄
性交・性機能 性交頻度不足、
原因不明 標準評価で明らかな原因を同定できない
flowchart TD
    A["妊娠成立"] --> B["適切な時期の性交・精子の腟内射出"]
    B --> C["排卵と良好な<span class='jp-term jp-term-diagram' title='ovum'>卵子</span>"]
    C --> D["通過可能な卵管で受精"]
    D --> E["胚が子宮腔へ移動"]
    E --> F["受容性のある子宮内膜へ着床"]
    F --> G["どの段階の障害も不妊因子となる"]

妊娠を望むカップルへの助言

妊娠しやすい時期

  • は、排卵日までの6日間で、特に排卵前2日間の妊娠確率が高い。
  • この期間に1〜2日ごと、またはカップルに負担のない頻度で性交する。
  • 尿中検査は排卵の約1〜2日前を捉える。基礎体温上昇は排卵後の確認には使えるが、その周期の排卵予測には遅い。

⚠️ 性交後に仰向けで15分間休んでも妊娠率が上がる科学的根拠はない。精子は性交後数分〜15分ほどで卵管へ到達しうる。

妊娠前の健康管理

  • 葉酸を開始し、喫煙・・違法薬物を避ける。
  • 過量飲酒を避け、は中等量にする。
  • 慢性疾患、服薬、ワクチン、遺伝性疾患リスクを確認する。
  • 極端な・高体重、過度の運動、熱曝露や精巣などを個別に見直す。

初回評価の原則

  1. 両者の生殖歴、性交頻度、既往、手術、感染、薬剤、生活曝露を同時に聴取する。
  2. 男性は早期にを行う。
  3. 女性は排卵、子宮・卵管、年齢に応じたを評価する。
  4. 検査は低侵襲で有用なものから行い、結果がを変えるかを考える。

まとめ

  • 不妊評価は35歳未満では12か月、35歳以上では6か月、40歳超または既知の原因があればより早く開始する。
  • 原因は男性、排卵、卵管・腹膜、子宮、性交・性機能に分け、両者を並行して評価する。
  • は排卵日までの6日間で、性交後の仰臥位は妊娠率を改善しない。