Histology

Histology · 12.1

泌尿器:腎臓

Urinary system — Kidney

応用トピック
単純・複雑性腎嚢胞と常染色体優性多発性嚢胞腎小児・思春期の高血圧小児の血尿小児ネフローゼ症候群と腎炎症候群

🧠 は「ろ過する部分(糸球体)」と「を作り替える長い管(尿細管)」の2部構成、と覚える。 糸球体で血液が大まかにろ過されができ、続く・集合管という長い管を通る間に、必要なものを再吸収し不要なものを分泌して最終的な尿の組成に仕上げる——「ろ過は一度きり、仕上げは長い道のり」というイメージで捉える。

ネフロンの構成

は腎臓の機能単位で、尿細管からなる。

flowchart TD
  A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='renal corpuscle'>腎小体</span>:糸球体+<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Bowman&#39;s capsule'>ボーマン嚢</span>"]
  A --> B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='proximal convoluted tubule (PCT)'>近位曲尿細管</span>"]
  B --> C["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='loop of Henle'>ヘンレのループ</span>:下行脚・上行脚"]
  C --> D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='distal convoluted tubule (DCT)'>遠位曲尿細管</span>"]
  D --> E["集合管"]

腎小体:糸球体とボーマン嚢

糸球体(糸球体、の房, 06-3-capillaries-sinusoidsと、それを包むからなる。

構成要素 特徴
糸球体毛細血管 内皮、からへ(動脈が動脈のままを作る特殊な血管配置)
臓側葉のした上皮細胞、を取り囲みを形成
に富む厚い基底膜(02-4-basement-membrane)、ろ過障壁の中心
の間を支持、貪食・収縮能をもつ

障壁は内皮・間のという3層からなり、この構造の破綻(基底膜の異常など)が・血尿を来す——02-4-basement-membraneで触れたはこのの異常の代表例。

尿細管:再吸収と分泌が起こる長い管

部位 上皮 特徴的な構造・機能
明瞭な, 02-2-apical-specializations)、豊富な01-1-plasma-membrane)でNa⁺・水・グルコース・アミノ酸の大部分を再吸収
下行脚は、上行脚太い部分は を形成し尿の濃縮に関与
を欠く、Na⁺再吸収・K⁺分泌をアルドステロンの調節下で行う
集合管 〜円柱上皮、明瞭な細胞境界(「電柱状」の外観) の作用で水の再吸収を調節

💡 とその他の尿細管を光顕で見分ける決め手は「明瞭なの有無」——は吸収の主力部隊としてが発達し、以降はを欠くため管腔がより明瞭に開いて見える。

傍糸球体装置

が自身のに接する部位に形成される特殊な構造で、血圧・の調節に関わる。

構成要素 機能
した細胞群、尿細管内のNaCl濃度を感知
の平滑筋がレニンを分泌

まとめ

  • を行うと、を作り替える尿細管(PCT・・DCT・集合管)からなる。
  • 障壁は内皮・基底膜・の3層からなる。
  • は明瞭なをもち大部分の再吸収を担い、以降はを欠く。
  • (NaCl感知)と)からなりに関与する。