Histopathology

Histopathology · H1-030

胆石症

SPECIMEN - Cholelithiasis

描出疾患
胆石症

🧠 全体像(cholelithiasis)は胆道内に結石が形成される病態で、が中心である。肉眼では色だけでなく、断面、硬さ、表面、形成部位を合わせて判定する。

胆石の分類

種類 ・外観 形成に関わる条件
コレステロール石 コレステロール主体、淡黄〜黄白色 胆汁のコレステロール、結晶、胆嚢運動低下
黒色色素石 ビリルビンカルシウム主体、黒色で硬い 慢性溶血、肝硬変、加齢など
褐色色素石 褐色で比較的軟らかい 胆管内感染、胆汁うっ滞
混合石・複合石 コレステロール、色素、が混在 複数の形成機序
白色調の主体 比較的まれ

コレステロール石が多数を占める地域は多いが、割合は集団・地域で異なるため、な比率では分類しない。

形成機序

flowchart TD
    A["胆汁組成の変化"] --> B["コレステロール<span class='jp-term jp-term-diagram' title='supersaturation'>過飽和</span>または<span class='jp-term jp-term-diagram' title='unconjugated bilirubin'>非抱合ビリルビン</span>増加"]
    B --> C["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='mucins'>ムチン</span>などを核に<span class='jp-term jp-term-diagram' title='crystallization'>結晶化</span>"]
    D["胆嚢運動低下・胆汁うっ滞"] --> C
    E["溶血または胆道感染"] --> B
    C --> F["結晶の成長・凝集"]
    F --> G["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='gallstone formation'>胆石形成</span>"]

肉眼標本で見る形態

  • 相互に接して成長した結石は、圧迫面が平らな多面体状のを示す。
  • 単一の黄色い大型石はコレステロール石を示唆するが、外観だけでは成分を断定できない。
  • 黒色・褐色の色素石、層状の混合石・複合石、白色の石を区別する。

合併症

結石の位置・移動 起こりうる病態
胆嚢頸部・ 胆石発作、急性・
十二指腸乳頭部 胆石性
腸管へ

長期のを介してのリスクと関連するが、胆石が直ちに癌を意味するわけではない。

まとめ

  • 胆石はコレステロール石、黒色・褐色色素石、混合石などに分類する。
  • 、胆汁うっ滞が結石形成の三要素である。
  • 色素石は黒色と褐色で形成機序が異なる。
  • 合併症は胆嚢炎、胆管炎、などである。