Internal Medicine

Internal Medicine · S-56

HIV感染症の内科的管理

General Medical Aspects of HIV Infection

前提:病態
レトロウイルスとエイズ
疾患
HIV感染症・AIDS原発性中枢神経系リンパ腫免疫再構築炎症症候群
検査値
リンパ球減少

🧠 全体像は急性期、高いウイルス量を伴う無症候期、進行免疫不全へ至るである。診断後はCD4数にかかわらず(ART)を速やかに開始し、ウイルス抑制、感染予防、併存症・伝播予防を一体で管理する。

経過と臨床像

段階 主な所見
急性HIV感染 曝露2〜4週後の発熱、発疹、、リンパ節腫大、潰瘍、;抗体陰性のことがある
慢性期 長く無症候だが持続性リンパ節腫大、体重減少、血球減少など
/AIDS 感染、悪性腫瘍、、神経障害

AIDSはCD4 <200/µLまたはAIDS指標疾患で定義される。主な指標疾患にはPneumocystis jirovecii肺炎(PCP)、食道カンジダ症、Kaposi肉腫などがある。

診断アルゴリズム

flowchart TD
    A["第4世代HIV-1/2抗原抗体検査"] --> B{"反応性"}
    B -->|"はい"| C["HIV-1/2<span class='jp-term jp-term-diagram' title='antibody differentiation assay'>抗体鑑別検査</span>"]
    C --> D{"陽性で確定できる"}
    D -->|"いいえ"| E["HIV-1 RNA検査"]
    B -->|"陰性だが急性感染を強く疑う"| E
    D -->|"はい"| F["確定後の初期評価"]
    E --> F

は現行の標準確認法ではない。確定後はHIV RNA、CD4、耐性、血算・腎肝機能、HBV/HCV、結核、性感染症、妊娠可能性を確認し、薬剤選択に応じてHLA-B*57:01などを追加する。

治療とモニタリング

全例でARTを可能な限り早く開始する。初回レジメンは通常、2剤を軸とし、耐性、HBV、腎機能、妊娠、相互作用で調整する。

  • 目標:HIV RNAを未満に維持し、と生命予後を改善
  • 開始後:、ウイルス量、CD4、毒性、相互作用を評価
  • :ART開始後の炎症増悪を認識するが、原則として自己判断でARTを中止しない

日和見感染予防

状況 主な
CD4 <200/µLなどPCPリスク (TMP-SMX)
IgG陽性かつCD4 <100/µL TMP-SMX
CD4 <50/µL 有効なARTを直ちに開始できない場合のみ、MAC予防を検討

伝播予防

持続的にウイルス量が未満なら性行為による伝播は起こらないというU=Uが成立する。陰性者には、有意曝露後は可能な限り早く、遅くとも72時間以内に28日間のを開始する。

まとめ

  • 急性HIVでは抗体陰性でもRNA陽性になり得る。
  • 診断は第4世代検査→抗体鑑別→必要時RNAで行う。
  • ARTはCD4にかかわらず早期開始し、感染・併存症・伝播予防まで統合管理する。