Neurology

Neurology · 06

感覚系の診察(Sensory system examination)

Neurological examination: sensory system

前提:正常
感覚系(求心性・上行性伝導路)原始感覚の伝導路(前外側系)識別性感覚の伝導路(後索・内側毛帯系)
症状
感覚性運動失調皮質性感覚障害

🧠 全体像:感覚診察では、に確認できる所見と患者にしか分からない症状(など)の両方を評価し、を示唆)か、片側性・か(中枢性・神経根性を示唆)を判定することが目的となる。

このノートは「」PDFを7回に分けたシリーズの第6回。反射の診察は前のノート、小脳機能の診察は次のノートを参照。

感覚診察の考え方

  • )所見で検者が判定できる
  • 症状:患者の訴えのみで分かるが代表例で、これらは「陽性」に分類される(などの「陰性」症状と対比される)。
  • 診察の目的は、分布の有無と、側性(片側性/両側性)を明らかにすることである。

検査項目

検査法
軽触覚
痛覚 ディスポーザブル針
温度覚 温水・冷水を入れた試験管
振動覚 骨突起上に置いた音叉
で手指・をわずかに動かし方向を答えさせる(検者はの側面を保持する)
皮膚上にアラビア数字を描きで判読させる(協力が難しい場合は直線と円の識別のみでもよい)
コンパスの2点間距離を変えて識別できる最小距離を求める
で日用品(鍵・ペン等)を触知させ名前を答えさせる

正常所見の記載例:痛覚・触覚・温度覚は正常。皮膚に描いた数字を認識できる。四肢すべてでは正常。

まとめ

  • 所見と症状(などの)に分けて評価する。
  • 軽触覚・痛覚・温度覚(脊髄視床路系)と振動覚・(後索系)を別々に検査することで、どのが障害されているかを推定できる。
  • を示唆し、片側性・の分布は中枢性病変やを示唆する。
  • 続く小脳機能の診察は次のノートを参照。