Pathophysiology

Pathophysiology · P-1-18

ABPM(24時間血圧測定)とその適応

ABPM and its indications

前提:病態
高血圧の定義・分類、二次性高血圧、合併症

🧠 全体像: ABPMは日常生活と睡眠中の血圧推移を反復測定で捉え、だけでは見逃す、夜間血圧低下の異常を明らかにする。

24時間自由行動下血圧測定

24時間測定(ambulatory blood pressure monitoring:ABPM)は、携帯型のカフと測定装置を患者が装着し、通常の活動中および睡眠中に、通常24時間にわたって自動的に複数回の血圧を測定する検査である。

検出できる病態

病態 血圧パターン
診察室では高値だが、家庭などでは正常
診察室では正常だが、日中の特定の時間帯などで異常高値
異常 本来みられる夜間の血圧低下が失われる。重症・進行性高血圧を示唆しうるが、単独で重症度や進行性を断定する所見ではない

日内変動指数

健康な人では、血圧は朝に上昇し、夕方から夜間に低下するのパターンを示す。

日内変動指数(%)=昼間平均血圧夜間平均血圧昼間平均血圧×100\text{日内変動指数(\%)} = \frac{\text{血圧}-\text{血圧}}{\text{血圧}} \times 100
指数 分類・関連事項
10〜20% 正常
<10% ノンディッパー型。、高齢などでみられる
>20% エクストリームディッパー型
<0% 逆ディッパー型(夜間に血圧が上昇)

これら正常範囲からの逸脱は、いずれも心血管リスク上昇と関連する。

日内変動が重要な理由

  • 夜間の血圧低下は、健全な自律神経調節を反映する。
  • 夜間低下の消失または逆転は、および心血管リスク上昇と関連する。
  • したがってABPMは、単回のでは得られない予後情報をもたらす。

診断閾値

測定時間帯 (mmHg) (mmHg)
昼間(覚醒時) ≥135 ≥85
夜間(睡眠時) ≥120 ≥70
24時間平均 ≥130 ≥80

⚠️ ABPMの診断閾値は採用するガイドラインによって異なり得る。この表は本ノートのであり、臨床では使用する基準を確認する。