Rehabilitation

Rehabilitation · 06

整形外科疾患・外傷のリハビリテーション:変形性関節症・多発外傷・人工股関節

Musculoskeletal and trauma rehabilitation: arthrosis, polytrauma, and hip arthroplasty

前提:病態
変性性・炎症性関節疾患急性炎症の特徴(細胞イベント・化学メディエーター・全身反応)
疾患
偽関節大腿骨頸部・転子部骨折変形性関節症
症状
拘縮大腿部痛

🧠 全体像の変性が疼痛・可動域制限として現れる慢性疾患であり、外傷は損傷部位数との有無で重症度・リハビリテーションの必要性が変わる。いずれも保存的リハビリテーションとを組み合わせて機能回復を図る。

このノートで扱う設問(原資料の通し番号):

設問 トピック
36 の病態と機能制限
37 におけるリハビリテーションの意義
38 外傷の分類とリハビリテーションの必要性
39 における合併症
40 のリハビリテーションの違い

36. 変形性関節症の病態と機能制限

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='articular cartilage'>関節軟骨</span>の変性・破壊"] --> B["炎症性変化と修復反応"]
    B --> C["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='osteophyte'>骨棘</span>形成"]
    B --> D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='subchondral sclerosis'>軟骨下骨硬化</span><br>(subchondral bone sclerosis)"]
    C --> E["疼痛・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='range of motion'>関節可動域</span>制限・関節不安定性"]
    D --> E
  • 破壊的変性に、炎症性・修復性の変化(骨棘形成、)が伴う病態()。
  • 機能制限:疼痛、関節の硬さ(joint stiffness)、局所の炎症、可動域低下、関節不安定性。
  • 生活への影響:歩行、立位保持、睡眠(睡眠障害)の能力低下につながる。

37. 変形性関節症におけるリハビリテーションの意義

  1. (薬物療法・の両方)
  2. プログラム、ストレッチ、筋力強化)
  3. 患者・家族教育
  4. リハビリテーション外科(関節温存手術、軟部組織バランス調整術、〈arthrodesis〉、など)

💡 の治療は薬物・運動療法などの保存的治療が基本であり、外科的介入(関節温存手術・など)は保存的治療で効果不十分な場合に検討される。

38. 外傷の分類とリハビリテーションの必要性

分類 定義 リハビリテーションの必要性
単発外傷 1つの身体部位の損傷 、障害の残存、合併症がある場合にリハビリテーションを行う
を伴わない複数部位の損傷 しばしばリハビリテーションが推奨される
生命を脅かす、少なくとも2部位以上の損傷+SIRSを伴う リハビリテーションが

⚠️ の定義は資料では簡略化されているが、現行のでは「2部位以上でAIS ≥ 3の損傷」に加えて、年齢70歳以上、低血圧(≤90 mmHg)、意識障害(GCS ≤ 8)、(INR ≥ 1.4またはPTT ≥ 40秒)、アシドーシス(base excess ≤ −6.0)のうち1つ以上を伴うことが要件とされる。SIRSの有無のみで判定しない。

39. 多発外傷における筋骨格系合併症

  • 遷延治癒・偽関節(delayed union/non-union)
  • 骨折
  • (algoneurodystrophia/complex regional pain syndrome)

40. 人工股関節置換術と大腿骨近位部骨折のリハビリテーションの違い

  • 両者のリハビリテーションの基本原則は共通する(、荷重訓練、など)。
  • ただし(total hip arthroplasty:)では、手術前にを行える点が大きく異なる。
  • の指導のもと手術前に運動療法を実施し、疼痛と機能的の改善を図る介入。

💡 は緊急手術を要することが多く、術前にを行う時間的がない点が、であるとの実務上の大きな違いになる。

まとめ

  • は軟骨変性による疼痛・可動域制限を特徴とし、・患者教育・を段階的に組み合わせて対応する。
  • 外傷は単発外傷・の順にリハビリテーションの必要性が高まり、ではの多彩な合併症(、偽関節、など)に注意する。
  • ではである利点を生かしたが可能な点が、緊急手術となりやすいとの違いである。