画像所見ノート一覧へ

Imaging findings · Published

中耳貯留液

Middle ear effusion

別名
中耳滲出液
臓器系
耳鼻咽喉科
科目
ENT
トピック
耳鼻咽喉科学 10:急性・慢性滲出性中耳炎、鼓膜換気チューブ、鼓室硬化症
関連疾患
急性中耳炎・慢性中耳炎(滲出性中耳炎を含む)上咽頭癌

🧠 全体像は、というの延長にある画像的評価で捉える所見である。所見(発赤・膨隆・強い)を伴わずにへ液体が貯留した状態を指し、の要点はCT/MRIではなく、鼓膜の所見との型である。

定義

は、を伴わずにへ漿液性またはの液体が存在する状態を指す。により中耳の換気が低下し、したへ粘膜から液体が漏出することで生じる。のような疼痛・発熱・鼓膜の急性膨隆を主体とする像とは区別する。

モダリティと写り方

検査 所見
・不透明な鼓膜、/青みがかった色調、、鼓膜の陥凹または膨隆
鼓膜可動性の低下または消失
型B(平坦)が典型。陰圧のみなら型C
聴力検査 を示す。慢性・両側例では年齢相応のを行う

⭐ CT・MRIはルーチンで撮らない。合併症、、成人の片側持続例でを除外する必要がある場合に限って検討する。

経過による分類と意義

発症から3か月未満の急性・一過性は多くが自然軽快し、抗菌薬・抗ヒスタミン薬などをルーチンには用いない。3か月以上持続するは、聴力・言語発達への影響を評価する節目になる。

⚠️ 3か月以上持続する両側性ので確認されたがあれば、の適応を検討する。でも、評価時にがなければルーチンにを挿入しない。

紛らわしいもの

類似所見 見分けるポイント
発赤・鼓膜の急性膨隆・強い・発熱を伴う。は炎症の急性期所見に乏しい
鼓膜・中耳粘膜の結合組織が・石灰化した白色・で、そのものではなく留置後の変化
(合併症として) の蓄積を伴う。単純なとは対応が異なり専門的評価を要する

まとめ

  • で評価する所見で、CT/MRIはルーチンでは不要である。
  • 鼓膜、が典型像である。
  • 3か月持続を境に聴力・言語発達への影響を評価し、留置の適応を検討する。
  • (強い炎症所見)や(結合組織の変化)とは所見のパターンで区別する。