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Imaging findings · Published

気液面

Air-fluid level

別名
鏡面像ニボー像
臓器系
全身
科目
SurgeryENT
トピック
外科学 A-09:イレウス(腸閉塞)の診断と治療耳鼻咽喉科学 10:急性・慢性滲出性中耳炎、鼓膜換気チューブ、鼓室硬化症
関連疾患
イレウス・腸閉塞急性中耳炎・慢性中耳炎(滲出性中耳炎を含む)縦隔炎胎便性イレウス頸部膿瘍

🧠 全体像は「液体の上に気体が浮き、水平なを作る」という物理現象そのものの画像化で、単一の疾患を意味しないでの腸管内(腸閉塞)と、での中耳)はまったく別の臓器・別のの所見だが、「に気体と液体が共存し、体位・で境界が水平を保つ」という同じ物理原則で成立する。の要点は、境界がどの臓器のどの部位にあるかを特定し、それぞれの文脈でを判断することにある。

定義

液体と気体が同じに共存すると、比重差により気体が上方へ、液体が下方へ分離し、水平な)を作る。腹部X線では立位・など方向を利用した撮影で初めて明瞭になり、臥位単純撮影だけでは見えないことがある。

モダリティと臓器で意味が変わる

部位・ 何を意味するか 代表疾患
(立位・ 腸管内に閉塞・停滞した内容物と気体が分離した所見 イレウス・腸閉塞
に貯留した漿液性・の液体と、耳管を介して残った空気が分離した所見 中耳炎
副鼻腔単純X線・CT と気体の分離。を示唆しうる (本コーパス未収載)
(腹腔内・肺)内 感染、またはによる腸管・気道との交通を示唆

腹部:腸閉塞での読み方

でのは、単独では非特異的である。健常者でも小腸に少数のはみられることがあり、診断的価値を持つのは他の所見との組み合わせである。

  • 状に多発する(同一ループ内で高さの異なる複数のが並ぶ)は、を強く示唆する。
  • 近位小腸の拡張・遠位小腸の虚脱・結腸内ガス消失を伴えば、機械性閉塞の所見として一貫性が増す。
  • )では、小腸から結腸・直腸まで一様にガスが分布し、状のパターンにはなりにくい。

⚠️ の有無だけで機械性/機能性を確定せず、拡張の分布・結腸ガスの有無・臨床経過と合わせて判断する。造影CTはよりも閉塞部位・原因・絞扼の有無を直接評価できるため、診断が確定しない場合や重症度評価には単純X線に頼りすぎない。

耳部:滲出性中耳炎での読み方

で鼓膜越しにが見えることは、に完全に液体が充満しているのではなく、一部空気が残っていることを示す。・不透明な鼓膜、と合わせてを支持する所見になる。の型B(平坦)と組み合わせて評価し、詳細なの性状評価はに譲る。

紛らわしいもの

類似所見 見分けるポイント
が特定の2か所(胃・十二指腸近位)に限局し、遠位の腸管ガスを欠く場合はとして扱い、を疑う
生理的な少数の 健常者・術後早期でも小腸に少数のはみられうる。多発・状か、を伴うかで判断する
副鼻腔の を示唆するが、単純X線の感度・特異度は低くルーチンには推奨されない

まとめ

  • は「内で気体と液体が比重差で分離する」という物理現象の画像化で、臓器・によって意味がまったく異なる。
  • 腹部では状に多発する+近位拡張・遠位虚脱・結腸ガス消失が機械性腸閉塞を示唆する。単独では非特異的。
  • でのを示唆し、型Bと組み合わせて評価する。
  • 特定の2か所に限局するとして区別し、を疑う。