微生物ノート一覧へ

Microbe Atlas · 細菌

Staphylococcus haemolyticus

分類
G+ 球菌 / Gram+ cocciStaphylococcus
性状
Gram陽性 (G+)球菌 Cocci
科目
Medical Microbiology
トピック
2/1: Staphylococcus aureus

🧠 全体像:S. haemolyticusはの中で最も多剤耐性が進んだ菌種として読む。と同じく皮膚常在菌・病原体でを形成するが、臨床的に問題になるのはその耐性の広さであり、感受性がある薬を選ぶこと自体が難しくなる場面がある。

微生物学的な特徴

、皮膚正常フローラの一部。陰性でCoNSに分類される。名前の由来どおり強いβ溶血を示す点が、が主体のと異なる特徴になる。属全体の鑑別試験の対応表は黄色ブドウ球菌のページを参照。

病原性の仕組み

感染経路と疫学

  • 皮膚常在菌としてのが中心で、他のCoNSと同様にカテーテル・創部からの侵入経路をとる
  • 免疫不全患者・長期入院患者・の使用歴がある患者で感染として顕在化する

起こす疾患

病原体として、他のCoNSと重なる臨床像を起こす——創部感染、心内膜炎、菌血症・敗血症。特定の疾患に固有の病像を持つわけではなく、免疫が低下した宿主での機会感染という位置づけで理解する。

診断

治療と予防

  • 多剤耐性の頻度がCoNSの中で最も高く耐性はもとより、で個別に確認しないと有効な薬剤を選べないことがある
  • バンコマイシンを基本とし、感受性結果に応じて化する
  • 関連感染では異物のが治療の本体になる点も他のCoNSと共通する

まとめ

  • の一種で、皮膚常在菌・病原体。強いβ溶血が特徴。
  • CoNSの中で最も多剤耐性が進んだ菌種——が特に重要になる。
  • 病原性はによる異物定着で、と共通する。
  • 治療は感受性結果に基づくバンコマイシンなどの選択と、必要に応じた異物