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Activities-specific Fall Caution Scale

Activities-specific Fall Caution Scale

別名
AFC scale
臓器系
全身精神運動器
科目
Rehabilitation
トピック
リハビリテーション 02:リハビリテーションにおける機能評価:移動能力・筋力・標準化スケール

🧠 全体像:Activities-specific Fall Caution(AFC)scaleは、ABC scaleと同じ開発者(Myersら)が、施設入所高齢者向けに対象を絞って別途作った尺度である。ABC scaleが地域在住高齢者を対象にを「ふらつかずに行える自信」で測るのに対し、AFC scaleは介護施設などの入所者を対象に、同じようなを行う際にどれくらい慎重になっている(用心している)かを測る——測る方向は自信ではなく警戒・慎重さであり、も評価の軸も異なる、ABC scaleの「施設版の代替品」ではなく別設計の尺度である。

目的と適用場面

内容
目的 介護施設・老人ホームなど施設入所高齢者本人が、を行う際に感じる転倒へのな慎重さ・用心深さを定量化する
対象 介護施設に入所中の高齢者。面接形式のため12点以上が実施可能の目安とされる1
使う場面 施設内でのケアプラン作成、転倒予防プログラムの評価、ABC scaleが想定する地域在住高齢者に該当しない入所者への代替的な主観評価
評価しないもの なバランス能力・歩行速度そのもの、実際の転倒歴、そのもの

開発は2007年、ABC scaleの開発者であるMyersらのグループによって行われた。地域在住高齢者向けに作られたABC scaleをそのまま施設入所者に転用するのではなく、施設という生活環境に合わせて新規に着想から作り直した点が特徴で、入所者・スタッフを対象にしたフォーカスグループでの項目案作成、スタッフ調査・入所者面接による項目の確認、オンタリオ州の施設17か所を通じたによる心理測定学的な絞り込みという段階を経て、最終的に13項目に収束させた1

構成要素と配点

13項目からなり、面接者が読み上げる形式で約10分かけて実施する。項目は施設内の生活環境に特有の場面を扱い、確認できている項目例は「人・家具・歩行器などで混雑した部屋の中を移動する」である1

各項目は、信号機になぞらえた4段階の色分け式回答カードを提示し、その動作を行う際にどれくらい慎重になっているかを回答者に選ばせる形式で評価する。理解度を確認する練習問題を実施してから本番の質問に入る1

⚠️ 13項目の全リストと、4段階の回答カードそれぞれの具体的な言い回し・配点は、では確認できず本ノートには収載していない。 を確認できれば追記できるが、現時点で全文を取得できていないため、正確性を優先し項目別の配点表としては掲載しない。

により、13項目は階層的・一次元的な構造を持つことが確認されており、対象者.86、項目.95と高い1

解釈とカットオフ

臨床判断のための統一されたは、確認できたの範囲では報告されていない。の検証結果は次のとおりである。

検証内容 結果
(施設入所高齢者44名) 級内相関係数 ICC .87(95% .78〜.93)2
(看護スタッフが31名を2時点で評価) ICC .71(「まずまず一致」と評価)2
構成概念 身体機能・移動パターンの指標と有意に関連(P<.001)2
の使用有無(P<.001)、バランス障害の有無(P<.05)、介助の要否・歩行速度(P<.01)によって有意に判別2

💡 より明確に低く、開発者ら自身も「まずまず一致」という控えめな表現にとどめている。同じ入所者でも評価するスタッフが変わればスコアがぶれうる点は、施設での運用上の弱点として意識する必要がある2

限界と使ってはいけない場面

⚠️ 対象は介護施設・老人ホームなど施設入所高齢者に限定される。 地域在住高齢者向けにはABC scaleが別に存在し、両者は開発時のも測定している軸(慎重さ vs. 自信)も異なるため、互換的に使えない3

⚠️ 面接者による聞き取りが前提であり、12点未満などが大きく低下した入所者では回答のが担保されない1

⚠️ はICC .71にとどまり、より低い。異なる評価者が測定したスコアを単純に比較しない2

⚠️ AFC scale単独では、実際のバランス能力や歩行速度のような機能は評価できない。Bergバランススケールなど指標と併用し、な慎重さとな機能がどれだけ乖離しているかを評価する。

⚠️ 統一されたは確立されていない。個々の患者のを断定する診断閾値としてではなく、な変化やケアプラン作成の材料として用いる。

まとめ

  • AFC scaleは、ABC scaleの開発者Myersらが2007年に施設入所高齢者向けに新規開発した、13項目・4段階の色分け式回答カードで「動作時の慎重さ」を評価する面接式の尺度である。
  • ABC scaleとは(施設入所 vs. 地域在住)も測定する軸(慎重さ vs. 自信)も異なり、互換的に使えない。
  • により階層的・一次元的な構造を持ち、対象者.86・項目.95と高い。
  • はICC .87と良好だが、はICC .71にとどまる。
  • 身体機能・移動パターン、の使用有無、バランス障害の有無、介助の要否・歩行速度と有意に関連する構成概念が示されているが、統一されたは確立されていない。
  • 13項目の全リストと各回答段階の具体的な配点は原著論文の本文を確認できておらず、本ノートには未収載。

出典

  1. 1.Assessing subjective fall concerns in residential living seniors: development of the activities-specific fall caution scale(Pearce NJ, Myers AM, Blanchard RA (Archives of Physical Medicine and Rehabilitation)・2007)抄録で、フォーカスグループによる項目案の作成、スタッフ調査・入所者面接による項目の確認、オンタリオ州の施設入所高齢者施設17か所を通じたRasch分析による心理測定学的な絞り込みという段階を経て最終的に13項目のスケールが作られたこと、項目例として「人・家具・歩行器などで混雑した部屋の中を移動する」のような施設内の生活環境に特有の場面を扱うこと、信号機になぞらえた4段階の色分け式回答カードを用い面接形式で約10分で実施できること、MMSE12点以上の入所者を対象に実施可能とされること、Rasch分析により階層的・一次元的な構造を持ち対象者信頼性.86・項目信頼性.95と高いことを確認した。⚠️ 各回答段階の具体的な言い回しや配点、13項目全ての一覧は抄録に記載がなく、原著本文(Methods/Results)を確認できなかったため未確認閲覧 2026-08-10
  2. 2.Reliability, construct validity, and clinical feasibility of the activities-specific fall caution scale for residential living seniors(Blanchard RA, Myers AM, Pearce NJ (Archives of Physical Medicine and Rehabilitation)・2007)抄録で、施設入所高齢者44名を対象にした再検査信頼性が級内相関係数ICC .87(95%信頼区間.78〜.93)であったこと、看護スタッフが施設入所高齢者31名に2時点で実施した評価者間信頼性がICC .71(「まずまず一致」と評価)であったこと、AFCスコアが身体機能・移動パターンの指標と有意に関連したこと(P<.001)、歩行補助具の使用有無(P<.001)、バランス障害の有無(P<.05)、移乗介助の要否・歩行速度(P<.01)によって有意に判別されたこと、これらから「良好な再現性、収束的・判別的妥当性を持ち、臨床・研究双方での使用に適する」と結論づけたことを確認した(全文は未取得、具体的なカットオフ値の記載は抄録には無い)閲覧 2026-08-10
  3. 3.The Activities-specific Balance Confidence (ABC) Scale — Instructions(Dr. Anita M. Myers, University of Waterloo(尺度開発者による公式配布資料。Strokengineが配布をホスト)・2020)ABC scaleの対象が歩行可能な地域在住高齢者・バランス障害を持つ者であり施設入所高齢者は対象外で、施設向けには開発者自身の手で別にActivities-specific Fall Caution Scale(AFC scale)が開発されていることを確認した閲覧 2026-08-10