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Duke基準

Duke criteria

臓器系
循環器
科目
Cardiology, Heart Surgery, Angiology, Vascular Surgery
トピック
循環器内科 A-10:感染性心内膜炎
構成:症状
発熱
適用疾患
感染性心内膜炎菌血症心臓デバイス関連感染性心内膜炎

🧠 全体像:は()の診断を、「病原体の証拠(血液培養)」と「の証拠(画像)」という2つのを軸に、周辺所見()で補って判定する枠組みである。培養や画像は単発では偽陰性になりうるため、一度の陰性検査でを除外しないという運用上の姿勢まで含めて理解する必要がある。

何を評価する基準か

内容
目的 の診断を確定・疑い・除外の3段階に分類する
対象 が疑われる患者
使う場面 発熱+、塞栓イベント、素因(・既往・など)を伴う患者の評価
評価しないもの や手術適応そのもの。診断枠組みであり重症度スコアではない

構成要素

⭐ 2本柱(微生物学的証拠・の証拠)と、5つのを組み合わせる。

分類 内容
:血液培養 典型的病原体を示す血液培養陽性、またはを示すパターン。⚠️ 陽性セット数の要件は病原体で異なる(典型菌は2セット以上、非典型菌は3セット以上)一方、採血間隔と「別々の」という要件は2023年のDuke-ISCVID版で撤廃された1。旧版(修正、2000年)の「12時間間隔で2回」だけでは判定しない
: 心エコー・などで確認する疣贅、膿瘍、・瘤、、
素因(心疾患・など)、38℃超の発熱、(塞栓、など)、(、、糸球体腎炎など)、を満たさない微生物学的証拠

解釈

判定 組み合わせ
確定(definite) 2つ、または1つ+3つ、または5つ
疑い(possible) 1つ+1つ、または3つ
除外 上記を満たさず、が明確、または短期抗菌薬で軽快、または手術・剖検所見が陰性

⚠️ 「除外」または「疑い」でも、臨床的疑いが強ければを否定しない。 血液培養を適切な本数で再採取し、・を時期を置いて反復する。・では、必要に応じてやを追加し、(脳・脾・腎・肺)の検索も併せて総合的に再判定する。

限界と使ってはいけない場面

⚠️ 心エコーが陰性でもを完全には除外できない。特に例ではの感度が低く、への切り替えを検討する。

⚠️ (培養前の抗菌薬投与、Bartonella・Coxiellaなどの培養困難菌)ではの微生物学的証拠が得にくく、血清学的検査やを追加する。

まとめ

  • は血液培養(微生物学的証拠)と(画像所見)という2を軸に、を組み合わせて確定・疑い・除外に分類する。
  • 陰性の血液培養・心エコー単発でを除外せず、臨床的疑いが強ければ検査を反復・追加する。
  • ・ではやなど多画像を組み合わせる。
  • 培養陰性ではを満たしにくいため、血清学的検査などで補う。

出典

  1. 1.The 2023 Duke-International Society for Cardiovascular Infectious Diseases Criteria for Infective Endocarditis: Updating the Modified Duke Criteria(Duke University / International Society for Cardiovascular Infectious Diseases (ISCVID)・2023)2023年のDuke-ISCVID版が、血液培養の採血間隔と「別々の静脈穿刺」という修正Duke基準(2000年版)の要件を撤廃したこと(原文 "complex requirements for blood cultures specifying the timing and the need for separate venipunctures should be discontinued"・"it is no longer required by the Duke Criteria"。別穿刺部位は最良の実践としては引き続き推奨される)、陽性セット数の要件は病原体で異なり典型菌は2セット以上・非典型菌は3セット以上であることを確認した。閲覧 2026-08-02