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Disease Atlas · 循環器 · 疾患

心臓デバイス関連感染性心内膜炎

Cardiac implantable electronic device-related infective endocarditis

別名
CIED関連感染性心内膜炎CIED-related infective endocarditisデバイス関連感染性心内膜炎
臓器系
循環器感染症
科目
Cardiology, Heart Surgery, Angiology, Vascular Surgery
トピック
循環器内科 A-10:感染性心内膜炎
上位概念
感染性心内膜炎
関連疾患
植込み型除細動器
原因微生物
Staphylococcus aureusStaphylococcus epidermidisEnterococcus faecalisViridans group streptococciPropionibacteriumPseudomonas aeruginosaSerratia marcescensCandida spp.
症状
発熱悪寒
画像所見
FDG-PET
スコア
Duke基準

🧠 全体像:CIED(・ICD等の心臓植込み型電気デバイス)関連は、の一亜型でありながら、弁ではなくリード・がになるため、疑うタイミングも画像の選び方ものタイミングも独立した思考回路を要する。⭐ 「血液培養が陽性=即デバイス」ではない。 単回の血液培養陽性だけではは推奨されず、逆に確定したCIED関連では、遅滞のない完全なシステムがClass Iの推奨である1。JCS 2026ガイドラインは主要な改訂点の一つとして「CIED関連へ推奨を拡大した」と明記しており、この病態を独立した検討対象として扱う流れは日本でも同様である2。

定義・分類

限局性の感染は、ポケット・ハードウェアを含まない表層切開創感染(急性)と、ハードウェアに限局する孤立性ポケット感染(急性・慢性いずれもありうる)に分かれる。全身性のCIED感染は、ポケット感染の有無や、・またはペーシングリード上の疣贅の有無を問わず起こりうる1。

⭐ CIED関連は「デバイス感染」と「弁性の基準を満たすこと」の両方がそろって初めて成立する。 定義は「ポケット感染の臨床徴候および/または画像所見(リード疣贅、/リードでの陽性など)を伴うCIED感染で、弁性の基準を満たすもの」である1。2023 Duke-ISCVID基準では、CIEDの存在そのものはのに位置づけられ、CIED関連の確定診断にはこれとは別に弁性の基準(の証拠と血液培養所見)を満たす必要がある3。⚠️ の2023年ガイドラインは、CIED関連を診断上「心内膜炎」として扱い、診断アルゴリズムに組み込んでいる——リードは(〜右房〜右室)を通るため、TOEでの評価やの適用はの枠組みに準じる1。

病態・起因菌

機序は2つある。①手術時に患者自身のが切開部からポケットへ混入するもの(頻度が高い)と、②遠隔からの(頻度は低い)である1。

感染の型 主な起因菌
慢性ポケット感染 ()が最多
を伴うCIED感染 黄色ブドウ球菌とが最多
その他 腸球菌、β溶血性レンサ球菌、群、Cutibacterium acnes(Propionibacterium属)、Corynebacterium属
まれ 緑膿菌・Serratia marcescensなどのグラム陰性菌、
例外的 Candida属・Aspergillus属による全身性真菌感染

1

臨床像

臨床像は発熱・悪寒・塞栓イベントなど弁性に類似する。ポケット感染の徴候(腫脹、圧痛、紅斑、排膿)は伴うこともあれば伴わないこともある1。

⭐ 血液培養陽性がデバイス感染を意味する確率は、菌種と菌血症の持続期間で決まる。 黄色ブドウ球菌菌血症では特にCIED関連を強く疑うべきである一方、グラム陰性菌血症ではCIED感染の可能性は下がり、その場合はポケットに感染徴候を伴うことが多い1。

診断

⭐ TTEとTOEは両方とも推奨される(Class I、Level B)。内エコーはTOEが実施できない場合の代替となる1。

⚠️ 疣贅が見えないことはを否定しない。 リードの心外部分(描出できない区間)に疣贅が付着していることがあるためで、臨床的疑いが強いのに初回検査が陰性なら、TTE・TOEを5〜7日以内に反復する。無症候のCIED患者にも線維性のリード塊がみられることがあり、これは長期的にCIED関連を予測しない1。

  • FDG-PET/CT:感度・特異度が良好で、ポケット感染徴候のないに特に有用である。⚠️ ただし植込み後6週未満は術後炎症との区別が難しく解釈に注意する1。
  • WBC SPECT/CT:有用だが実施可能な施設が限られる1。
  • 胸部X線・:全例で肺合併症(など)を評価する1。
flowchart TD
    A["CIED関連<span class='jp-term jp-term-diagram' title='infective endocarditis'>IE</span>を疑う<br>(S. aureus菌血症は特に強く疑う)"] --> B["血液培養+TTE・TOE<br>(または<span class='jp-term jp-term-diagram' title='cardiac chamber'>心腔</span>内エコー)+<span class='jp-term jp-term-diagram' title='FDG PET/CT'>FDG-PET/CT</span>"]
    B --> C{"2023 <span class='jp-term jp-term-diagram' title='European Society of Cardiology'>ESC</span>/Duke-ISCVID<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='diagnostic criteria'>診断基準</span>で判定"}
    C -->|"確定<span class='jp-term jp-term-diagram' title='infective endocarditis'>IE</span>"| D["遅滞なく完全なシステム<span class='jp-term jp-term-diagram' title='removal (of a tube/catheter/drain)'>抜去</span>"]
    C -->|"可能性<span class='jp-term jp-term-diagram' title='infective endocarditis'>IE</span>・疑い残存"| E["7日以内に再評価<br>TTE・TOEを5〜7日以内に反復"]
    E --> C
    D --> F{"再植込みが必要か"}
    F -->|"はい"| G["前と離れた部位に<br>血液培養陰性化を待って再植込み"]

治療——早期・完全な抜去が基本

⭐ 治療の骨格は「早期・完全なシステム」+「・グラム陰性菌をカバーする経験的抗菌薬」である(起因菌判明まで)1。

  • 確定したCIED関連でリード感染が確認された全例に、完全なCIEDが推奨される(Class I、Level B)。保存的治療は死亡率上昇と関連する1。
  • 左側とCIED感染の合併例では、完全+4〜6週間への抗菌薬延長が左側弁感染を防ぎうる1。
  • リード感染が明確でない弁性でも、起因菌(ブドウ球菌はCIEDへ播種しやすい)・手技リスク・弁手術適応を踏まえて完全を考慮する(Class IIa、Level C)1。
  • 他に感染源のないグラム陽性菌血症・が適切な抗菌薬治療後も遷延・再発する場合は、疣贅がなくても完全を考慮する(Class IIa、Level C)1。

⚠️ 単回の血液培養陽性だけでしてはならない。 他に感染の臨床的根拠がない場合、単回陽性培養のみを理由とするCIEDは推奨されない(Class III、Level C)1。

抜去の技術

  • は入院後数日以内に遅滞なく行うことが転帰改善と関連する1。
  • 経皮的が外科的より優先されるが、専用機器と経験のある施設、オンサイトの外科的バックアップを要する——心タンポナーデ・静脈裂傷のリスクがあるためである1。
  • 20 mmを超える大きな疣贅は、前のを考慮する。吸引が不能・失敗する場合や弁手術が適応となる場合は外科的を優先する1。
  • 回収したハードウェア、特にリード先端は培養に提出する。ソニケーションが診断感度を高める1。

⚠️ 完全が不可能な例外的症例では、4〜6週間の後に厳重な経過観察を行うか、個別化した長期抑制的投与を選択する1。

再植込みのタイミング

⭐ 「感染が治ったらすぐ再植込み」ではない。 適応は常に慎重に評価し、したシステムの一部も再利用しない。タイミングを支えるエビデンスの質は低いとも認めている1。

再植込みは前のから離れた部位に行い、局所・全身の感染徴候が消退し、かつ血液培養が陰性化してから、可能な限り遅らせて行う1。

条件 再植込みまでの目安
疣贅・ghost(後の線維性遺残物)を認めない 血液培養陰性化後72時間以上
疣贅を認めた 血液培養陰性化後2週間以上

⚠️ 「ghost」は無害な残りかすではない。 後のは死亡・との関連が報告されている1。

再植込みまでのブリッジ戦略

  • 突然死高リスク例:ウェアラブルをとして用いる。
  • 依存例:経由の能動固定リードを体外式に接続し、対側を温存しながら4〜6週間維持する。
  • 前の植込みも代替となるが、デバイス再介入のリスクが高い。
  • 新規感染リスクが高いと判断される選択例では、リードレスや皮下植込み型ICDが代替となりうる1。

予防

  • CIED植込みには黄色ブドウ球菌をカバーする抗菌薬予防が推奨される(Class I、Level A)1。
  • 血腫がCIED感染の主要な危険因子であり、ポケットの再開創を伴う(リード位置修正など)も主要な危険因子である1。
  • ⚠️ ポケットの術中抗菌薬洗浄や術後のな抗菌薬投与は、一般に推奨されない(PADIT試験の結果による)1。
  • 💡 はハイリスク患者に限って考慮する。 ・リファンピシンを7日以上局所放出し約9週間で吸収されるメッシュ包は、WRAP-IT試験でハイリスク患者(ポケット・交換・システムアップグレード・-)のCIED感染を有意に減らした。⚠️ ただし全体のは200と高く、例に限ればおよそ50に改善する——「全例に使う」ものではない(Class IIb、Level B)1。

日本の位置づけ——JCS 2026ガイドライン

⭐ JCS 2026ガイドラインは、主要な改訂点の一つとして「CIED関連へ推奨を拡大した」ことを明記している2。日本ではのうち病変が最も多く、カテーテル・デバイス関連の感染がの素因として最多である。全体では薬物治療がほぼ90%の症例で有効とされる一方、は診断の遅れから予後が悪い(詳細はの「特殊な病態」節を参照)2。

まとめ

  • CIED関連は、ポケット感染の臨床徴候および/または画像所見(リード疣贅、陽性)を伴うCIED感染で、弁性の基準を満たすものと定義される。
  • 機序は術中の混入(多い)と(少ない)の2つ。起因菌は・黄色ブドウ球菌が中心。
  • 診断はTTE+TOE(Class I)を基本とし、疣贅がなくてもを否定できない。はポケット感染徴候のない例に有用だが植込み後6週未満は解釈に注意する。はCIED関連を診断上「心内膜炎」として扱う。
  • ⭐ 確定したCIED関連では遅滞のない完全なシステムがClass I。 経皮的を優先し、単回の血液培養陽性だけではしない(Class III)。
  • 再植込みは前と離れた部位に、血液培養陰性化後72時間以上(疣贅なし)または2週間以上(疣贅あり)待って行う。にはウェアラブル・体外式・・リードレスなどがある。
  • 予防は黄色ブドウ球菌をカバーする周術期抗菌薬が基本で、抗菌薬メッシュ包はハイリスク患者に限って考慮する。
  • JCS 2026ガイドラインは主要改訂点としてCIED関連への推奨拡大を明記しており、日本ではの素因としてデバイス関連感染が最多である。

出典

  1. 1.2023 ESC Guidelines for the management of endocarditis(European Society of Cardiology (ESC)・2023)誌上版(academic.oup.com)は403で取得できずUnpaywallのリポジトリ版も遮断されていた。監査を受けてDOI→PubMed(PMID 37622656)→PMC→Europe PMC RESTの正規経路を再確認したが、本論文はPMC非収載(PubMedのArticleIdListにPMC IDなし)かつEurope PMC上でも非オープンアクセス(isOpenAccess=N, inEPMC=N, inPMC=N, hasPDF=N)であり、正規経路からの全文取得は依然としてできなかった。当時api.iscpcardio.org経由で取得したPDFをpdftotextで全文テキスト化して以下を確認したが、同URLが公的な学会の正式なガイドライン保管庫であることは再確認時点でも独立に検証できておらず、出典としての証跡は誌上版DOI(本エントリのurl)に依拠する。Section 12.4「Infective endocarditis affecting cardiac implantable electronic devices」の内容は次のとおり。①定義(12.4.1)——限局性感染は表層切開創感染(ポケット・ハードウェアを含まない急性感染)または孤立性ポケット感染(ハードウェアに限局、急性/慢性いずれもありうる)に分かれ、全身性CIED感染はポケット感染の有無・三尖弁/肺動脈弁またはペーシングリード上の疣贅の有無を問わず起こりうること、CIED関連IEは「ポケット感染の臨床徴候および/または画像所見(リード疣贅、ジェネレーター/リードのFDG-PET陽性等)を伴うCIED感染で弁性IEの基準を満たすもの」と定義されること。②病態・起因菌(12.4.2)——機序は(a)手術時の皮膚常在菌によるポケットへの直接混入(頻度が高い)と(b)遠隔感染巣からの血行性播種(頻度は低い)の2つで、慢性ポケット感染の起因菌は主にCoNS、血流感染を伴うCIED感染の起因菌はS. aureusとCoNSが最多、次いで腸球菌・β溶血性レンサ球菌・口腔レンサ球菌群・Cutibacterium acnes・Corynebacterium属、まれにP. aeruginosaやSerratia marcescensなどのグラム陰性菌・多菌種感染、Candida属・Aspergillus属による全身性真菌感染は例外的であること。③診断(12.4.5)——臨床像は発熱・悪寒・塞栓イベントで弁性IEに類似しポケット感染徴候(腫脹・圧痛・紅斑・排膿)は伴うことも伴わないこともあること、血液培養陽性がデバイス感染を意味する確率は菌種と菌血症の持続期間に左右されS. aureus菌血症では特に疑いを高くすべきでグラム陰性菌血症ではデバイス感染の可能性は下がりその場合ポケットに感染徴候を伴うことが多いこと、疑い例にはTTEとTOEの両方が推奨されること(Class I, Level B)、心腔内エコーはTOE不能例で代替となりうること、疣贅が見えなくてもリードの心外部分は描出できないためIEを除外できないこと、臨床的疑いが強く初回陰性ならTTE/TOEを5〜7日以内に反復すること、無症候CIED患者にも線維性リード塊がみられ長期的にCIED関連IEを予測しないこと、FDG-PET/CTは感度・特異度が良好でポケット感染徴候のない疑い例に特に有用だが植込み後6週未満は解釈に注意すること、WBC SPECT/CTは有用だが利用可能施設が限られること、全例で胸部X線またはCTにより肺合併症を評価すること。④治療(12.4.6〜12.4.7)——早期・完全なシステム抜去とMRSA・グラム陰性菌をカバーする経験的抗菌薬(起因菌判明まで)が治療の基本であること、完全抜去不能な例外例ではIV抗菌薬4〜6週間後の厳重な経過観察、または個別化した長期抑制的経口抗菌薬投与を行うこと、確定したCIED関連IEでリード感染が確認された全例に完全なCIED抜去が推奨される(Class I, Level B。保存的治療は死亡率上昇と関連)こと、左側人工弁とCIED感染の合併例では完全抜去+4〜6週間の抗菌薬延長が左側弁感染を防ぎうること、リード感染が明確でない弁性IEでも起因菌(ブドウ球菌はCIEDへ播種しやすい)・手技リスク・弁手術適応を踏まえ完全抜去を考慮する(Class IIa, Level C)こと、他に感染源のないグラム陽性菌血症・真菌血症が適切な抗菌薬治療後も遷延・再発する場合は疣贅がなくても完全抜去を考慮する(Class IIa, Level C)こと、抜去は入院後数日以内に遅滞なく行うことが転帰改善と関連すること、経皮的抜去が外科的抜去より優先されるが専用機器と経験のある施設・オンサイトの外科的バックアップを要する(心タンポナーデ・静脈裂傷のリスクのため)こと、20mm超の大きな疣贅は抜去前に経皮的吸引を考慮し吸引が不能・失敗した場合や弁手術が適応となる場合は外科的抜去を優先すること、回収したハードウェア特にリード先端は培養に提出しソニケーションが診断感度を高めること。⑤再植込み(12.4.8)——適応は常に慎重に評価し抜去したシステムの一部も再利用しないこと、タイミングのエビデンスの質は低いこと、再植込みは前のジェネレーターから離れた部位に行い局所・全身の感染徴候消退後かつ血液培養陰性化後(疣贅・ghostが無ければ72時間以上、疣贅を認めた場合は2週間以上)まで可能な限り遅らせること、突然死高リスク例には再植込みまでのブリッジとしてウェアラブル除細動器を用いうること、ペースメーカー依存例では内頸静脈経由の能動固定リードを体外式ペースメーカーに接続し対側を温存しながら4〜6週間維持する方法があること、抜去前の心外膜ペースメーカー植込みは代替となるがデバイス再介入リスクが高いこと、新規感染リスクが高いと判断される選択例ではリードレスペースメーカーや皮下植込み型ICDが代替となりうること。⑥予防——CIED植込みにはS. aureusをカバーする抗菌薬予防が推奨される(Class I, Level A)こと、血腫がCIED感染の主要な危険因子でありポケット再開創を伴う再手術(リード位置修正等)も主要な危険因子であること、PADIT試験の結果からポケットの術中抗菌薬洗浄・術後抗菌薬投与は一般に推奨されないこと、抗菌薬(ミノサイクリン・リファンピシン)を7日以上局所放出し約9週間で吸収される抗菌薬メッシュ包(envelope)がWRAP-IT試験でハイリスク患者(ポケット再手術・ジェネレーター交換・システムアップグレード・CRT-ICD植込み)のCIED感染発生率を有意に減らしたが、全体のNNTは200と高くCRT再手術例に限ればおよそ50であったこと、Recommendation Table 20が、抗菌薬予防(I, A)、疑い例のTTE+TOE(I, B)、確定例の遅滞ない完全抜去(I, B)、再植込みのタイミングと部位(I, C)、リード感染が無い弁性IEでの抜去考慮(IIa, C)、遷延性菌血症・真菌血症での抜去考慮(IIa, C)、敗血症性塞栓・人工弁合併時の抗菌薬(4〜)6週間への延長(IIa, C)、再植込み時の抗菌薬envelope使用考慮(IIb, B)、非S. aureus・弁病変やリード疣贅を伴わず経過観察培養陰性・塞栓なしの場合の抜去後2週間投与考慮(IIb, C)、単回の血液培養陽性のみでの抜去は非推奨(III, C)の10項目からなること、Table 8がCIED(transvenous cardiac implantable electronic device)をIEの心臓側危険因子の1つに位置づけていること、ESCが改訂Duke基準においてCIED関連IEを診断上「右心系心内膜炎」として扱いEHRA CIED感染コンセンサス文書に準拠するとしていることを確認した閲覧 2026-09-07
  2. 2.JCS 2026 Guideline on the Management of Infective Endocarditis(Circulation Journal(日本循環器学会)・2026)advance publication版のJ-STAGE全文HTMLで、本改訂の「Major Changes in This Revision」第5項が「Recommendations have been expanded to IE related to cardiovascular implantable electronic devices.」(CIED関連IEへ推奨を拡大した)であることを確認した。2023 Duke-ISCVID基準のTable 7でminor criteriaの素因(predisposition)に「Endovascular intracardiac implantable electronic device (CIED)」が明記されていること、Table 6の2023 Duke-ISCVID基準とESC基準の対比で「ISCVID基準のほうが心臓デバイスについてより具体的な列挙を行っている」とされること、本文(III-4 右心系IE)でカテーテル・デバイス関連感染がカテーテルおよびデバイス関連の感染が右心系IEの素因として最多であること、日本では三尖弁の病変が最も多いこと、右心系IEの薬物治療がほぼ90%の症例で有効である一方デバイス関連IEは診断の遅れから予後が悪いことを確認した(詳細は[[diseases/infective-endocarditis|感染性心内膜炎]]を参照)。閲覧 2026-09-07
  3. 3.The 2023 Duke-International Society for Cardiovascular Infectious Diseases Criteria for Infective Endocarditis: Updating the Modified Duke Criteria(Duke University / International Society for Cardiovascular Infectious Diseases (ISCVID)・2023)2023年Duke-ISCVID基準のTable 2で小基準の素因(predisposition)領域に「血管内に留置された心臓植込み型電気デバイス」が明記され、CIEDの存在そのものがIEを示唆する予測因子(素因)として扱われる一方でCIED関連IEそのものの確定診断には別途、弁性IEの基準(疣贅・膿瘍などの心内膜病変の証拠と血液培養所見)を満たす必要があることを確認した。閲覧 2026-09-07